三菱ケミカルグループのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/5/18更新
はじめに
この記事では、三菱ケミカルグループ株式会社(以下三菱ケミカルグループ)への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特に三菱ケミカルグループならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、三菱ケミカルグループが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、三菱ケミカルグループの内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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三菱ケミカルグループの概要
初めに、三菱ケミカルグループとはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
三菱ケミカルグループとは
三菱ケミカルグループは、日本を代表する化学製品メーカーです。
1994年に三菱化成と三菱油化が合併し、三菱化学となったのが始まりです。
その後、2017年4月に三菱樹脂、三菱レイヨン、三菱化学が合併し、三菱ケミカルグループが誕生しました。
現在では機能商品、素材、ヘルスケアの3分野がメインの事業です。
機能商品では、化成品、プラスチック加工品、ディスプレイなどを開発・販売しています。
素材では炭素素材、炭素繊維複合素材を製造し、ヘルスケアでは、健康食品、医薬原料を製造しています。
これには、将来成長が期待される市場としてEV/モビリティ、デジタル、食品、建設・インフラ、消費財、産業の7つの分野を選んだという背景があるのです。
そして、商品開発でイノベーションを実現するために、大学、企業、政府機関と連携して研究開発を進めています。
また、三菱ケミカルグループは「Science. Value. Life.」をスローガンに掲げ、イノベーションを通じてお客様に価値を提供し、持続可能な社会の実現に貢献している会社です。
三菱ケミカルグループの採用難易度
三菱ケミカルグループの採用難易度はかなり高いと言えます。
「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社で、三菱ケミカルグループが108位にランクインしたためです。
前後には京王電鉄、あおぞら銀行、日清食品など日本を代表する企業が並んでいるため、難易度が高いことが予想できるでしょう。
採用大学には東京大学や京都大学のような一流大学が挙げられるため、ライバルのレベルも高く採用への道は険しいといえます。
三菱ケミカルグループの採用大学
三菱ケミカルグループの採用大学の実績は以下の通りです。
有名難関私立、上位国公立が目立ちますが、地方大学からも採用している実績があるため、いわゆる学歴フィルターは存在していないと考えられます。
青山学院大学大学院、大阪大学、関西大学、関西大学大学院、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、上智大学東京大学、同志社大学日本大学、明治大学、横浜国立大学、横浜市立大学、北海道大学、立教大学、立命館大学、立命館大学大学院、龍谷大学、早稲田大学 |
国外からの留学生も受け入れているため、幅広い人材を集めています。
そのため、上記に大学名がなくても採用される可能性は十分にあると言えるでしょう。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
三菱ケミカルグループが求める人材とは?
三菱ケミカルグループが求める人材は以下の3つです。
- スキル
- スタンス
- マインド
上記の3つは、三菱ケミカルグループで活躍する人材の共通点でもあります。
化学製品に関する技術や知識も大切ですが誠実さ、社会に貢献したい意思、多様性を認める心なども必要です。
スキル
求める人材の1つ目は、スキルです。
より豊かな社会にするために、0を1にするスキルが必要になるためです。
このスキルには周囲の人間に対して、自分の考えを論理的かつ相手にわかりやすく説明できるコミュニケーション能力も含まれます。
スタンス
求める人材の2つ目は、スタンスです。
人や社会に対して、誠実なスタンスで仕事に取り組む必要があるためです。
三菱ケミカルグループの従業員数は4万人を超えており、年齢、国籍、宗教などさまざまな人材がいます。
そうした多様性を認めながら、新しい価値観や商品開発につなげることが求められるのです。
マインド
求める人材の3つ目は、マインドです。
自分の利益よりも周囲や社会の利益を優先させられる、利他的な人材を求めています。
こうしたマインドは、イノベーションや新しい製品の開発の原動力となるからです。
上記の要素を兼ね備えている人材を、三菱ケミカルグループは求めています。
三菱ケミカル各社の採用方向性の違いは?
三菱ケミカルグループは、三菱ケミカル株式会社、田辺三菱製薬株式会社、日本酸素ホールディングス株式会社の3つに分かれています。
この3社は、新卒採用において異なる「求める人材」を掲げているのです。
三菱ケミカルグループは、「スキル、スタンス、マインド」を持った人材を求めています。
化学製品に関する知識はもちろんですが、まずは人としても総合力が必要です。
さまざまな経歴を持った社員が多く在籍しているため、そうした社員の方々と協力して新製品を開発しなければなりません。
お互いの価値観や考えを受け入れつつ、より良い開発に向けて前進できる人材が求められるでしょう。
田辺三菱製薬は、チャレンジ精神旺盛な人を求めています。
自分で課題を設定し、人事部の方はQ&Aで、前向きに取り組んでいける人に来てほしいと回答していました。
面接時は自分らしい服装や髪型でOKで、選考中に呼ばれたい名前を事前に登録するなど、一般的な採用とは異なる点があります。
そのため、田辺三菱製薬は人物重視の選考を行っていると予想できるでしょう。
しっかりと自己分析を行い、自分の強みや入社後に取り組みたいことを明確にしてください。
日本酸素ホールディングス株式会社は、世界で活躍できる人材を求めています。
日本でのシェアを確立した現在は、海外企業との競争が予想されるためです。
また、国内よりも海外での発展にシフトしていることも要因の一つです。
入社後に海外で働きたい意思のある人向けに、挑戦できる環境が整備されています。
海外での勤務を視野に入れている人は、面接の段階からアピールしましょう。
三菱ケミカルグループは、少し異なった視点で採用活動を行っています。
文系理系によって応募できる職種は限られますが、入社前に必要な専門資格は必要ありません。
少しでも採用に興味がある方は以下のサイトを参考にしてください。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
企業は、就活生がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。
これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。
就活生がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントとなるでしょう。
常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。
そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 再び結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。
以下の例文を参考にしてください。
結論:私が事務系職種を志望する理由は2点あります。
理由:1点目は、大学生時代にイギリスへ留学を経験したことで、日本とイギリスの両方に貢献したいと考えるようになったためです。
具体例:私はイギリスに1年間留学していました。
その際に現地の方々がとても親切で、さまざまな助けを借りることで生活できました。
帰国後はこの恩をどうにか返せないかと考えるようになりました。
同時にこれまで育ててくれた日本にも貢献したいという気持ちでした。
結び:考えた結果、世界の人々の生活を支える仕事ができる貴社の事務系職種を志望するようになりました。
理由:2点目は、幅広い職種に携わりたいと考えているからです。
具体例:現代ではコロナウイルスやIT、グローバル化により日々社会が激しく変化しています。
その変化に適応し、活躍していくためには自身の能力を高めていくことが不可欠です。
事務系職種であれば、幅広い業界の企業をお客様とし、課題解決のための様々な戦略提案や、ニーズを満たすため日々インプットできる環境にあるため、志望理由にマッチしています。
結び:そのため、自身の成長できる環境があるという点から事務系職種を志望しています。
三菱ケミカルグループの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率は上昇するでしょう。
例えば三菱ケミカルグループであれば、基本方針に「社会と地球のKAITEKI」を掲げています。
そのため、エントリーシートでは世界中のお客様と地球に対して、自分はどう関わっていきたいのか、自分の強みがどう活躍するのかを取り入れるといいでしょう。
もちろん上記のような基本理念は必須ではありません。
三菱ケミカルグループは他にも、「人を活かす経営」を経営方針の一つに掲げています。
その中で多様性についても言及しているのです。
そのため、さまざまな価値観や考え方を大切にしながら新製品の開発に取り組む姿勢が求められるでしょう。
組織の一員として、自分は社会にどう貢献していくかという視点からエントリーシートを作成するのも、一つの手段です。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。
もちろん、文章の内容も評価の対象になっているものの、見られるのは、文章の構造や論理展開に問題がないかです。
そのため、企業に提出する前には、必ず論理展開や文章構造の見直しをすることを推奨します。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)
(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:個性的か、コンサルタント適性があるか)
(e) その他(長所・研究内容)
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
三菱ケミカルグループの選考において、エントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
全職種共通のエントリーシート
将来像
・あなたは、5年後どのような社会人になっていたいですか、その理由も含めて教えてください。 皆さんの考え方や価値観を教えていただきたので、ぜひ率直な思いをお聞かせください。 希望職種に限定せず、広い視野でお考え下さい。200字以内。
【記載例】
私は5年後にはあなたと仕事がしたいと言われる人材になりたいです。
さまざまな企業や人と仕事がしたいからです。
仕事は利益を求めることも重要ですが、同じくらい人とのつながりも重要です。
あなたと仕事をしたから新製品の開発ができたと言われるような価値を提供したいのです。
そのため、5年後にはあなたと仕事がしたいという人材を目指しています。
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点が評価できます。
また、自分の利益だけでなく社会や協力企業に対しても利益が出るように行動したいと考えているのは、三菱ケミカルグループの考え方と一致しています。
このように、企業ごとの考え方や理念を盛り込むことが大切です。
事務系職種のエントリーシート
学生時代の話
・学生時代に直面した困難なエピソードを教えてください。
また、そのエピソードに対してご自身が取られた行動について教えてください。
取られた行動に対して、自ら他人へ働きかけたことや自ら考えて行動に移したことがあれば、文中に含めてください。500字以内。
【記載例】
私は学生時代に、部員数が足りずに活動できなくなる状況に陥ったことがあります。
私は大学時代にアルティメット部に所属していました。
この競技はフリスビーを用いて競うスポーツです。
秋に先輩が卒業したことで部員数が5名になり必要人数の7名を下回ることになりました。
このままでは他大学との試合や大会に参加できなくなるため、急いで部員集めに力を入れました。
大学内でチラシを配布し入部の呼びかけを行いましたが、すでに他の部活動やサークルに所属している人ばかりで入部にはつながりませんでした。
そこで私は、4月に入学する生徒向けにInstagramのアカウントを作成し、動画投稿を開始しました。
最初はアルティメットをプレイする様子をメインに紹介していましたが、全く反響がありませんでした。
このままでは人数不足が解消しないと考え、入学後に馴染めるか不安な学生や、新しいことを始めたい人向けの動画に路線変更しました。
その結果、Instagramの動画に入部希望のメッセージが月に3件ほど届くようになりました。
ポイント:困難になった状況が具体的に記載されているため、面接官は状況を想像しやすいでしょう。
また、困難に対して自分はどのように考え、どういう試行錯誤をしたのかが丁寧に書かれているため読みやすいです。
行動に対しての数字もあるため、説得力も増します。
技術系職種のエントリーシート
自己PR
・その他、これまでにお伺いした内容以外で、自己PRしたいことがあれば自由にご記入ください。(500文字以内)
【記載例】
私の強みは好奇心旺盛であることです。
この強みである理由は、以下の2つです。
理由の1つ目は、自分の知らない分野を勉強することが楽しいからです。
大学に入学しさまざまな経歴や背景を持った友人と出会いました。
友人たちが話す内容は自分の価値観とは大きく異なり、驚きの連続でした。
最初は知らない単語や考え方に苦戦しましたが、勉強していく内に友人が考える基になった知識が理解できるようになりました。
その結果、友人に対してもより深く理解できるようになったのです。
理由の2つ目は、新人教育に挑戦した結果、貴重な経験ができたからです。
大学生時代にカフェで4年間アルバイトをしていました。
4年目に店長から新人教育の担当者に任命されました。
最初は適切な説明の仕方がわからず苦戦しました。
そこで、まずは会った時にはあいさつを自分からする、笑顔で説明するなど基本的なことから意識しました。
すると新人の学生も素直に指示を聞いてくれるようになり、スムーズに接客や清掃ができるようになりました。
上記の2点から、私の強みは好奇心旺盛であることです。
ポイント:自分の強みを2つに分けて説明しているため、面接官側も読みやすい点が評価できます。
その時の感情や経緯も含まれており、場面が想像しやすいのも良いポイントです。
最後に結論をもう一度述べることで、自分の強みをより強調できています。
まとめ
この記事では、三菱ケミカルグループの会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
三菱ケミカルグループは、人、社会、地球の心地よさが持続するためのKAITEKIの実現を目指している会社です。
実現の手段として、EV/モビリティ、デジタルなどさまざまな分野に携わっています。
このような背景を持つ三菱ケミカルグループでは、「スタンス、スキル、マインド」を兼ね備えており、多くの人と協力できる人材を求めているのです。
特に多様性を受容しつつ、何事にも挑戦していく姿勢を重視しています。
人、社会、地球の発展に寄与したいという強い意志を持つ人材も、高く評価されるでしょう。
エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。
この記事が、三菱ケミカルグループの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。