【例文あり】お祈りメールの返信は?ポイントやケース別に紹介

2024/10/24更新

三好 勝利(キャリアアドバイザー)

この記事の監修者

三好 勝利(キャリアアドバイザー)

新卒で小学校教員となり、学級担任や学年主任などを務め、1000人以上の生徒の指導に携わる。その後、大手教育企業でのコンサルティング営業を経て、現在は株式会社ナイモノのキャリアアドバイザーとして250名以上の学生の就職支援に従事。未経験IT、総合職、人材など幅広い業界への支援実績を持つ。面接対策や自己PRの指導に定評があり、面接官の経験を生かした的確なアドバイスが強み。学生一人一人に寄り添い、ラフな雰囲気で親身に相談に乗ることを心がけている。

新卒で小学校教員となり、学級担任や学年主任などを務め、1000人以上の生徒の指導に携わる。その後、大手教育企業でのコンサルティング営業を経て、現在は株式会社ナイモノのキャリアアドバイザーとして250名以上の学生の就職支援に従事。未経験IT、総合職、人材など幅広い業界への支援実績を持つ。面接対策や自己PRの指導に定評があり、面接官の経験を生かした的確なアドバイスが強み。学生一人一人に寄り添い、ラフな雰囲気で親身に相談に乗ることを心がけている。

はじめに

就活生であれば、誰しもが必ず経験するのが、「貴殿のご活躍をお祈り申し上げます」といった不採用通知のメール、俗にいう「お祈りメール」です。

選考対策など時間を費やして頑張ったのに、お祈りメールがくるという結果は、誰しもショックを受けるシチュエーションになるでしょう。

また、不合格であるとはいえ、最後くらいはしっかりと返事をしたほうが良いのか悩む人もいるでしょう。

この記事を読むと分かること
  • マナーとして返信したほうが良い6つのケース
  • お祈りメールへの返信の構成・例文
  • お祈りメールに関するよくある疑問

この記事を読むことで、お祈りメールの対処法をマスターできるので、就活生の方々はぜひ最後までご覧ください。

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お祈りメールとは?

「お祈りメールとは」、選考に落ちた企業から届く不採用通知のことを指します。

メールの文末が「ご活躍をお祈り申し上げます。」と書いてあることから、そのように呼ばれています。

お祈りメールの内容は、以下の通りです。

お祈りメールの内容

  • 選考を受けてくれたお礼
  • 残念ながら期待に添えない結果となった(=不採用)ことへのお詫び
  • 今後の活躍を激励する結びの言葉

一般的には下記とほぼ同等の内容のメールが届きます。

ジョーカツ 太郎様

株式会社△△ 採用担当の××と申します。

この度は、弊社にご応募いただきまして、誠にありがとうございました。

慎重に選考を重ねました結果、誠に残念ではございますが、今回は選考を見送らせていただくことになりました。(今回はご希望に添いかねる結果となりました。)

ご期待に添えず誠に恐縮ですが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

多数の企業の中から当社に応募いただきましたことに感謝するとともに、ジョーカツ様のご多望と益々のご活躍をお祈り申し上げます。

株式会社△△

選考では、「入社後に挑戦したいこと」など明確なビジョンを持っていることが、入社への熱意を図る一つの指標になっています。

エントリーシートのポイントも本サイトでは解説していますので、以下の記事もご参照ください。

お祈りメールに不採用の理由が書かれないのはなぜ?

誰もが受け取ればネガティブな気持ちになる、お祈りメール。

「たった30分の面接で、何がわかるんだ」と、憤りの気持ちを覚えてしまうのも無理はないかもしれません。

しかし、不採用理由は記載されていないのが一般的な企業の対応であると言えるでしょう。

ベンチャーや中小企業であれば、たまに不採用の理由をやんわりと記載してくれることもありますが、大手となればまずあり得ません。

なぜなら、相対評価で選考を行っているため、明確な理由がないため書けないのです。

一般的な選考の仕方を具体的に以下に紹介します。

たとえば、あなたの保有しているスキルが高く入社の熱意が非常に強かったとします。

採用フローを進行している時点では、たぶんあなたは有力な候補者となるでしょう。

しかし、その後にあなたのスキルや熱意を上回る候補者が出てきたら、あなたよりその候補者のほうを優先することになります。

つまり、採用人数が決まっているため、企業は候補者全体から良い評価の順に、候補者を選んでいく形になるのです。

それゆえ、不採用の理由としては「確かにこの部分はすごく良かったけど、他にもっと良い候補者がいたので」としか言いようがなくなってしまいます。

極端にいえば、あなた自身の能力は高いため、不採用となった明確な理由を書こうにも書けないのです。

また、最近では、自社の文化や企業風土に対して、人材が適切にフィットしている状態である「カルチャーフィット」が選考基準として重要視されています。

たとえば、多くの企業が求める人物像としてよく「チャレンジ精神のある人物」という言葉を使います。

しかし、その定義は企業によって大きく異なることも少なくありません。

保守的な企業もあれば、ベンチャーのようにどんどん新しいことに挑戦していく企業もあります。

このため、一言で「チャレンジ精神」といっても、その定義や評価は千差万別と言えるでしょう。

いくら自分なりの「チャレンジ精神」を自己PRとして述べたとしても、企業によってその受け止め方は全く異なります。

企業研究をし、カルチャーフィットを分析できていれば、良い評価を得られることもあるでしょう。

しかし、カルチャーフィットを見極められないと、「うちの方針とは違うな」とマイナス評価につながってしまうことも少なくありません。

選考で重要なのは、志望する企業の企業の文化、風土に合うか、合わないかです。

カルチャーフィットに関しては、自分に合う合わないがある限り、どうしても企業の価値観と会わない場合もあります。

仮にそこをうまく繕って入社できたとしても、のちのち企業文化と合わずにつらい思いをすることになる可能性は大きいでしょう。

そのため、「カルチャーフィット」の部分で、あなたが選考から落ちたとしても、それを理由としてメールには書けないでしょう。

後述しますが、どうしても不採用の理由が知りたい場合は、返信で聞く方法もあります。

基本的には、早いうちにその企業に見切りをつけて、次の企業へ進むことをおすすめします。

お祈りメールに返信は基本不要

基本的にお祈りメールに返信は不要です。

企業側としては、“採用しない学生へ充てる時間は、最小限に抑えたい” と考えているのが一般的です。

学生への不採用通知を電話や郵送で行う手間を省き、空いた時間を優秀な学生の獲得に少しでも充てるため、お祈りメールを一斉送信で送っている背景があります。

あなただけに送られてくるわけではなく、返信したからといって、合格に替わる可能性はもちろんなく、無意味に終わってしまう可能性が高いでしょう。 

まれに「御社のますますのご発展をお祈り申し上げます」といった、「逆お祈りメール」を送る人がいますが、こちらも残念ながら無駄であるといえます。

返信メールを企業が読む可能性は非常に低いうえ、それをきっかけに選考へ復帰させてくれることはまずありません。

お祈りメールは社会人がビジネス上で行うメールとは異なり、あなたへの感情は一切入っていません。

オンライン通販の領収書メールや予約の確認メールのような、業務的なものであることを認識しておきましょう。

就活のゴールは「内定」をもらうことです。

返信に時間を費やすより、自分が落ちた原因を自分なりに考え、次の企業へ活かしたほうが得策と言えるでしょう。

お祈りメールに返信したほうが良い6つのケース

ただし、なかには「返信したほうが良いケース」もあります。

大きくわけて次の6つです。

返信したほうが良いケース

  • 採用担当者とご縁があった
  • 企業に強い想いがあった
  • 個人的なメッセージが含まれていた
  • 再応募を検討している
  • 不採用となった理由を知りたい
  • 最終選考まで進んでいた

下記の項目で、それぞれのケースの詳細を解説します。

採用担当者とご縁があった

担当者とご縁があったシチュエーションとして、以下の2つが挙げられます。

担当者とのご縁
  • 説明会などで知り合った
  • ご迷惑をかけてしまった

返信するメールの内容は、「ご縁のあった採用担当者に、お礼をお伝えする」ということになります。

返信を行う場合は文章量をなるべく端的にし、最も伝えたいことを一文に納めて件名にし、メールを開かなくても内容が理解できるように作成しましょう。

個人的メッセージが含まれていた

お祈りメールであっても、個人的なメッセージなどが含まれていた際は、返信をしたほうが良いでしょう。

たとえば、採用担当者があなたに対してのメッセージを添えていた場合です。

「不採用という結果になったけれども、評価していた」ことがつづられている場合や、「今後の就職活動に向けた改善点を示してくれている」ことなどです。

個人的なメッセージがあった場合は、感謝の意を伝えることをおすすめします。

選考結果が覆ることはないと思われますが、不採用通知メール一通に個人的なメッセージを入れてくれる、丁寧な面接官はまずいません。

フィードバックをくれたことへの感謝の印として、礼儀として返信は行うべきでしょう。

企業に強い想いがあった

志望度の高い企業からの不採用通知にショックを受ける学生もいるでしょう。

そんなときこそ、気持ちを切り替えるために不採用通知への返信を活用するのが効果的です。

返信という形で自分の思いや感謝を言葉にすることで、心の整理がつき、前向きな気持ちになれることがあります。

お祈りメールへの返信を通じて、自分の気持ちを言語化することで、面接で伝えきれなかった点や今後の改善点を見つけられることもあるでしょう。

次の選考に向けて新たなスタートを切るきっかけになります。

不採用をひとつの区切りとして、企業に対する強い思いを前向きなエネルギーに変えることが大切です。

再応募を検討している

再応募が認められている企業で、再応募を検討している場合は、次につなげるためにお礼メールを送っておくことをおすすめします。

その際に、返信メールにて今回の選考で不採用になった理由を掘り下げ、改善点を明記し、送信しておきましょう。

改善点を明確にしておくことで、再応募の選考フローを優位に進められるでしょう。

不採用となった理由を知りたい

手応えがあったにも関わらず、お祈りメールをもらってショックを受け、不採用になった理由を知りたくなる人がいると思います。

不採用となった理由や原因を知ることで、次の選考にも活かすことができますし、残りの就職活動において、より良い結果につなげることも可能でしょう。

不採用となった理由を知りたい一心で返信メールを送信しても、企業から返信がくることは限りなく低いです。

現実を直視し、自分の気持ちをリセットするためにも、ダメ元で尋ねることは損ではありません。

返信がきたらラッキーくらいの気持ちで、次の選考にしっかりと切り替えてみることをおすすめします。

最終選考まで進んでいた

最終選考まで残ったにも関わらず、不採用となり、お祈りメールをもらった場合は返信したほうが良いでしょう。

最終選考に至るまで数々の選考で顔を合わせ、選考に向き合ってくれたのですから、人事も多くの労力がかかっています。

お礼として、感謝の思いを伝えましょう。

しっかりとした文章構成を心がけ、本文や件名など、細かな部分にも気配りが大切です。

以下の記事でも返信するべき時の返信文のポイントや例文を紹介していますので、併せて参考にしてみてください。

お祈りメールへの返信例

ここでは、実際にお祈りメールへの返信を作成する場合の例文と構成、ポイントについて解説します。

お祈りメールへの返信例は以下の通りです。

株式会社〇〇

採用ご担当者様

お世話になっております。

〇〇大学〇〇学部の〇〇です。

先日はお忙しい中、選考の機会を設けて下さり誠にありがとうございました。

選考結果につきましては誠に残念ではありますが、

真摯に受け止め、引き続き就職活動に励んでいきたいと思います。

未筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

署名

以下の記事では、就活メールの返信について解説していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。

メールを受け取る回数が増えると、フォルダの整理をするのも大変ですよね。

就活に適したメールアカウントを以下の記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

お祈りメールへの返信の構成

返信の構成としては、下記の順に記載しましょう。

①宛名

②自分の大学名・学部・名前を名乗る

③選考や面接のお礼

④自分の心情と将来の意気込み

⑤結びの言葉

以下の項目で、上記の5つについてそれぞれ解説します。

宛名

宛名の誤字脱字、漢字ミスは、相手にとって非常に失礼にあたります。

社会人になってからこのような致命的なミスをしてしまうと、取引先からのクレームにつながりかねません。

返信を利用して、学生のうちに送信する前に何度も繰り返し確認するクセをつけると良いでしょう。

部署には「御中」、個人名や特定の個人を指す場合は「様」を用いるなど、使い分けには気をつけるようにしましょう。

自分の大学名・学部・名前を名乗る

ビジネスパーソンとして、最も基本的なメールの送り方は「お世話になっております。〇〇(自分の名前)です。」といったように、自分がどこの誰なのかを名乗ることから始まります。

お祈りメールへの返信においても同じで、「お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇です。」と始めましょう。

選考や面接のお礼

返信する際には、選考にあたってくれたお礼を述べ、気持ちの良いコミュニケーションを図ることも大切です。

不合格通知をする企業側も、したくて通知をするわけではありませんので、精神的に苦痛が伴います。

相手への感謝の姿勢を示し、良好な関係を築きましょう。

自分の心情と将来の意気込み

不採用に関しての残念な思いと、今後の意気込みを述べます。

悔しくても、「今後の就活への意気込み」を述べることで、前向きな姿勢をアピールできるでしょう。

自分の心情と将来の意気込みを書くうえで重要なのは、自分が悔しい思いをしていることは相手にわからないように書くことです。

あくまでも、前向きに結果を受け止めているということをうまく伝えましょう。

結びの言葉 

返信メールの最後は、結びの言葉で締めます。

例文にあげたもの以外にも、以下のようなパターンも良いでしょう。

結びの言葉の例
  • 末筆ながら御社のますますのご発展と、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
  • 今後の貴社のご繁栄をお祈り申し上げております。

不採用通知へのNG対応とは

不採用通知が来たら、やってはいけない対応というものは存在します。

ここでは、2つのNG対応の例を紹介していきますので、参考にしてください。

NG対応
  • メール以外で返信する
  • フィードバックをお願いする
  • 不採用の理由を聞く

メール以外で返信する

通常、不採用通知はメールで届きます。

ここまでに説明してきましたが、基本的にお祈りメールに対しては、緊急性を除いて返信は不要となります。

不採用通知に関わらず、メールで受け取った通知には、メール以外の方法での回答は控えるべきです。

採用担当者が返信に気が付かず、コミュニケーションが円滑にできなくなる可能性があるからです。

ただし、応募書類の返却が必要な場合や、正式な書類の送付にはメール以外の連絡が必要になるケースもあります。

その場合には、返送書類に不採用通知を同封して郵送することが一般的です。

必ず封筒を使用し、書類を折り曲げずに送付しましょう。

また、郵送方法は必要に応じて速達や書留などを選択してください。

フィードバックをお願いする

不採用通知を受けた後、フィードバックを求めたい気持ちは理解できます。

次の選考に活かすためにもどこが悪かったか意見が欲しいと思ってしまうこともあるでしょう。

しかし、それを当然だと考えてはいけません。

フィードバックを求めること自体は悪いことではありませんが、採用担当者にフィードバックをお願いする際は、礼儀正しくたずねることが大切です。

断られることはもちろん、そもそも返信が返ってこない可能性もあることは理解しておくべきです。

また、あなたの資格や性格とは関係なく、単にほかの応募者が選ばれた可能性もあります。

ひとつの結果に固執せず、前向きに選考対策を重ねることが内定への近道となるでしょう。

不採用の理由を聞く

結論からいうと、融通の効きづらい大手の場合、「不採用の理由は説明できない」として断られがちです。

一方で、中小やベンチャーの場合は、意外とあっさり教えてくれることもあるようです。

どうしても理由くらいは知りたい場合、諦めずに聞いてみるのもありかもしれません。

だからといって、当然のように聞くことはおすすめできませんので、注意しておきましょう。

下記のような例文を参考に、丁寧な姿勢を崩さずに聞いてみましょう。

件名:選考結果についての質問(ジョーカツ大学 ジョーカツ太郎)

◯◯株式会社

人事部 採用担当 ◯◯様

お世話になっております。

貴社の選考を受けさせて頂きました、ジョーカツ大学のジョーカツ太郎と申します。

この度は、選考結果のご連絡、誠にありがとうございます。

貴重なお時間を割いていただいたにも関わらず、私の力不足によりご期待に添えず、申し訳ございません。

大変恐縮ながら、今後の参考にさせていただきたく、差し支えなければ不採用の理由をご教示いただくことは可能でしょうか。

貴社への入社を兼ねてより志望しておりましたので、ぜひ理由をお聞かせいただきたく、失礼ながらご連絡させていただきました。

ご多忙の折恐れ入りますが、何卒ご検討の程、宜しくお願い申し上げます。

ジョーカツ大学

〇〇学部 ××学科

ジョーカツ 太郎

(メールアドレス)

(電話番号)

繰り返しになりますが、このようなメールを送ったからといって、必ずしも返事が返ってくるとは限りません。

快く教えてくれる場合もあれば、そもそもスルーされてしまう可能性も往々にしてあります。

期待しすぎず、結果は結果として気持ちを切り替え、次に進むようにしましょう。

お祈りメールを受け取る回数が増えてくると、「自分だけ?」と不安になってしまうこともあると思います。

そのような不安を感じている就活生は、以下の記事で就活生全体のデータを見て、自分を俯瞰してみることをおすすめします。

気持ちを切り替えるための3つの考え方

お祈りメールをもらったら落ち込みますが、気持ちを切り替えることが大切です。

ここでは、気持ちを整理するための考え方を3つほど紹介していきます。

3つの考え方
  • 内定までの通過点という考え方
  • 相性は必ず存在する
  • 経験を次に活かす

内定までの通過点という考え方

就活はエントリーから始まり、多くの関門を突破しなければ内定を獲得することができません。

お祈りメールをもらうことは就活において誰もが経験することであり、深く落ち込む必要はないのです。

お祈りメールは自分に合った企業に入社するために必要な通過点だと考え、ひとつの企業にこだわり過ぎず、割り切る気持ちを持つことも重要です。

相性は必ず存在する

お祈りメールをもらっても落ち込んでしまい、すぐに就活を続行できないという人もいるかもしれません。

不採用通知を見たら落ち込みますが、どうしても相性がよくない企業はあります。

就活生が自分に合う企業を探しているように、企業も自社に合う人材を探しています。

仮に内定をもらえたとしても、相性が良くなければ、早期退職のリスクも高まるでしょう。

志望度が高くなかった企業に就職しても、働くうちにやりがいを感じることもあります。

不合格になるのは実力不足とは限らず、単に相性の問題であることも多いため、必要以上に落ち込まずに、次に目を向けることが大切です。

経験を次に活かす

お祈りメールをもらったところで、選考のためにやってきた履歴書の作成や筆記試験対策、面接対策がむだになるわけではありません。

結果的に不採用になってしまっただけで、選考のために準備してきたことは糧になっているはずです。

小さなことでもいいので、就活を始める前よりも成長できたことを考えてみましょう。

落ち込み過ぎると、知らず知らずのうちに自分を追い詰めてしまうことも。

お祈りメールをもらったら、その企業の選考で努力したこと・成長したことを思い浮かべて、自信に変えていきましょう。

お祈りメールへの返信に関するよくある疑問

ここでは、お祈りメールへの返信にまつわるよくある疑問について解説します。

Q.連絡がいつまでも来ない場合はどうすれば良い?

A.時々耳にするのが、「面接からもう数日経っているが、まだ何も連絡がない」というケースです。

面接の際に、何といわれたのかにもよりますが(もし〇〇日までには連絡をするなど)、とのことであれば、その期限まで待つ必要があります。

もし、1週間以上経っても連絡がなく、どうしても気になるようであれば、問い方には気をつける必要があるものの、連絡してみても問題はないでしょう。

ただし、世の企業にはお祈りメールを送らない不採用通知「サイレントお祈り」というものが存在します。

多くの就活生が集まる大手企業になればなるほど、企業一人あたりの負担(お祈りメールを送る手間)を減らすために、サイレントとなる可能性は高まります。

Q.不採用通知はメール以外にもある?

A.結論からいうと、不採用通知は必ずしもメールであるとは限りません。

企業の大多数が不採用通知にメールを利用していますが、たとえば役員面接や最終面接など、ある程度応募人数が絞られていた場合はその限りではありません。

メールより丁寧であるとして、わざわざ電話で連絡をする企業もありますので、気を払っておく必要があるでしょう。

また、メール・電話以外に近年では見られない方法ですが「郵便」という紙面にて連絡してくる場合もあります。

不採用通知の場合ならまだしも、結果が合格通知であった場合、気がつかずにいると「意思決定の期限を過ぎていた」なんてことになりかねません。

メール以外の手段が使われる可能性もあるので注意しておきましょう。

Q.「お祈り返し」「逆お祈り」はやっぱりNG?

A.近年の就活業界で問題になっているのは、「祈られる=不採用通知を送られること」に対して腹を立てた就活生が、返信で反撃に出ることです。

例として、以下のようなものがあります。

いつもお世話になっております、獲腐欄大学の偏差値低太郎と申します。

先日いただいた不採用通知についてです。

内容を見る限り貴社には私を採用するにあたっての能力が欠如しているという判断をくださざるを得ないところであり、私自身この件を非常に残念に感じております。

そこで、今回は貴社の人事の皆様へ向けた能力開発セミナーを行いたくご連絡させていただきました。

詳細は以下の通りです。

日時:○月○日:10:00~16:00

場所:○○ホテル4F「鳳凰の間」

受講費:3000円(テキスト代2000円別途)

なお、このセミナー受講後の私への採用通知などはスケジュールの都合上、一週間以内の受付となっております。

またこのメールは他社へもお送りしておりますのでお申し込みはお早めにお願いいたします。

“自分を落とす=人事に教育がなっていない”と、結論づける方法ですね。

または、下記のようなパターンもあります。「お祈りメール.net」というサイトの「逆お祈りメールとは」というぺ―ジの例文を参考にご紹介しましょう。

○株式会社様

今回は書面にて一次面接の落選通知ありがとうございました。

こちらでも一次面接について思い返し、貴社への志望度などを慎重に選考しました結果、 私の人生の都合のため貴社の二次面接に出席させていただくことになりました。

当然ではありますが、当方には未だ二次面接の日時、会場等案内が届いていませんので速達でお知らせくださいますようよろしくお願いいたします。

「納得がいかない」と、逆にこちら側から二次面接の日程を打診する方法です。

常識のある人であればおわかりかと思いますが、もしこのような返信を送ってしまった場合、人事が激昂し、最悪の場合大学に連絡が入る可能性もあります。

その場合、送った先の企業だけでなく、他社の選考にも影響を及ぼしかねないばかりか、後輩の就活にも大きな影響を与えてしまうことにもなりかねません。

たとえ気にくわないことがあっても、ぐっと我慢し、自分とその企業とが縁がなかったと諦めるようにしましょう。

さいごに

この記事では、お祈りメールに関する情報を解説しました。

お祈りメールに対しての返信は時間の無駄になってしまう場合がほとんどです。

しかし、感謝の気持ちや「お世話になったなぁ」という気持ちを表して気持ちをリセットすることができれば、就活にとってプラスになる部分が多くなるのも事実です。

返信するときは、担当者の立場や状況を考慮して、件名や文章構成にも気遣いを忘れず、丁寧な内容を心がけましょう。

お祈りメールをたくさんもらってしまい悩んでいる就活生は、落ちてしまう原因をしっかりと突き止め、対策を講じることが重要です。

就活を知り尽くしたジョーカツのキャリアアドバイザーに相談し、就活を成功へ導きましょう。

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