大学院生の就活でも学部時代の成績は影響するのか？
2024/6/24更新
はじめに
大学院生の就活において、学部時代の成績が影響するのかどうかは多くの院生が気にする点です。
実際、多くの企業が大学院生に対しても学部時代の成績証明書の提出を求めています。
本記事では、なぜ学部の成績が必要とされるのか、その理由や成績証明書の発行方法、提出時の注意点などを詳しく解説します。
就活を控えた大学院生の皆さんが、学部時代の成績に関する疑問を解消し、自信を持って就活に臨めるよう、必要な情報をお伝えしていきます。
本記事は以下のような悩みを抱える就活生を対象としています。
- 大学院生だけど就活で学部時代の成績は見られる？
- なぜ企業は学部時代の成績証明書の提出を求めるの？
- 学部時代の成績が悪い場合はどう対処すればいいの？
大学院生の就活においても、学部時代の成績証明書の提出を求められるケースが多いのが現状です。
これは、大学院での研究内容や成果だけでなく、学部時代の学習態度や基礎学力も重視されているためです。
多くの企業が、大学院生の採用において、以下のような書類の提出を求めています。
- 大学院の成績証明書
- 学部の成績証明書
- 大学院の修了見込証明書
- 学部の卒業証明書
これらの書類は、通常、内定後や入社手続きの際に提出を求められることが多いですが、企業によっては選考過程の早い段階で提出を求めるケースもあります。
大学院生の皆さんは、自身の研究内容や専門性をアピールすることに注力しがちです。
しかし、学部時代の成績も重要な評価対象となることを認識しておく必要があります。
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就活で学部時代の成績証明書が必要な理由
では、なぜ大学院生の就活で学部時代の成績証明書が必要とされるのでしょうか。主に以下の理由が考えられます。
就活生の人となりを知るため
成績証明書は、就活生の学習態度や能力を知る上で重要な資料です。
特に学部時代の成績は、基礎的な学力や学習への取り組み姿勢を示す指標として捉えられています。
企業は、成績証明書を通じて以下のような点を確認しようとします。
- 基礎学力の有無
- 学習への意欲や熱意
- 時間管理能力
- 目標達成能力
これらの要素は大学院での研究活動だけでなく、学部時代の学習態度にも表れると考えられています。
そのため、企業は学部時代の成績も含めて総合的に評価を行うのです。
選考書類と矛盾がないか確認をするため
成績証明書は、就活生が提出したエントリーシートや履歴書の内容と矛盾がないかを確認するためにも使用されます。
例えば、以下のような点を確認するために活用されます。
- 履歴書に記載された学歴情報の正確性
- エントリーシートで言及された学業成績の裏付け
- 自己PRで述べられた学習への取り組み姿勢の真偽
企業は、これらの情報を照合することで、就活生の誠実さや信頼性を判断します。虚偽の申告や誇張された自己PRは、成績証明書によって露見する可能性があるため、正直に情報を提供することが重要です。
卒業できるか確認をするため
特に内定後に提出を求められる場合、成績証明書は就活生が無事に卒業できるかどうかを確認するために使用されます。
学部時代の成績が芳しくない場合、大学院での学業にも支障をきたしている可能性があると判断されることがあるのです。
企業は、以下のような点を確認します。
- 必要な単位の取得状況
- 成績の推移（改善傾向にあるかどうか）
- 専門科目の成績
これらの情報を基に、企業は内定者が確実に卒業し、予定通り入社できるかどうかを判断します。
万が一、卒業が危ぶまれるような状況が見られた場合、企業側から注意喚起や指導が行われることもあるでしょう。
学業へ取り組む姿勢の評価
企業が学部時代の成績証明書を求める最も大きな理由の一つは、就活生の学業への取り組み姿勢を評価するためです。
成績証明書は、学生が4年間（または在学期間）にわたってどのように学業に取り組んできたかを示す重要な指標です。
具体的には以下のような点が評価されます。
- 全体的な成績（GPA等）：学習能力や努力の継続性を示します。
- 専門科目の成績：志望する職種や業界に関連する科目の成績は、その分野への適性や興味を示す指標です。
- 成績の推移：学年が上がるにつれて成績が向上している場合、成長性や学習意欲の高さを示すことができます。
企業はこれらの情報から、就活生の学習能力、知識の習得度、そして何より学ぶ姿勢や意欲を読み取ろうとしているのです。
学業に真剣に取り組んできた学生は、仕事にも真摯に向き合う可能性が高いと考えられるためです。
基礎学力の確認
成績証明書は、就活生の基礎学力を確認する手段としても活用されます。
特に、一般教養科目や基礎的な専門科目の成績は、幅広い知識や基本的な学力を示す指標です。
企業が重視する基礎学力には以下のようなものがあります。
- 論理的思考力：レポートや論文の評価から推測。
- 数理的能力：数学や統計学などの成績から判断。
- 語学力：英語をはじめとする外国語科目の成績が参考。
- 専門知識：専攻分野の科目の成績を重視。
これらの基礎学力は、入社後の業務遂行能力や研修の吸収力に直結すると考えられています。
そのため、企業は成績証明書を通じて、就活生が必要な基礎学力を備えているかを確認しようとするのです。
学習の継続性と計画性の評価
成績証明書は、学生が4年間（または在学期間）にわたって継続的に学習に取り組んできたかを示す資料でもあります。
企業はこの継続性を重要視します。
なぜなら、仕事においても長期的な視点を持って継続的に取り組む姿勢が求められるからです。
また、成績証明書から以下のような点も読み取ることができます。
- 時間管理能力：多くの科目を並行して学習し、良好な成績を維持できているかどうか。
- 計画性：難易度の高い科目や必修科目を計画的に履修し、単位を取得できているか。
- ストレス耐性：試験期間などのプレッシャーの中でも成果を出せているか。
これらの要素は、ビジネスの現場でも非常に重要です。
企業は、学業での継続的な取り組みや計画的な学習が仕事の場面でも発揮されることを期待しています。
自己管理能力の判断
成績証明書は、就活生の自己管理能力を判断する材料としても使われます。
大学生活は高校までと異なり、自主的に学習計画を立て、実行することが求められます。
良好な成績を維持することは、この自己管理能力の高さを示す一つの指標です。
企業が注目する自己管理能力の側面には、以下のようなものがあります。
- 自律性：自ら学習計画を立て、実行できる能力。
- 責任感：与えられた課題や試験に対して責任を持って取り組む姿勢。
- モチベーション管理：長期間にわたって学習意欲を維持する能力。
これらの能力は、職場での自律的な業務遂行や、長期的なキャリア形成において非常に重要です。
企業は、学生時代にこれらの能力を発揮してきた人材が、職場でも同様の能力を発揮することを期待しています。
潜在的な能力の推測
成績証明書は、就活生の潜在的な能力を推測する手がかりにもなります。
特に、難易度の高い科目や、就活生の専攻以外の分野の科目で良い成績を収めている場合、その学生の潜在的な能力の高さや、新しい分野への適応力を示唆できます。
企業が注目する潜在的能力には、以下のようなものがあります。
- 学習能力：新しい知識や技能を素早く習得する能力。
- 応用力：学んだ知識を異なる文脈で活用する能力。
- 柔軟性：多様な分野の学習に取り組める柔軟な思考力。
これらの能力は、急速に変化するビジネス環境において非常に重要です。
企業は、学生時代にこれらの潜在的能力を示してきた人材が、職場でも新しい課題に柔軟に対応できることを期待しています。
入社後の教育・配属の参考資料
成績証明書は、内定者の入社後の教育計画や配属を検討する際の参考資料としても活用されます。
特に、専門性の高い職種や、特定の知識・スキルが求められる部署への配属を検討する際に重要な情報です。
- IT企業でのプログラミング関連の科目の成績
- 金融機関での経済学や会計学の成績
- 研究開発職での理系専門科目の成績
これらの情報は、新入社員の強みや弱みを把握し、適切な教育プログラムを設計したり、最適な部署への配属を検討したりする際に役立ちます。
成績証明書の内容が悪いと選考に悪影響があるのか
多くの就活生が気にするのが、成績証明書の内容が悪いと選考に悪影響があるのかという点です。
この問題は、就活生にとって大きな不安要素です。
結論から言えば、成績証明書の内容だけで合否が決まることはありません。
しかし、成績証明書は企業の採用プロセスにおいて、一定の役割を果たしているのも事実です。
企業は、成績証明書を総合的な評価の一部として使用します。
成績証明書は、学生の学業に対する姿勢や能力を示す一つの指標として捉えられています。
成績が良ければ、真面目さや勤勉さ、学習能力の高さをアピールできる材料になるのです。
特に、専門科目での高評価は、その分野に対する深い理解や興味を示すことができます。
一方で、成績が悪いからといって即不採用になるわけではありません。
企業は、成績以外の要素も含めて総合的に候補者を評価します。
例えば、インターンシップやアルバイトでの経験、課外活動での実績、資格取得状況なども重要な評価要素です。
また、面接での印象や志望動機の強さ、コミュニケーション能力なども大きな影響を与えます。
ただし、以下のような点には注意が必要です。
極端に成績が悪い場合
評価の8割以上が低評価などの場合は、マイナスの印象を与える可能性があります。これは、学業に対する取り組み姿勢や基礎学力に疑問を持たれる可能性があるためです。
特に、就職後の業務に関連する科目の成績が著しく悪い場合は、より注意が必要です。
専攻内容と業務が直結する場合
法学部や教育学部など、専攻が特定の職業に直結する場合は、成績について詳しく聞かれる可能性があります。
例えば、法律事務所に就職を希望する法学部生の場合、法律関連科目の成績が重視される傾向にあります。
同様に、教員を目指す教育学部生の場合、教育実習や教職科目の成績が注目されるでしょう。
成績が悪い理由の説明
面接で成績について質問された際、適切な説明ができないと不利になる可能性があります。
成績が悪い理由を聞かれた時に、「勉強が嫌いだった」「授業に出なかった」などの消極的な理由を述べると、マイナスの印象を与えかねません。
学業成績は芳しくなくても、インターンシップや実務経験を通じて、実践的なスキルや知識を身につけていることをアピールしましょう。
理論より実践に強みがあることを示せる可能性があります。
成績の推移
企業は、成績の推移にも注目することがあります。
例えば、一年次は成績が悪くても、学年が上がるにつれて成績が向上している場合は、成長性や努力する姿勢をアピールできる可能性があります。
逆に、学年が上がるにつれて成績が下がっている場合は、その理由を説明できるよう準備しておく必要があります。
GPAの重視
一部の企業、特に外資系企業などでは、GPAを重視する傾向があります。
このような企業では、一定のGPA基準を設けている場合もあるため、注意が必要です。
上記の結論として、成績証明書の内容が悪くても、それだけで就活が不利になるわけではありません。
重要なのは、成績以外の面でのアピールポイントを用意し、自分の強みを適切にPRすることです。
また、成績が悪かった理由を建設的に説明し、そこからの学びや成長を示すことができれば、むしろそれを強みに変えることも可能です。
就活では、学業成績だけでなく、人間性や潜在能力、成長意欲なども総合的に評価されます。
自信を持って自分の長所をアピールし、前向きな姿勢で選考に臨むことが大切です。
大学学部時代の成績証明書を発行する方法
大学学部時代の成績証明書を発行する方法は大学によって異なりますが、一般的には以下のような方法があります。
証明書自動発行機の利用
多くの大学では、キャンパス内に設置された証明書自動発行機を利用して、即時に成績証明書を発行することができます。
学生証と発行手数料が必要です。
窓口での申請
証明書を自動発行機で発行できない場合や、自動発行機が利用できない場合は、所属学部・大学院の窓口で申請しましょう。
発行まで1週間程度かかることがあるので、余裕を持って申請してください。
オンラインでの申請
一部の大学では、オンラインポータルサイトを通じて成績証明書の発行申請ができます。
申請後、郵送で証明書が送られてくる仕組みです。
郵送での申請
遠隔地にいる場合や、卒業後の場合は、郵送での申請が可能な大学もあります。
必要書類を揃えて大学に送付し、証明書の発行を依頼します。
発行手数料は大学によって異なりますが、一般的に1通200円から500円程度です。また、英文の成績証明書が必要な場合は、別途申請が必要になることがあります。
具体的な発行手順は以下の通りです。
- 大学のウェブサイトで証明書発行に関する情報を確認する
- 必要な書類（証明書交付願など）を準備する
- 発行手数料を支払う（銀行振込やコンビニ支払いなど）
- 申請書類と手数料の支払い証明を提出する
- 発行された証明書を受け取る
なお、大学によっては、卒業生向けに特別な手続きが設けられている場合もあるので、必ず自身の出身大学の規定を確認するようにしましょう。
成績証明書を企業に提出する3つの方法
ここからは、成績証明書を応募企業に提出する方法を紹介します。
以下の3つの方法があります。
面接や説明会での手渡し
成績証明書を手渡しで提出する場合、主に面接や説明会など、企業の担当者と直接会う機会があるときに行われます。
この方法は、企業側が書類の受け取りを確実に行えるため、信頼性が高いとされています。
提出時の準備
成績証明書を手渡しする際には、以下の点に注意して準備を行いましょう。
- クリアファイルに入れる
成績証明書をクリアファイルに入れて、折れや汚れを防ぎます。
クリアファイルは透明なものを使用し、書類が見やすいようにしましょう。 - 封筒に入れる
クリアファイルに入れた成績証明書をA4サイズの封筒に入れてください。
封筒には「成績証明書在中」と赤字で記載し、企業名と自分の名前を明記します。 - 封筒の扱い
封筒はのり付けせず、面接時に企業の担当者に手渡しできるように準備します。
封筒を相手から読める向きにして渡すと、スムーズに受け取ってもらえます。
手渡しの際の注意点
手渡しで成績証明書を提出する際には、以下の点に注意しましょう。
- 厳封された成績証明書：大学から厳封された成績証明書を受け取った場合は、指示がない限り開封せずにそのまま提出しましょう。
厳封を破ると、書類の信頼性が損なわれる可能性があります。 - 丁寧な対応：成績証明書は公式な書類です。
丁寧に扱い、面接官に渡す際も礼儀正しく対応しましょう。
郵送で提出する
郵送の必要性
多くの企業では、成績証明書の提出を郵送で求めています。
特に内定承諾後の提出の場合、郵送が一般的です。
郵送は、遠方に住んでいる場合や、企業の指定がある場合に便利な方法です。
郵送の準備
成績証明書を郵送で提出する際には、以下の手順で準備を行います。
- クリアファイルに入れる
成績証明書をクリアファイルに入れて、折れや汚れを防ぎます。 - A4サイズの封筒に入れる
クリアファイルに入れた成績証明書をA4サイズの封筒に入れます。
封筒には「成績証明書在中」と赤字で記載し、企業名と自分の名前を明記しましょう。 - 添え状を同封する
添え状を作成し、成績証明書と一緒に封筒に入れます。添え状には、提出する書類の内容や自分の連絡先を記載し、企業が書類を確認しやすいように配慮してください。
添え状の書き方
添え状は、以下の項目を含めて作成します。
- 日付：提出する日付を記載。
- 宛先：企業名と担当者名を記載。
- 差出人：自分の名前、住所、電話番号、メールアドレスを記載。
- 題名：成績証明書の提出に関する題名を記載（例：「成績証明書のご提出」）。
- 本文：成績証明書を提出する旨と、簡単な挨拶文を記載。
- 記書き：同封する書類の内容を箇条書きで記載（例：「成績証明書1通」）。
- 締めの言葉：感謝の言葉や今後の連絡をお願いする文を記載。
データで提出する
一部の企業では、成績証明書をスキャンしたデータでの提出を認めています。
この方法は、特にデジタル化が進んでいる企業や、遠隔地からの就活生とって便利です。
データ提出の準備
成績証明書をデータで提出する際には、以下の手順で準備を行いましょう。
- スキャンする
成績証明書をスキャナーでスキャンし、PDFなどの一般的なファイル形式で保存します。
スキャン時には、書類が鮮明に読み取れるように設定を調整します。 - ファイル名を設定する
ファイル名には、自分の名前と成績証明書であることが分かるように設定します（例：「山田太郎_成績証明書.pdf」）。 - メールで送信する
企業が指定したメールアドレスに、成績証明書のデータを添付して送信します。
メール本文には、成績証明書を添付した旨と簡単な挨拶文を記載します。
メールの書き方
成績証明書をメールで送信する際のメール本文は、以下の項目を含めて作成します。
- 件名：成績証明書の提出に関する件名を記載（例：「成績証明書のご提出」）。
- 宛先：企業名と担当者名を記載。
- 本文：成績証明書を添付した旨と、簡単な挨拶文を記載。
- 添付ファイルの確認：成績証明書のデータが正しく添付されているか確認。
データ提出の際の注意点
データで成績証明書を提出する際には、以下の点に注意しましょう。
- ファイル形式の確認
企業が指定するファイル形式（例：PDF、JPEGなど）に従って提出してください。
指定がない場合は、一般的なPDF形式が無難です。 - ファイルサイズの確認
ファイルサイズが大きすぎると、メール送信ができない場合があります。
適切なサイズに圧縮するか、クラウドストレージを利用してリンクを共有する方法も検討しましょう。 - メールの送信確認
送信後に、企業からの受領確認メールが届くかどうかを確認してください。
届かない場合は、念のため企業に問い合わせて確認します。
提出方法が指定されていない場合
企業から成績証明書の提出方法が指定されていない場合は、以下の手順で対応します。
企業に確認する
まず、企業の人事担当者に連絡し、成績証明書の提出方法について確認してください。
電話やメールで問い合わせましょう。
最適な方法を選ぶ
企業の指示に従い、最適な提出方法を選びましょう。
手渡し、郵送、データ提出のいずれかを選び、準備を進めます。
期限を守る
どの方法で提出する場合も、提出期限を厳守してください。
余裕を持って準備し、トラブルを防ぎましょう。
成績証明書の提出方法は、企業によって異なりますが、主に手渡し、郵送、データ提出の3つの方法があります。
それぞれの方法には、適切な準備と注意点があり、企業の指示に従って対応することが重要です。
提出方法が指定されていない場合は、企業に確認し、最適な方法を選びましょう。提出期限を守り、丁寧に対応することで、スムーズな就活を進めることができます。
成績証明書を企業に提出する際の3つの注意点
成績証明書を企業に提出する際は、以下の点に注意が必要です。
成績証明書を開封しない
大学から受け取った成績証明書が封筒に入れられ、「厳封」と書かれている場合は、絶対に開封してはいけません。
厳封とは、封筒の中身が改ざんされていないことを証明するものです。
開封してしまうと、成績証明書の受理が無効とされる可能性があります。
厳封された書類を郵送する場合は、そのまま切手を貼るのではなく、さらに別の封筒に入れて送付しましょう。
提出期限をしっかり確認しておく
成績証明書の提出には、通常期限が設けられています。
この期限を過ぎてしまうと、内定取り消しなどの深刻な事態に発展する可能性があります。
以下の点に注意して、余裕を持って準備を進めましょう。
- 企業から指定された提出期限を確認する
- 大学での証明書発行にかかる時間を考慮する
- 郵送の場合は、配達にかかる時間も計算に入れる
特に、年末年始や長期休暇中は大学の窓口が閉まっていることがあるので、注意が必要です。
原本をコピーして提出しない
成績証明書は原本の提出が求められるのが一般的です。
コピーを提出すると、「改ざんされた書類ではないか」「原本はどの企業に提出したのか」と疑われてしまう恐れがあります。
ただし、まれに企業側からコピーでの提出を指示される場合もあります。
その場合は、必ず担当者に確認を取ってから対応しましょう。
また、自分の控えとして成績証明書のコピーを取っておきたい場合は、提出前にコピーを取っておくと良いです。
ただし、厳封されている場合は開封せずにコピーを取ることはできないので注意が必要です。
まとめ
大学院生の就活においても、学部時代の成績証明書は重要な書類の一つです。
企業は、この書類を通じて就活生の人となりを知り、提出書類の整合性を確認し、卒業の可能性を判断するのです。
成績証明書の発行方法は大学によって異なりますが、一般的に証明書自動発行機や窓口での申請、オンライン申請、郵送申請などの方法があります。
発行には手数料がかかり、時間もかかる場合があるので、余裕を持って準備することが大切です。
提出の際は、厳封された封筒を開封しないこと、提出期限を守ること、原本を提出することなどに注意が必要です。
これらの点に気をつけて、適切に成績証明書を準備し提出することで、スムーズな就活につながるでしょう。
大学院生の皆さんは、自身の研究内容や専門性をアピールすることはもちろん重要ですが、学部時代の基礎的な学習成果も評価の対象となることを忘れずに、総合的な自己アピールを心がけてください。
成績証明書は過去の努力の証です。
自信を持って提出し、自身の成長をアピールする材料として活用しましょう。
