就活生に「なくならない仕事」のおすすめを解説
2024/9/25更新
はじめに
就職するなら、10年後も20年後も安定して働ける環境がある会社がいいと思う人が多いでしょう。
近年では、セルフレジやガソリンスタンドのセルフ化など、AIや自動化によって人の手ではなく機械で作業する仕事が増えてきているのが現状です。
未来を見据えて、「なくならない仕事」を選ぶべきか、それとも特に気にせずに「自分のやりたい仕事」を選ぶべきかなど解説していきます。
この記事は以下のような点を知りたい就活生が対象です。
- なくならない仕事とは
- なくならない仕事の特徴とは
- 自分に合った仕事を選ぶコツは
就活でなくならない仕事や自分に合った仕事について興味がある人は、ぜひ最後まで読んでいってください。
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10年20年経っても「なくならない仕事」おすすめ一覧
まずは、なくならない仕事の特徴が活かされた仕事を紹介していきます。
具体的にはどんな職業なのかわからないと思うので、詳しく見ていきましょう。
教師や保健師など教育系
勉強を教えるだけならロボットでも可能ですが、教師や保健師といった教育系は勉強と人間の教育をする仕事です。
AIやロボットでは人間を育てることはできません。
人間が人間を教育するからこそ、説得力があり、成長に繋がるからです。
人と人が密に関わる場であるのでコミュニケーションも重要です。
また、教育現場は臨機応変な対応も求められるため、この先もなくならない仕事だといえます。
医師や看護師、歯科医といった医療従事者
医療従事者も患者さんとコミュニケーションをとり、症状を的確に把握しなければいけません。
些細な事に気にかけ、症状に合わせた対応を取るのはロボットでは難しいため、人間ならではの仕事です。
医療は人間の健康や命に直結しており、個々の患者さんに対する柔軟な判断力や感情的なケアが不可欠だからです。
たとえAIやロボットが診断や手術をサポートできるようになったとしても、最終的な判断や患者さんとの信頼関係を築くことは、人間でなければできません。
受付事務やカルテの作成など、一部は機械を使って時間や作業を削減できますが、重要となる部分は人間の手で行う必要があります。
また、患者さんの多様な症状や精神的ケアに対する対応は、機械が完全に代替できない分野です。
コンサルタント
コンサルタントは、クライアントの依頼を正確に理解し、的確なアドバイスを出さなければいけません。
これは、ロボットでは対応できません。
企業が直面する課題は常に変化し、複雑化しているため、専門的な知識と経験を基に柔軟な解決策を提供する役割が求められるからです。
また、悩みに対し、密にコミュニケーションも取り、気持ちを汲みながらサポートするため、この先もなくならない仕事です。
数値の統計などを計算する際には、機械でも可能ですが、そのあとの判断までは、まだ機械だけでは不十分でしょう。
自動化が進んでも、状況分析や複雑な問題の解決、戦略の提案には創造的な思考や人間の判断力が必要です。
さらに、クライアントとの対話を通じて信頼関係を構築し、具体的なニーズに応じたアドバイスを提供することは、機械やAIでは代替できません。
クリエイティブ職
デザイナーやライターといったクリエイティブ職は、唯一無二のものを生み出す仕事です。
同じことを何度も行う機械に対し、世界にたった一つのものを作るのがこの仕事であるので、機械には真似できません。
デザインやアート、広告、コンテンツ制作などにおいて、創造性や独自性が重要であり、これらは機械やAIでは完全に再現できないと言えます。
クリエイティブな職業では、感情や文化的背景、社会的トレンドを反映した新しいアイデアや表現を求められ、人間特有の直感や想像力が不可欠です。
さらに、個々のプロジェクトやクライアントのニーズに応じたカスタマイズされた提案や、感性を生かした作品を作り上げることは、機械的なプロセスでは対応できない分野です。
発想力やセンスが必要となる仕事なので、これまで培った経験や実績から作り上げる作品となります。
そのため、感性のないロボットではできない仕事です。
カウンセラー
カウンセラーは、コミュニケーション能力が長けていないとできない仕事です。
相手の気持ちを汲み取り、相手の立場になって親身に寄り添わなければいけません。
人間だからこそできる仕事であるので、この先もなくなることはありません。
法律関係の職種
法律関係の仕事も双方の気持ちを汲み取り、トラブルにならないように判断を下さなければいけません。
人の気持ちが関わる仕事はロボットでは対応できないため、この仕事もなくならない仕事だといえます。
「なくならない仕事」の特徴とは
すべての仕事がAIや自動化で補えるわけではありません。
人間だからこそできる仕事もたくさんあります。
その特徴を理解することにより、「なくならない仕事」に就きやすくなるのです。
就職後も安定した職業に就くために、AIやロボットでは代用できない仕事の特徴を詳しく解説していきます。
①予期せぬことでも臨機応変に対応できる仕事
AIやロボットはプログラムされた内容をこなすだけで、予期せぬ事態には対応できません。
予期せぬ事態が起きても、その場の状況を把握し、分析しながら即座に判断を下せるのは人間だけです。
過去から計算して判断することはロボットにもできますが、そもそも過去に同じ出来事がなければロボットでは判断することができません。
例えば、人との関わりが多い教師、保健師、看護師といった職業は、臨機応変に対応することが多いため、なくならないでしょう。
このように、予期せぬことでも臨機応変に対応できる仕事はなくならないと言えます。
②発想力やコミュニケーション力が必要な仕事
物事を新しく考える（発想する）力や相手の気持ちや思いを汲み取ることは、ロボットにはできません。
相手の表情や口調、気持ちを考えてコミュニケーションをとれるからこそできる仕事があります。
例えば、カウンセラーや介護職はこのコミュニケーション力が必要となる仕事です。
相手の立場になってコミュニケーションを取りながら行う仕事なので、10年経ってもなくならないでしょう。
このように、発想力やコミュニケーション力が必要な仕事は、なくならないと言えます。
③人間味を表現することやクリエイティブな仕事
十人十色という言葉があるように、人間はひとりひとり個性があるため、その個性を活かした仕事はロボットでは真似できません。
例えば、音楽や芝居、お笑いなどは、それぞれの個性があるからこそ面白くなります。
その時の気持ちが込められた作品ができるからこそ、人の気持ちが動かされるため、なくならない仕事の一つです。
このように、人間味を表現することやクリエイティブな仕事は、なくならないと言えるでしょう。
「なくならない仕事」に就職するためのコツ
なくならない仕事の特徴や職業はわかったものの、自分が就職できるか不安になる人もいるでしょう。
そんな方へ、なくならない仕事に就職するためには何をすればいいか、就職するためにコツを紹介していきます。
世の中の情報をいち早く取り入れる
いわゆる「トレンドに敏感になる」ことが大切です。
世の中では何が必要とされているのか、AIやロボットがどのように進化していくのかなどを把握することで、対策を練ることができます。
また、なくならない仕事が何か知ると同時に、なくなってしまう仕事も把握しておけば、リスクを避けることが可能になります。
そのため、ニュースや社会情勢を常日頃から見ておきましょう。
業界研究や企業研究を事前にしておく
就職しようと考えている企業が、今後も売上を伸ばしていける実力があるか調査しておく必要があります。
10年前までは売上が好調で右肩上がりにきていても、ここ数年は売上が落ちてきているなら要注意です。
今後、伸びしろのある会社なのか衰退していく会社なのか、研究することによって安定した職に就ける可能性が広がります。
このように、事前調査も重要なポイントとなるので覚えておきましょう。
自分のスキルを磨く
高度なスキルや資格を得ることにより、より安定した企業に就職できる可能性が高まります。
教師や医師などは国家資格を必要とする職業です。
今の自分ではまだ実力不足である場合は、まずはスキルを磨くことから始めましょう。
将来、安定した職業に就くためには努力も必要です。
AIやロボットに負けないためにもさらなる成長を目指しましょう。
将来、AIやロボットが代用可能になる職業
なくならない仕事を把握することも大切ですが、逆になくなってしまう可能性のある仕事も把握し、対策しておきましょう。
将来、不安定になりそうな仕事を回避することで、必然的に安定した仕事に巡り合える可能性が高まります。
ここでは、将来AIやロボットが代用可能になる職業を紹介していくので参考にしてください。
一般事務
一般的な事務作業員は、数値や計算などパソコンで行う仕事が多いです。
正確な数値を扱う場合は、人的ミスが少ないロボットに任せた方が効率が良くなります。
また、AIは大量のデータを処理できます。
例えば、データ入力や文書作成、スケジュール管理などの反復作業を効率化できるでしょう。
さらに、AIは24時間稼働でき、人件費削減にも繋がるため、AIや自動化を進める企業も増えてくることが予想できます。
工場作業員
工場での仕事は単純作業が多いことから、ロボットの代用が可能です。
難しい作業でも、同じ作業を繰り返すことが得意なロボットのほうが優れているため、自動化が進められる可能性は高いです。
AIやロボットは疲労やミスを起こさず、24時間稼働可能です。
また、複雑な組み立てや品質検査なども高精度で処理できるため、効率が大幅に向上するでしょう。
結果として、企業は生産コストを削減し、競争力を高めることができるため、工場作業員の役割が機械に置き換わると考えられるのです。
タクシー運転手
自動車の自動運転は、今もなお急激に成長を遂げているため、自動運転できる車が完成するのもあとわずかです。
例えば、AIは交通状況や道路標識をリアルタイムで認識し、最適なルートを選択することができます。
また、自動運転車は疲労や注意散漫のリスクがなく、24時間稼働可能です。
これにより、運行コストが削減され、交通事故の減少も期待されるため、タクシー運転手の役割が自動化されつつあります。
政府も自動運転には力を入れていることから、近い未来には目的地まで自動で走行してもらえるでしょう。
販売員
スーパーやコンビニでは、セルフレジの導入が目立ちます。
無人化で販売している店舗がオープンするなど、販売員の数が少なくなってしまう可能性は高いです。
人が販売することで魅力を感じることもあるため、すべてが機械に代わることはないでしょうが、販売員の数が減ってしまう可能性は高いでしょう。
また、AIは顧客データを分析し、個別のニーズに合わせた提案を瞬時に行えます。
AIチャットボットや自動化された販売システムは、24時間対応し、在庫管理や決済処理も迅速です。
さらに、AIは大量の顧客対応を同時に処理できるので効率性が向上します。
これにより、企業は人件費を削減しつつ、よりパーソナライズされたサービスを提供できるため、販売員の役割は減少しています。
自分に合った就職先を選ぶコツ
どのような仕事なら将来も安定しているかわかったでしょう。
ですが、安定した仕事が自分と合っているのか不安に感じる方も多いです。
自分にはどんな仕事が合っているのか、どう就職先を探していけばいいのか不安な方に、「自分に合った就職先選びのコツ」を紹介していきます。
自分の特徴（長所）を活かした職業に就ければ、安定した職業に就けることにも繋がりますので、自分に合った選び方を見ていきましょう。
まずは自分の特徴を知ろう
自分にあった就職先を探すには、まずは自分のことを深く知ることから始めてください。
そのために行うべき4つのポイントを紹介します。
①自己分析をしよう
自分を知ることから始めなければ、自分の得意なことや苦手なことがわかりません。
自分を理解するためにも、長所、短所、得意なこと、苦手なこと、好きなこと、などをメモに書き出し、自分の特徴を把握してください。
ゲームが好きだからゲーム会社を見る、大学で環境について学んだから環境に関わる仕事をするといったように、単純なことから視野を広げていくと良いです。
このようにして自己分析を進めてください。
また、自己分析については以下の記事にも詳しく解説しています。
②興味の持った企業や業種を調べる
自己分析が終わったら、その中で自分が気になる企業や業種について調べてみましょう。
最初は視野を広く持ち、絞り過ぎないことが重要です。
多くの企業を見て、気になる企業をピックアップするとこからスタートです。
いくつかピックアップできれば、その中からさらに自分にあった企業を絞っていきます。
勤務先が近いから、給料がいいからなど、絞るポイントは自分の理想や価値観で決めていくといいでしょう。
③自分の将来像を考えてみる
自分の気に入った企業が見つかったら、そこで将来どのように働いているのかイメージしてみることも大切です。
今の自分と将来の自分がどこまでつながれるか、イメージできるかで、その仕事が自分にあっているのかわかります。
④適職診断ツールを使用する
手早く自分にあった職業を知りたいときは、適職診断ツールを使うのが一番です。
質問形式に応えていくだけで、自分の性格上、どのような職種が合っているのか診断することができます。
ただし、適職診断ツールだけで全てを判断するのは危険です。
あくまでも参考程度に留めておきましょう。
自分に合った就職先を選ぶコツ
自分にあった職業を選ぶコツは「固定概念に縛られない」ことです。
自分の好きなことが必ずしも自分に合っているとも限りません。
また、必ずしも自分の理想とマッチした企業が現れるとも限りません。
「この条件じゃないとだめだ」と条件を狭く絞るのではなく、柔軟に考えましょう。
そうでなければ、自分にあっている企業も見逃してしまう可能性があります。
また、業務内容だけにとらわれず、社風や働く環境も考えなければいけません。
自分の考え方と会社の考え方にミスマッチがある場合、働いていてもストレスに感じてしまうこともあります。
もし自分一人ではなかなか見つからないときは、家族や友達、大学の先生など周りの手助けも活用してください。
視点が広がれば、自分一人では気づかなかったことや新たな発見があることもあります。
客観的なアドバイスは参考になることも多く、重要です。
まとめ
将来を見据えた上で、できる限り今後も必要とされそうな仕事を選ぶことは、重要です。
将来、AIにとって代わられてしまうような職種を選んでしまうと、将来が不安で安心して仕事に集中できなくなる恐れがあります。
将来の必要性も考慮し、自分の納得のいく就職活動を送ることが大切です。
本記事では、「なくならない仕事」や「自分にあった仕事」について説明してきましたが、最終的には自分の満足のいく形で終われることが一番です。
なくならない仕事は、下記の3つです。
- 予期せぬことでも臨機応変に対応しなければいけない仕事
- 発想力やコミュニケーション力が必要な仕事
- 人間味を表現するクリエイティブな仕事
とにかく受かればいいと思っていると後悔することになるので、注意しましょう。
なくならない仕事に就職できたとしても、自分と相性が悪ければ早期退職に繋がってしまいます。
どんな仕事であれ、自分のやりたい仕事、理想の仕事に少しでも近くなるように努力することが大切です。
そのためにも、今の自分には何ができるのかを理解し、悔いのない就職活動ができるように情報収集や企業研究などを行ってください。
そして自分の納得のいく就職活動を送りましょう。
この記事が参考になれば幸いです。
