敬語を正しく使おう!就活で頻出される間違いやすい言葉を確認!
2024/4/20更新
はじめに
普段使っているその敬語は、正しく使えていると思いますか?
就活で頻出する敬語のなかには、日頃使い慣れていない敬語が出てきます。
無理に慣れない敬語を使っていると、企業に「ビジネスマナーの基礎がない」と判断されてしまう恐れがあるので、就活とともに敬語にも気を配っておくことが大切です。
この記事では、就活で頻出される間違いやすい敬語を紹介しています。
特に間違いやすい敬語や、話すときと書くときの違いなどにも触れていますので、ぜひ就活におけるエントリーシートや面接対策に役立ててください。
敬語を大きく分けると、尊敬語・謙譲語・丁寧語があります。
普段使っている言葉には、友人や知人に使う言葉や目上の人に使う丁寧語、バイト先などで使う敬語などがありますが、使い方によっては二重敬語やバイト敬語と言って、間違った敬語になってしまっている場合があるのです。
就活で敬語を使うときには、正しく使うことが大切ですが、意外にも気づかないまま誤った敬語を使っている就活生は少なくありません。
せっかく就活で面接まで進んだのに、敬語の使い方でつまずいてしまったり、間違った敬語でエントリーシートの選考を落とされてしまったりと、敬語は企業がしっかり見ているポイントでもあるのです。
就活を成功させるためにも、ぜひ正しい敬語の使い方をマスターし、新社会人に向けて準備を進めておいてください。
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敬語とは
敬語は、目上の人に対して使ったり、相手へ丁寧に伝えたりするときに使い、就活でも敬語が必要とされます。
特に面接では、さまざまな表現を使って自己アピールする必要があるので、正しい敬語を使うことが重要です。
敬語には3種類ありますが、どれくらい理解していますか?
- 尊敬語
- 謙譲語
- 丁寧語
しっかり違いを理解しておかなければ、就活で恥をかくだけでなく、一般常識について問われてしまうため、社会人になるまえに身につけておくことが大切です。
ここでは、まず就活で頻出する敬語を紹介する前に、3つの敬語について解説しているので、しっかり学ぶようにしておいてください。
尊敬語
尊敬語は目上の人に対して使う敬語です。相手を敬ったり尊敬する人に使ったりします。
つまり、相手が何かをしたときに使う敬語であると覚えておきましょう。ものごとや状態、相手を立てるときに使われる言葉で、ビジネスシーンではよく使われています。
自分よりも目上の人や、相手の立場を立てる必要があるときの言葉遣いとして、尊敬語には以下のような使い方があるので、ぜひ覚えておいてください。
言葉 | 尊敬語 |
言う | おっしゃる |
する | なさる される |
聞く | お聞きになる |
行く | いらっしゃる |
来る | お見えになる |
見る | ご覧になる |
会う | お会いになる |
知る | お知りになる ご存じ |
このように尊敬語は、相手が主語になっていることがポイントで、ビジネスなら取引先や会社の上司、就活では企業の担当者に質問するときに使うケースが多いでしょう。
謙譲語と混同しやすいため、尊敬語を使うときは、「いまは尊敬語を使うべきなのか、それとも謙譲語なのか」を意識しておくようにしましょう。
謙譲語
自分がへりくだって伝える敬語が謙譲語です。相手を立てるという点では、尊敬語と類似しています。
しかし謙譲語では、主語が自分自身、または自分にとって身近な人であることがポイントとなっているので、この違いを理解しておくことが大切です。
自分や身近な人の行動に対して使う謙譲語には、以下のような例があるので参考にしてみてください。
言葉 | 謙譲語 |
言う | 申し上げる |
する | いたす させていただく |
聞く | 伺う |
行く | 伺う 参る |
見る | 拝見する |
会う | お目にかかる |
食べる | 頂く |
知る | 存じる 存じ上げる 承知する |
慣れると自然に使えるようになる謙譲語ですが、就職してから覚えようとすると、すぐに使いこなすことができず、ビジネスマナーの面から考えても、快く思ってもらえません。
謙譲語は、学生時代にはあまり使われない敬語であるため、文章を書いてみたり、意識して謙譲語を使うようにしたりすると、自然と身についてくることでしょう。
丁寧語
丁寧語は、単純に語尾を丁寧に伝える敬語で、ビジネスの場ではあまり通用しない敬語です。
とはいえ、同僚や仲の良い先輩などには丁寧語で話す機会が多くあるため、尊敬語や謙譲語とは別に、使いこなせるようにしておきましょう。
丁寧語は、「です」「ます」などを動詞につけることが特徴です。また、名詞に「お」や「ご」をつけ加える場合もあります。
以下に、丁寧語の代表例を紹介するので、参考にしてみてください。
言葉 | 謙譲語 |
言う | 言います |
する | します |
聞く | 聞きます |
行く | 行きます |
来る | 来ます |
給料 | お給料 |
飲食 | ご飲食 |
食べる | 食べます |
丁寧語は、小学校時代から教師に対して自然と使っていることが多く、馴染みのある敬語だと言えるでしょう。
だからこそ、就活ではついつい丁寧語を使ってしまいがちになるのです。
就活やビジネスの場では、尊敬語や謙譲語が主に使われているので、就活で面接を受けるまえにマスターしておきましょう。
就活で頻出する敬語
就活では、自分自身を指すときや企業、採用担当者と話すときには、もちろん敬語を使って話さなければなりません。
しかし、敬語に慣れていなければ就活で失敗してしまう恐れもあるので、注意が必要です。
普段から正しい敬語に慣れておきましょう。
ここでは、就活で頻出する敬語を紹介します。
就活だけでなく新社会人になったときには、ビジネスシーンで役立つ言葉となっています。
つなぎ言葉や言い換え、クッション言葉と呼ばれる枕言葉なども、詳しく解説しているので、ぜひここで覚えておいてください。
自身を指す言葉
自分自身を指す言葉として、普段どのような言葉を使っていますか?
就活で自身を指す言葉には、「わたし」や「わたくし」があります。
日常で使っている呼称は、ついつい就活のなかでも使ってしまいがちです。
以下に、よくある自身を指す言葉を集めてみました。もし、使っているという就活生がいれば、気をつけておきましょう。
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特に地方に住み、方言が使われている人は、慣れておかないと就活でも使ってしまいがちです。
東北地方では「わだす」や「あだす」「わす」、「うら」や「わー」などがあります。
また、西日本では「うち」や「おい」「こっち」、「あたい」「わし」などが使われていることが多いようです。
何気なく友人と話しているときに使うには、問題のない自身を指す呼称ですが、就活においては似つかわしい言葉となってしまいます。
これから就活を始める学生は、ぜひ意識して練習しておきましょう。
企業を指すとき
エントリーシートやメール、選考書類や履歴書では、企業を指す言葉をよく使います。
相手の企業を指すときの敬称には、「御社」や「貴社」が使われていますが、書くときと話すときで使い分けすることをご存じでしょうか。
間違われて使う敬称でもあるので、しっかり覚えておいてください。
一般企業のとき | 使い方 | 例文 |
面接など言葉に出すとき | 御社 | 御社を志望した理由は・・・ |
書類など文字にするとき | 貴社 | 貴社を志望した理由は・・・ |
ビジネスシーンでは、御社と貴社だけでなく、業界や組織によっても敬称が使い分けられることがあるので、参考にしておくと良いでしょう。
貴社とは?御社や御中など使い分けに注意すべき企業への敬称を解説
一般企業以外のとき | 言葉に出すとき | 文字にするとき |
銀行 | 御行 | 貴行 |
信用金庫 | 御庫 | 貴庫 |
支店 | 御支店 | 貴支店 |
郵便局 | 御局 | 貴局 |
省 | 御省 | 貴省 |
法人 | 御法人 | 貴法人 |
病院 | 御院 | 貴院 |
学校 | 御校 | 貴校 |
学園 | 御学園 | 貴学園 |
学院 | 御学院 | 貴学院 |
組合 | 御組合 | 貴組合 |
つなぎ言葉
つなぎ言葉としてよく使用される「なので」「だから」は、ビジネスシーンにおいては適切ではないので注意しましょう。
面接では、「ですので」「ですから」と言い換えるようにしてください。
「ですので」の方が柔らかく聞こえ、より丁寧な印象を面接官に与えることができます。
エントリーシートでは、「そのため」や「したがって」が書き言葉として適切です。
普段から使用していると不意に出てしまいがちですが、面接時などは無意識に出てしまわないように、普段から意識しておくといいでしょう。
言い換え
普段から使用している言葉は、ビジネスシーンでは使用されないことがほとんどです。
面接時はそのような言葉遣いを適切な言葉遣いに言い換えるようにしましょう。
以下では、言い換え言葉を記載しています。
自身に当てはまる言葉遣いがある場合は、面接までに練習しておくようにしてください。
日常会話で使う言葉 | 面接における言い換え |
ちょっと | 少々 |
もうすぐ | 間もなく |
すみません | 申し訳ありません |
あとで | のちほど |
すごく | とても |
どうですか | いかがでしょうか |
だんだんと | しだいに |
いいですか | よろしいでしょうか |
だれですか | どちらさまでしょうか |
ありません | ございません |
できません | できかねます |
そうです | おっしゃる通りです |
大丈夫です | 問題ありません/結構です |
了解しました | 承知しました/かしこまりました |
すぐに | さっそく |
「様」をつけるべきか
社長や部長などの役職に「様」をつけるのは間違いです。
役職は敬称なので、「様」と付けて呼ぶ必要はありません。
会話の最中に、役職などの名前を呼ぶときは、「〇〇部長」と役職の前に名前をつけるのが基本となります。
役職がついている人には、「〇〇課長」「〇〇専務」というように注意するようにしましょう。
また、面接時は役職をつけずに、「〇〇さん」「〇〇様」と、名前をしっかりと覚え呼ぶことが、良い印象につながっていきます。
クッション(枕)言葉
クッション(枕)言葉は、相手に依頼をお願いするシーンなどで使用します。
すぐに本題を話すのではなく、ワンクッション一言置くことをクッション言葉というのです。
- お手数をおかけしますが・・・
- 恐れ入りますが・・・
- お忙しいところ申し訳ありません・・・
- 恐れ入りますが・・・
- 失礼ですが・・・
- 申し訳ございませんが・・・
- 差し支えなければ・・・
- よろしければ・・・
- 大変恐縮ですが・・・
- 心苦しいのですが・・・
- 申し上げにくいのですが・・・
このクッション言葉を、本題の前に取り入れることによって、相手を思いやる気持ちが充分に伝わります。
これらの言葉がスムーズに出ることで、面接官には、「ビジネスマナーがきちんと身に付けられている」と良い印象を与えることができるので、練習しておくと良いでしょう。
間違いやすい敬語
普段から使い慣れていると思っている多くの敬語は、意外と間違えていることが多く、
注意が必要です。
バイトや学校で使っている敬語も、ビジネスシーンではNG敬語となります。
つまり、就活でも気をつけなければならない敬語だと言えるのです。
ここでは、間違いやすい敬語の例と正しい敬語を紹介します。
ぜひ一度、自分自身の敬語を振り返ってみて、面接時などで注意すべき敬語について参考にしてください。
二重敬語
二重敬語は、「お会いになられる」などの、敬語に敬語を重ねて使うことをいいます。
言葉を丁寧に使いたい気持ちから、二重敬語を招いてしまいがちですが、不適切な敬語を使用するのは、面接官にも良い印象を与えられないので注意しましょう。
しかし、二重敬語が広く定着してしまい、許容される敬語もあるのです。
生活していく中で、知らないうちに誤った敬語を適切な敬語と認識してしまっていることもあるので、今一度よく確かめておきましょう。
以下は、二重敬語を正しい敬語に言い換える例を紹介しています。
二重敬語 | 正しい敬語 |
行かせていただきます | 伺います |
お帰りになられました | お帰りになりました |
頂戴させていただきます | 頂戴します |
送らせていただきます | お送りいたします |
本来であれば、二重敬語でNG敬語となる以下の敬語は、広く使用されるようになったため、ビジネスシーンで使うようになりました。
- お召し上がりになる
- お見えになる
- お伺いする
- 拝見いたします
尊敬語、謙譲語、丁寧語が混じった言葉ですが、許容範囲の二重敬語となっているため、無理に意識する必要はありません。
しかし、二重敬語は本来、ビジネスシーンではマナー違反となるため、就活をしている今から覚えておいて損はないので、ぜひ意識づけしておいてください。
学生敬語やバイト敬語
学生時代に、バイトや部活動内で使用していた敬語は、必ずしも正しいとは言い切れません。
接客業などには、独特な言葉遣いが見られるため、特に注意が必要です。
気づいて使っている場合と、まったく気づかず使っている場合があり、後者だと面接で意図せず使ってしまう可能性があります。
学生敬語やバイト敬語は、ビジネスシーンでは間違った敬語となるので、面接前に意識して変えておくようにしましょう。
以下では、間違った例文と正しい例文を紹介します。
まず、学生敬語と言われる間違った敬語です。
学生敬語 | 正しい敬語 |
自分・僕 | わたくし・わたし |
わかりました | かしこまりました |
見てください | ご覧ください |
参考になりました | 勉強になりました |
会いました | お会いしました |
すみませんが、もう一度お願いします | 恐れ入りますが、もう一度お願いできますでしょうか |
「わかりました」や「すみません」など、目上の人と話すときに使っている人が多いですが、敬語にすると「かしこまりました」や「恐れ入ります」なのです。
学生は特に砕けた敬語を使いやすい特徴があるため、就活生であることを意識し、常日頃からいつでも敬語を使えるように、練習しておいてください。
また、以下ではバイト敬語を紹介してます。
バイト敬語 | 正しい敬語 |
お時間よろしかったでしょうか | ただいま、お時間よろしいでしょうか |
普通にいいかと思います | 良いかと存じます |
500円から、お預かりします | 500円お預かりします |
全然問題ありません | まったく問題ございません |
私的には、これがおすすめです | 私としましては、こちらをおすすめします |
ご用件はなんでしょう | よろしければ私の方でご用件を承ります |
飲食店ではメニューを確認する際、「ご注文は〇〇でよろしかったでしょうか」という言葉をよく耳にする人は多いことでしょう。
つまり、それだけ多くの学生が、間違ったバイト敬語になってしまっているのです。
また、「ご用件をお伺いします」など丁寧に伝えたつもりでも、正しい敬語としては「ご用件を承ります」となります。
バイト言葉は、自分の言葉を意識するだけでなく、バイト仲間が使っている言葉を意識して聞き、その敬語は正しい、正しい敬語は〇〇など、心で呟きながら練習すると良いでしょう。
学生敬語やバイト敬語の他にも、若者言葉もあります。
「マジですか」「めっちゃ」「〇〇的な」といった言葉は若者言葉と呼ばれており、面接時には不適切な言葉であるため、日頃から使用しないことがおすすめです。
メールや電話で気をつけたい敬語
就活では、面接時だけではなく、メールや電話での敬語にも気をつけておきましょう。
社会に出ると、メールや電話対応などは日常茶飯事となります。
学生のときから、電話やメールの敬語が身についていれば、企業にアピールすることができると考えられます。
総合職や営業職など、高いコミュニケーション力を求められる職種では、特に企業がチェックしている部分でもありますので、しっかり覚えておいてください。
以下では、メールの例文や電話対応で気をつけておくべきポイントを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
メールの例文
ビジネスメールの基本的な構成は以下の通りです。
- 宛先
- 件名
- 宛名(会社名・部署・担当者名)
- 挨拶(自身の氏名や学校名)
- 本文
- 締めの言葉(お忙しいところ・・・など)
- 署名(自身の連絡先や氏名)
【宛先】メールアドレス 【件名】(※返信のときは、企業から送られたメールの件名を変更しない)◯◯株式会社人事部 ◯◯××様 お世話になります。 面接日程のご連絡、誠にありがとうございます。 1:◯月◯日 ◯時~✕時 お忙しいところ恐れ入りますが、 山田 太郎(やまだ たろう)
|
メールを送る際は、まわりくどい言い方をせず、簡潔に書くことが望ましいと言えるでしょう。
無駄に長い文章になってしまわないよう、挨拶・本文・締めの言葉の流れで、わかりやすく書くことがポイントです。
電話の第一声に注意
企業に電話をかける際は、クッション言葉を使用するようにしましょう。
「お世話になっております」や「お忙しいところ恐れ入ります」なども良いですが、「少しお時間よろしいでしょうか」など、相手を思いやる気持ちを入れることがおすすめです。
はじめから用件を伝えることも間違ってはいませんが、本題の前にクッション言葉を入れると、相手に柔らかい印象を与えることができます。
また、自分がどこの学校の誰なのか、用件などは簡潔に伝えることが大切です。
電話に慣れていない人は、かける前にある程度のシミュレーションをしておくといいでしょう。
友達と練習したり、バイト先や先輩などの電話対応を真似してみることもおすすめです。
また、電話に出るときにも注意しておくべきポイントがあります。
普段、電話に出る際に「もしもし」と第一声が出る人は多いことでしょう。
しかし、ビジネスシーンでは「もしもし」という言葉を使用していません。
第一声は「もしもし」ではなく、「はい、〇〇です」です。
また、3コール以内に電話に出れなかった場合は、「お待たせいたしました」などの言葉などを沿えると、相手が不快な思いをしにくくなります。
まとめ
就活は、業界や企業研究、エントリーシートや自己PRを考えるだけではありません。
社会人になってから必要な敬語も、就活には重要なポイントとなります。
相手の行動や立場、自分の立ち位置などによって変わる敬語は、尊敬語・謙譲語・丁寧語があり、普段使っている言葉とは大きく異なる場合があります。
また、書くときと話すときでは同じ敬語でも言葉が変わり、違いを覚えておかなければ就活で損をしてしまうと言っても過言ではありません。
ぜひこの記事を参考にして、就活における敬語を学び、志望する企業の獲得に向けてがんばってください。