【企業研究】マッキンゼーの採用大学・就職難易度・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
マッキンゼーは、世界的な戦略コンサルティングの企業です。そこには世界中から優秀な人材が集まり、レベルの高いサービスを提供しています。そのためマッキンゼーへの入社を夢見る就活生は後を絶ちません。就活難易度は非常に高くなっています。ここではマッキンゼーについて、概要・就職難易度・採用大学・選考対策などを解説していきます。ぜひこの記事を参考に、対策を立ててみてください。
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コンサルティング業界
コンサルティング業界とは、顧客となる企業の経営課題を浮き彫りにし、解決に向けた策を企画提案する企業が属する業界のことです。コンサルティング業界については、次の記事が詳しく解説してるのでぜひ参考にしてください。【業界研究】コンサル業界について解説します。
また、コンサルティング以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!【業界研究ガイド】業界一覧
マッキンゼーの基本データ
マッキンゼーは、コンサルティング業界の中でも、経営課題を総合的に解決していく戦略コンサルとして有名です。アメリカ合衆国に本社を置いていますが、日本にも支社があります。以下に、日本のマッキンゼーについて基本データを紹介していきます。
会社名 | マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン |
設立年 | 1971年 |
従業員数 | 約600名 |
売上 | 非公開 |
福利厚生 | MBA留学支援制度など |
企業理念 | ”Holistic Impact” |
Japan、History of our firm、企業情報、多く寄せられるご質問)
マッキンゼーの事業内容
マッキンゼーは、多種多様な企業のコンサルティングを行っています。コンサルティング業界の中でも戦略コンサルと呼ばれる形態をとっていて、経営陣への事業計画提案などを行います。詳しい内容はたとえば、企業の海外進出、営業、商品開発、サプライチェーンなどに関するサポートです。
以下に、マッキンゼーの事業内容について、ホームページの情報をもとに3つの観点から解説していきます。(引用:活動内容)
クライアントサービス別
クライアントサービス別に見ると、マッキンゼー・デジタル、RTS (企業変革・企業再生)、Leap by McKinsey (新規事業立案)の3つの事業を展開しています。
マッキンゼー・デジタルでは、デジタルテクノロジーを活かしたコンサルティングを行います。
RTSでは、業績改善の実現に向けて、短期集中的にサービスの提供を実行しています。目標設定、解決案の提案、実行完了まで一貫したサポートです。
Leap by McKinseyでは、新規事業の構築と展開をイチから行っています。
産業グループ別
産業グループ別に見ていきましょう。先端エレクトロニクス・半導体、自動車・産業機械、化学・農業、消費財、電力・ガス、エンジニアリング・建設・建材、金融サービス、ヘルスケアシステム・サービス、ライフサイエンス、金属・鉱業、石油・ガス、紙・板紙製品・包装材、プライベートエクイティ・プリンシパルインベスター、パブリックセクター、小売、テクノロジー・メディア・通信、トラベル・運輸・インフラ、以上の多岐に渡る産業に向けてコンサルティングを展開しています。
機能グループ別
機能グループ別に見ていきましょう。デジタル、グロース (成長)・マーケティング・アンド・セールス、Leap by McKinsey (新規事業立案)、オペレーション、人材・組織・、パフォーマンス、戦略・コーポレートファイナンス、サステナビリティ、企業変革など、様々な分野でコンサルティングを展開しています。
マッキンゼーの募集職種(新卒年収)
2025年国内大学新卒採用では、2024年9月~2025年8月末に日本の四年制大学・大学院を卒業予定の人が応募できるようになっています。(引用:2025年国内大学新卒採用情報)
応募している職種は、「ビジネスアナリスト」です。プロジェクトの課題解決の個別分野を担当することになるでしょう。たとえば、情報集と分析、顧客メンバーとの協業、プロジェクトの最終提案とりまとめ、顧客企業へのプレゼンテーションなどを担当します。
3年目以降は、そのままアソシエイト、マネジャーへと社内でキャリアを積んでいく道、留学支援制度を利用してビジネススクールへ留学する道、海外オフィスで活躍する道、外部でリーダーシップ経験を積む道などが用意されています。(引用:採用ポジション)
新卒の年収について、公式サイトでは言及されていません。参考できるデータとしては、約700万円というものが挙げられます。(引用:マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)の年収・初任給・給与制度)
マッキンゼーの新卒選考フロー
マッキンゼーの新卒選考フローは、プレエントリー、書類審査と適性検査、一次面接、最終面接、内定、入社前研修プログラムの流れです。(引用:2025年国内大学新卒採用情報)
適性検査は、オリジナルの問題が用意されています。以前はGMATに似た形式の会場筆記試験が行われていました。(引用:適性検査例題)しかしながらコロナ渦においては、自宅受験のWebテストに変更がありました。テスト内容も変化しています。たとえば2022卒の採用試験ではオンラインゲーム型の独自試験が採用されていました。
マッキンゼーは多くの就活生が応募する人気企業のため、適性検査のボーダーが高く設定されていて、難易度も高いと言われています。SPIなどよくある適性検査に向けた対策だけでは足りない可能性が高いでしょう。
ESの質問内容は、実績や志望動機、キャリアプランを問う基本的なものが多いようです。
マッキンゼーのインターン
過去マッキンゼーでは、夏季インターンが開催されていました。具体的には、2022年卒から、コロナの影響でインターンが廃止されています。この時は、選考もオンライン形式になりました。しかしながら今後、インターンが復活する可能性はあります。公式サイトによると、「採用・イベント情報」欄でその都度告知があるようです。(引用:多く寄せられるご質問)
インターンは採用に直結しないとされているものの、評価に影響を及ぼします。そのため、開催されるようであればぜひエントリーをしたいものです。以下に、2021卒まで開催されていたインターンの内容を紹介しています。
日程 | 3、4日間 |
人数 | 約18名(1チーム3人、全体で6チーム) |
内容 | 戦略立案のグループワーク |
スケジュール | 初日(社員による講義、チーム作業開始)、中日(チーム作業)、最終日(チームごとにプレゼン) |
その他 | どの日にも社員が各チームに付きながらも、現場社員が訪れディスカッションを行う時間があります。課題の分解から具体的な施策まで全て行います。 |
マッキンゼーの社風
世界中の優秀な人材が集まるため、成長できる環境にあると言われています。プライドが高く、芯が強い人が多いようです。
マッキンゼーの求める人材
マッキンゼーが求めているのは、「顧客企業や地域社会に対して価値ある変化をもたらすことのできる優秀な人材」です。(引用:採用情報トップページ)
マッキンゼーは、世界的に有名なコンサルティング会社として、数多くの優秀な人材を抱え、レベルの高いサービスを提供しています。組織の一員になることは、個人の成長につながるでしょう。また、産業や経済研究活動の発展に寄与したいという熱い思い、グローバル観を持ち合わせるべきだと言えます。
ただし、マッキンゼーでは英語力の有無を採用活動では判断しないとしています。現時点で英語力が低いとしても、優秀な人材であれば採用される可能性はあります。晴れて入社できたら、グローバル人材として世界各国の同僚と英語でコミュニケーションを取る能力が必要となってくるでしょう。マッキンゼーでは、英語力を高めるための研修制度など豊富に用意されています。
マッキンゼーの就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
マッキンゼーは、就職にあたって難易度が非常に高い企業です。あるサイトによると就職偏差値は74とされています。
では、マッキンゼーは同業界の中でどれほどの難易度があるのでしょうか?ここでは同業界の競合企業として、三大戦略コンサルと呼ばれる「ボストン」「ベイン」、国内コンサルの最大手である「アビーム」、以上の3つを挙げて紹介していきます。ボストン・ベインとも外資系ですが、日本に支社があり採用活動を行っています。各企業を比較することで、志望動機を強固なものにすることができるでしょう。
就職偏差値については、こちらの記事も参考にしてください。(【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング)
会社名 | マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン |
売上高 | 非公開 |
平均年収 | 1800万円 |
就職偏差値・難易度 | 74 |
社風 | 優秀な人材が多く、生き残るのが厳しいと言われています。 |
(引用:マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)の年収・初任給・給与制度)
会社名 | ボストン・コンサルティング・グループ |
売上高 | 117億ドル |
平均年収 | 1860万円 |
就職偏差値・難易度 | 73 |
社風 | 日本ではマッキンゼーを上回るプレゼンスを誇っていて、優秀な人材が多いと言われています。 |
(引用:BDGについて、BDGについて、ボストン コンサルティング グループ(BCG)の年収・初任給・給与制度)
会社名 | ベイン・アンド・カンパニー |
売上高 | 非公開 |
平均年収 | 1920万円 |
就職偏差値・難易度 | 73 |
社風 | 結果を重要視する傾向にあります。 |
(引用:ベイン・アンド・カンパニーについて、ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)の年収・初任給・給与制度)
会社名 | アビームコンサルティング株式会社 |
売上高 | 1217億円 |
平均年収 | 801万円 |
就職偏差値・難易度 | 58 |
社風 | ITコンサルが強み。人を大切に育てる文化があります。 |
(引用:会社概要、Open work、【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング)
マッキンゼーの採用大学
東京大学新聞社によると、2021年度卒業・修了者に向けた調査によって、マッキンゼーに就職予定の人は、東京大学から23人という結果になりました。(引用:「【22卒東大生就職状況】学部生首位は2年連続楽天 院生は4年ぶりにアクセンチュアがトップへ」)
採用大学は、東京大学、京都大学、名古屋大学、東北大学、北海道大学、大阪大学、九州大学、一橋大学、東京工業大学、津田塾大学、早稲田大学、慶応義塾大学となっています。これらの情報から推察すると、マッキンゼーにはある一定の学歴フィルターが存在するかもしれません。
マッキンゼーのホットニュース
マッキンゼーは、外資系の企業です。そのため、本体がどう動いているか追うことも必要でしょう。外資系の企業ということもあり、人員のコントロールを頻繁に行っています。(引用:「マッキンゼー、約2000人を削減へ-過去最大級の人員削減」)
しかしながらマッキンゼーでは、人員削減についてマイナスなイメージを持っていない社員が多いと言われています。なぜなら、マッキンゼーで得た知識や経験を糧に、次なるステップでの活躍が期待されているからです。社員の中には、マッキンゼーに勤めることをキャリアの土台作りとして捉えている人も少なくありません。同じ企業出身の人たちがビジネスの世界でつながるということもあるようです。(引用:「マッキンゼーに学ぶ、企業と退職者の理想的な関係」)
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マッキンゼーへの就職は難易度が高いけど魅力的
ここまで、マッキンゼーについて概要・就職難易度・採用大学・選考対策を見てきました。また、業界全体や競合他社も分析しました。マッキンゼーは世界的に有名な企業です。世界中の優秀な人材が集まるため、競争力が高いです。就活においても高難易度が予想されます。ぜひこの記事を参考に、マッキンゼーや競合他社についてリサーチし、対策を万全にしておきましょう。