外資系企業のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024年2月25日更新
はじめに
この記事では、グローバルな事業展開に魅力のある外資系企業の内定獲得を目指す就活生に向けて、エンリーシートの記入方法や求められている人材について解説しています。
ぜひ、以下に該当する人は参考にしてみてください。
- 外資系企業の就職難易度を知りたい人
- エントリーシートの対策で悩んでいる人
- 外資系企業が求める人物像にマッチしたエントリーシートの書き方を知りたい人
外資系企業の内定を獲得するために、エントリーシートで必要な自己アピール方法や求められる人物像など、実際の記入例を使って、わかりやすく紹介しています。
また、外資系企業が求めている人材の特徴や選考情報における重要ポイントについても詳しくアドバイスしています。
外資系企業の内定を獲得したい就活生は、ぜひ最後までご覧ください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
外資系企業の概要
出典元:アストラゼネカ株式会社
はじめに外資系企業とは、どんな企業をさしているのかを紹介します。
外資系企業とは
外資系企業には2種類の日本法人が存在します。
- 海外に本社がある日本法人の企業
- 海外企業が出資している日本法人
また、これらの日本法人のなかでも特に人気のある外資系企業は、外資系銀行や外資系メーカー、外資系コンサルタントです。
外資系企業が就活生に人気がある理由には、年功序列の安定思考よりも、多くのスキルを得られるチャンスがあるという向上心思考へと移り変わってきていることが背景にあります。
近年の世界情勢を考えると、いつどの企業が倒産してもおかしくはないため、将来に向けてスキルを身につけることを優先させる就活生が多くなっているのです。
外資系企業では、職種別の採用選考が実施されており、営業やITコンサルタント、商品開発エンジニア、ITスペシャリストなど、スキルを高める職種があります。
一方、日系企業では総合職や一般職として採用し、企業により配属先が決められる傾向が強くなっています。
こうした背景から、外資系企業は就活生に高い人気を誇っているのです。
しかし、少子高齢化が進む日本では、市場における売上の期待が持てないことから、撤退する外資系企業は増加傾向にあります。
一方で、コロナ禍により売上の伸び率が最大になった外資系製薬企業もあり、大きな格差が生まれたと考えられます。
外資系企業は社会情勢に大きく影響されることから、今後も将来を見据えた事業展開が重要な立ち位置となっていると言えるでしょう。
外資系企業の採用難易度
外資系企業の採用難易度は、企業の特徴によって異なります。
しかし、内定の獲得を目指す就活生が多いことからも、全体的に採用難易度は高いと言えるでしょう。
具体的には、戦略コンサルティング企業や投資銀行では、専門性の高い職種でありエキスパート集団と言っても過言ではありません。そのため、採用人数は少ない傾向があり、非常に倍率が高くなります。つまり、高学歴の就活生が集まりやすいということに繋がるのです。
一方で、総合コンサルティング企業では、新卒採用の数を増やしている背景から、採用の間口が幅広く設けられています。採用難易度としては戦略コンサルティング企業よりも低くはなりますが、それでも日系企業の難易度と比べると、難易度が高いと意識しておくべきだと言えるでしょう。
外資系企業のなかでも、採用難易度が低くなっているのは、食品や日用品、化粧品などの販売メーカーで、日系企業と同等の採用難易度だと考えられます。しかし、外資系企業というブランドによって人気の高い企業であるため、全体的な就職難易度として考えるなら、間違いなく高く設定されていると考えるべきです。
難易度の高い外資系で内定を獲得するためには、各企業で求められる人物像に対して、志望動機や自己アピールを強調できるエントリーシート対策が必要不可欠です。
他の就活生との差別化をはかるためにも、企業研究や業界研究なども踏まえて、しっかり対策を練っておきましょう。
外資系企業の採用大学
コロナ禍で売上が過去最高となった外資系の製薬会社「アストラゼネカ株式会社」では、以下のような採用大学となっています。
<大学院> 岡山大学大学院、明治大学大学院、同志社大学大学院、広島大学大学院 <大学> 愛知学院大学、愛知大学、青山学院大学、岡山大学、慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学、武庫川女子大学、、同志社大学、東京大学、東京薬科大学、京都大学、近畿大学、九州大学、滋賀大学、信州大学、徳島大学、鳥取大学、富山大学、、広島大学、立命館大学 |
過去の採用実績をみると、東京一工からMARCH、駅弁大学までのさまざまな大学から採用されていることがわかります。つまり、アストラゼネカでは学歴による足切りはないと言えるでしょう。
一方で、戦略コンサルティング企業の「マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン」では、採用大学に東京一工や旧帝国大学、早慶大学など難関大学が多くあり、一定の学歴フィルターが存在していると考えられます。
就活生から人気のある外資系企業は、志望する企業によって学歴フィルターの有無が異なるため、就活には企業の選別も必要となるでしょう。
しかし、外資系企業は一般的に実力主義であることが多く、率先力となる人材を求めています。そのため、学歴だけでなくエントリーシートの対策が非常に重要なポイントとなり、内定獲得に向けた取り組みをしなければなりません。
これから外資系企業の内定獲得を目指す就活生は、学歴フィルターを意識することに加え、どうすれば他の就活生との差別化が可能な自己PRができるのかというポイントに、全力を注ぐ必要があると言っても過言ではありません。
なお、学歴フィルターについて詳しく知りたい場合は、以下の記事に詳しい内容が記載されているのでぜひ参考にしてみてください。
外資系企業が求める人材とは?
結論を言えば、外資系企業では率先力となる実力を備えた人材を求めています。
つまり、学歴よりも個々のスキルを重視するため、MARCH以下の大学であっても志望する企業によっては、内定を獲得できるチャンスがあるということなのです。
特に、外資系企業は職種ごとに採用選考をおこなっているため、志望する職種ごとに必要なスキルを高めることで、内定確率をアップさせることに繋がります。
たとえば、マーケティングではコミュニケーション力が重視されています。プレゼンテーションなど企画力がある人材が求められているのです。
外資系メーカーの研究開発では、日本の法律に触れていないかなどを確認することから、学力や考察力が必要とされており、日本市場にマッチするよう率先して業務を展開できる人材を求めています。
外資系企業が求める人物の全体像は、異文化への柔軟性やスキルの実績、能動的かつ自主的な行動ができる人材であり、これらを論理的に主張できる人物であると言えます。
そのため、外資系企業への就職を目指すなら、自己PRを重視した論理的なエントリーシート対策が重要だと考えておきましょう。
参照ページ
外資系企業の採用方向性の違いは?
外資系企業では、各社で採用の方向性に大きな違いがあります。
マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパンでは、採用ポジションを7つに分け、スタートポジションそれぞれに、キャリア形成の機会が設けられています。どのポジションを選ぶかによって、将来従事する専門性が変わってくるのです。そのため、将来像を見据えた志望動機が重視されると考えられます。また、将来のリーダーを育てる研修システムであることから、リーダーとしての適性も選考に大きく影響し、自己啓発やスキルのある人材を採用したいと考えているのです。
一方、アストラゼネカでは、企業理念に共感し実行できる人材を求めています。MRやMSLとして医療薬の情報を提供したり、医療の質を向上させたりするため、コミュニケーション能力やスキル、英語力のある人材が重視されているのです、また、専門スキルを高めて提案する力を持ち、ものごとを論理的かつ具体的に説明できる人は、大きな評価を得ることができると言えるでしょう。
外資系企業の内定を獲得したい就活生は、志望する企業ごとに求められる人材のちがいを理解し、多くのスキルを磨きながら、これまでの経験や自己PRをもとに、企業が求める人物像とマッチするようなエントリーシート対策が必要となります。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
エントリーシートでは、就活生のスキルやコミュニケーション能力、論理的な思考などが、自社の求めてる人物像にマッチしているかを重点的に判断しています。
入社後に活躍する就活生の特徴として、自己啓発やコミュニケーション能力、想像力や行動力のある人物であり、これらに該当する人材は企業の成長に貢献するため、企業が積極的に採用しようとしているのです。
外資系企業では、職種ごとに採用選考があるため、志望する企業、職種によって求められる人物像を念頭に置き、エントリーシートの対策をおこなわなければなりません。
スキルやコミュニケーション能力はもちろんのこと、専門性を身につけ自己成長ができる人材、また将来像を描いていて目的を持っている人材を必要としていることを覚えておきましょう。
他の就活生との差別化をはかり、自分らしさを活かせるエントリーシート対策をおこない、「なぜこの専門職種なのか」「どのようにスキルを活かすのか」という志望動機や将来像を明確にし、採用担当者の目を引く内容を心掛けることが大切です。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートを記入するときは、先に結論から書くことを心掛けておきましょう。
結論を先に伝えることで、伝えたいことに対して説得力を持たせることができるのです。エントリーシートの書き方で迷ったときには、以下の順番を意識して記入してみてください。
- 先に結論を提示する
- 結論に至った理由を記載する
- 具体例を用いて結論を強調する
- 最後にもう一度結論を入れる
この記入方法を用いると、設問のテーマに対して論理的な文章構成となり、読み手の理解を深めることができます。
以下にエントリーシートの例文を紹介するので、参考にしてください。
結論:大学入学から現在所属している研究室での研究の日々を経て培ってきた論理的思考力や知識経験を活かして、将来研究者として世界の人々を健康にそして幸せにしたいという夢があります。 理由:私は生まれつき食物アレルギーを患い幼い頃から治療を受けてきたことにより、医薬品業界に興味を持って生きてきました。 具体例:私が考える研究者とは、新薬の創薬研究や開発・分析事業だけでなく、自身の担当する研究製品と顧客の方々との橋渡しとなるなど、医薬品製造業における課題解決に向けて従事する全ての人々を指しています。 結論:その上で、貴社の実践する3本の柱のうち、特に医療へのアクセス、中でも保険外併用療養費制度のもと行われた医薬品の倫理的無償提供事業に感銘を受けました。重症の患者さんに少しでも早く治療を提供したいという想いを抱く貴社のプロジェクトに私自身も加わり、世界の人々を健康にそして幸せにしたいという夢を実現したいと考え、貴社を強く志望します。 |
外資系企業の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
外資系企業のエントリーシートでは「なぜその職種を志望しているのか」が大事なポイントとなります。
日系企業と違い、職種ごとに採用選考がおこなわれているため、企業への志望動機も大切ですが、より職種へのこだわりが重視されているのです。
職種への志望動機を論理的に説明し、就職後の目標や目的など自己PRをしっかりおこなうことで、、難易度の高いエントリーシート選考も、突破できる確率をアップさせることに繋がると考えられます。
外資系企業では、実力主義というカルチャーがあります。粘り強さやスキルの高さは非常に有利となります。これまでの経験から成功した具体例や、自己啓発や実行力の高さをアピールすることができれば、エントリーシートで他の就活生との差別化がはかれることでしょう。
エントリーシートの作成で大切なことは、さまざまな外資系企業がある中で、「なぜその職種を志望するのか」「就職後における将来像をどう考えているか」「スキルを活かして何ができるのか」ということを論理的な文章で表現することが大切です。
参照ページ:採用ポジション:マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけは、就活生のコミュニケーション能力やスキル、粘り強さや行動力などを試しているセクションと捉えておきましょう。
もちろん、学力も必要とされますが、エントリーシートにおける論理的な文章構造は、何よりも選考対象に重要です。企業は、就職後にどのような活躍をしてくれるかということを知りたいと考えています。
そのため、エントリーシートを企業に提出するときには、必ず論理的な文章でしっかり自己PRができているか、よく見直しておきましょう。
また、企業が見ている設問別のポイントは以下のように分類されているので、参考にしておいてください。
設問 | 見られているポイント |
志望動機 | 情報収集能力や積極性、行動力 |
過去の経験 | コミュニケーション能力や自己啓発、成功例、論理的な説明 |
未来の目標 | 未来志向や向上心 |
価値観 | 個性的や協調性、適性 |
その他 | 粘り強さやリーダーシップなどの特性 |
設問への回答は、どのように見られているのかを意識しながら、エントリーシート対策を心掛けておきましょう。
また、対策に必要な押さえておきたいポイントは、以下のエントリーシート対策記事にまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
外資系企業の採用選考において、エントリーシートで問われたことがある設問に対する記載例を紹介します。
コロナ禍で名の知れたアストラゼネカのエントリーシートを参考にしてみてください。
アストラゼネカ株式会社のエントリーシート
志望動機
・アストラゼネカを志望する理由を教えてください。(200~400文字)
【記載例】
貴社はサイエンスを追求した革新的な新薬を豊富に有しているため、医療従事者に多角的な医療を提供し、患者様に最適な処方提案ができると考えるからです。 私は貴社で革新的な医薬品と患者様を繋ぎ、患者様に豊かな生活を提供したいと考えます。これを実現するためには、「患者志向」と「自己成長」の2点が必要であると考えます。製薬業界は、人々を救うことのできる唯一の業界であると同時に、患者様一人ひとりの命と誠実に向き合わなければいけません。さらに現在は、医療ニーズの変化に応じた急速な変革が求められているため、常に新しいことに挑戦し成長し続ける必要があると考えます。 また、新たな挑戦として病院の課題解決など地域医療の改善に取り組み、豊かな生活作りに貢献している企業であると考えます。 患者志向のもと様々な挑戦をする貴社なら、自己成長に繋げる機会が多くあり、その成長を患者様や社会へ還元していきたいと思い貴社を志望します。 |
ポイント:企業研究をしっかりおこなったエントリーシートとなっており、自分の考えをしっかり述べていると評価できます。
より論理的な文章にするには、就職後にどのような仕事をおこないたいかという点を含めて最初に結論を伝えることです。
せっかく就職後の目的を明確に記載しているのに、ぼやけてしまっている印象があります。
読み手の理解を得られるよう、論理的かつ自己PRをしっかりできる文章を心掛けておきましょう。
自己PR
・学生時代に一番力を入れて取り組んだことを具体的なエピソードを交えながら、ご記入下さい。
【記載例】
私の強みは積極性だ。何事にもチャレンジすることが大切だと考えています。 私の研究はストラスブール大学との共同研究であり、英語やフランス語を用いたディスカッションを行っています。ただでさえ難しい研究内容を日本語以外で理解するのは困難を極めます。しかし短い学生生活の学びにおいて海外の教授と討論できる貴重な経験だと考え、積極的にコミュニケーションを取るよう心がけています。 結果、共同研究先の教授に対しても物怖じせず議論を重ねることができます。この積極性は共同研究先に対してだけでなく、聴講参加した学会での発表者との密な交流といった形でも発揮されます。 自らの研究に誇りを持つ彼らと積極的に会話することで、私も多くのことを学ぶ良い機会となりました。そして昨年の3月には私自身も日本化学会での口頭発表を行うことができました。 貴社に入社できた暁には、周囲と積極的にコミュニケーションを取り、何事にも挑戦していきたいと考えています。 |
ポイント:結論ファーストを取り入れた論理的な文章だと評価できます。
物事へ取り組む姿勢や何事も成長への機会と考えられるポジティブな思考は、大きく評価されることでしょう。また、入社後の将来像もしっかり自己PRできており、外資系企業へ提出する理想的なエントリーシートだと言えるでしょう。
まとめ
この記事では、外資系企業の求める人物像やエントリーシートの書き方について、詳しく解説してきました。
外資系企業は、学歴による足切りはおこなっていないものの、就活生に人気のある業界で、就職難易度は非常に高くなっていると言えます。企業によっては採用人数が少なく、難関大学から多くのエントリーがある傾向があるのです。そのため、スキルを磨き、エントリーシートでしっかり自己アピールすることが重要となります。
外資系企業では、学歴よりも実力主義である傾向があります。就職後にどのような活躍ができるのかという点を重視しているのです。粘り強さやリーダーとしての適性、コミュニケーション能力など、スキルや学業以外に個々の特性が重視されています。
エントリーシートを書くときは、外資系企業が求める人物像とマッチさせ、しっかり自己PRすることを心掛けて論理的な文章を意識しておきましょう。
この記事が、外資系企業の内定獲得を目指す就活生が、これからの就活に役立ててくれることを願っています。