【企業分析】キャノン化成株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月27日更新
はじめに
キャノン化成株式会社は、茨城県つくば市に本社を置くトナーカートリッジ、高分子精密機能部品の製造光学用塗料・接着剤、感圧センサの開発・製造・販売をしている企業です。
今回は、そんなキャノン化成株式会社の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
キャノン化成株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- キャノン化成株式会社の仕事内容が気になる
- キャノン化成株式会社の就職難易度を知りたい
- キャノン化成株式会社の選考対策として何をすれば良いかわからない
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この記事の結論
キャノン化成株式会社の就職難易度は、平均的~やや高めです。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度~やや高めといえるでしょう。
採用大学は様々ですが、特に理系が強く、文系が不利な傾向です。
しかし、きちんと対策をすることで内定を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。
二回の面接があるため、選考対策として想いをきちんと伝えるようにしましょう。
職種は技術系総合職・事務系総合職があります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
キャノン化成株式会社について
出典元
会社概要
キャノングループは、大企業から中小企業まであらゆる顧客のニーズにあった最適なソリューションを提供しています。
高度技術をもった企業をM&Aし技術力を上げてきました。
商業印刷、ネットワークカメラ、メディカル、産業機器の4つの事業の柱を持ち、ほかに全社横断的な「フロンティア事業推進本部」を2021年に新設しています。
キヤノンがこれまで培ってきたあらゆる技術を活用して、ライフサイエンス事業や材料事業のほか、生産技術やコンポーネント開発など、ソリューションの事業化への取り組みを強化しています。
キャノン化成株式会社は、トナーカートリッジ、高分子精密機能部品の製造光学用塗料・接着剤、感圧センサの開発・製造・販売をしています。
キャノン株式会社の100%子会社です。
参照ページ
各事業セグメントの解説
キャノン化成株式会社単体での事業別売り上げは、2022年で「330億円」でした。
ただ、連結決算で詳細な売上規模やグループの規模を把握することが重要なので、キャノングループのセグメント利益を確認していきましょう。
キャノングループの2023年3月期の売上高は、4兆1809億7200万でした。
売り上げ構成は、プリンティングビジネスユニット、イメージングビジネスユニット、メディカルビジネスユニット、インダストリアルビジネスユニット、その他及び全社で構成されております。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- プリンティングビジネスユニット:売上高は2兆3460億7600万円で前期比103.2%、営業利益は2283億900万円で前期比107.4%です。
- メディカルビジネスユニット:売上高は5537億8000万円で前期比107.8%、営業利益は316億4900万円で前期比102%です。
- イメージングビジネスユニット:8616億2500万円で前期比107.2%、営業利益は1455億7900万円で前期比114.9%です。
- インダストリアルビジネスユニット:3147億1900万円で前期比95.5%、営業利益は前期比101%です。
参照ページ
各事業の解説
キャノン化成株式会社の各事業の解説は、以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
開発 | キヤノン化成に蓄積されたケミカル技術や精密加工の技術を駆使し、市場のニーズに応える新しい製品を作り出し、キヤノン化成の事業展開を築きます。 開発部門は設計の専門部隊のみならず、企画、市場調査、特許、営業部隊など様々なチームで構成されています。 |
製品技術 | 生産するための部品や材料の効率的な動かし方、熱のかけ方や組み立て方、スペース、設備投資、すべての最適化を考え、アイデアを出して生産ラインを形にしていきます。 生産装置をトラブルや無駄なく安定的に動かし、高品質な製品を作り続けるための専門的なメンテナンスも必要です。 |
製造(PMスタッフ) | PM(プロダクティブメンテナンス)スタッフは、生産装置をトラブルなく、無駄なく安定的に動かし、高品質な製品を作り続ける役割を持っています。 24時間稼働する生産装置は、定期的なメンテナンスと生産状況に合わせた部品の最適化が求められます。 小さな予兆をいち早くキャッチし、生産に支障を与えないように生産ラインの保全管理を行います。 機械部品や電気配線の作業に長けているだけでなく、キヤノン化成にある多くの生産ラインの状況を把握、管理しています。 |
製造(オペレーター) | オペレーターはそれぞれの装置を熟知して稼働させるだけではなく、品質の変化にいち早く気づき、適切な対応をとれるだけのスキルを身につけています。 また、品質や効率化の改善も最前線にいる製造部門の重要な役割です。 |
品質保証 | 製品技術部門・製造部門と連携し、日々の出荷製品の品質を最終検査のみならず、製造段階から厳しくチェックします。不具合のあるものを決して後ろの工程(次の工程である製造部門)に送らず、お客様に渡さないという信念で仕事をしています。 製品の知識はもとより、統計データ、要因分析にも優れた部門です |
生産管理 | キヤノン化成で生産される製品群の年間、月間の生産計画を綿密に設計するとともに、日々の生産状況を管理する生産の司令塔となる部門です。 毎日何百もの部品や資材の搬入、製品群の出荷管理をしている物流のプロフェッショナルです。 日々多くの取引先の状況に合わせ必要な量の部品、資材を適切なタイミングで、遅滞なく動かしています。 その技術は工場内のものの流れだけでなく、国内外への物流も対象としています。 |
資材調達 | キヤノン化成で使用する資材、部品を低価格・高品質・安定的に調達する部門です。 調達のバイヤーはそれぞれの専門分野に特化しており、多くのメーカーを調査・交渉し、取引先を決定します。 部品だけでなく原材料となる化学物質を多く扱い、その購入品に対する知識はもちろんメーカーごとの製造方法、財務状況、世界的な規制法律などを熟知していることが要求されます。 |
施設環境 | キヤノン化成における建物や生産の付帯設備の新規導入や日々の管理、メンテナンスを行う部門です。 キヤノン化成のそれぞれの事業所は多くの建屋から成り立ち、多くの生産設備が稼働しています。 建屋や装置には電気をはじめとするガス、水道、空調といったエネルギーインフラがあり、さらにエレベーターや建物そのものといったメンテナンスも必要です。 キヤノングループでは、環境への取り組みを重要な方針に掲げています。 施設環境は省エネや社会環境に配慮したインフラのプロフェッショナル集団です。 |
情報システム | 社内におけるIT(情報技術)を担う部門です。 キヤノン化成においては、生産、事業運営、生活インフラに関することなど膨大な量のデータが日々動いています。 それらのデータやネットワークを安全に管理、保守する役割と併せ、キヤノン化成に必要な独自のシステムを作り続けています。 |
経理 | 年間を通した売上や利益はもちろん、月々の詳細な予算に対するお金の使われ方や部品・材料の在庫、生産途中の製品といった流動資産もきっちり把握しています。 これらを緻密に計画し、執行状況を管理し、企業として正確な財務諸表で税務申告することが求められるでしょう。 また、経営の中核として資金計画を立案し、開発や生産部門に対して適切な提言をする役割を持ちます。 |
人事・総務・安全衛生 | 人事部門の業務範囲は広く、公正公平な立場に立った人事諸制度の運用、給与制度や昇進・昇給、人事異動から日頃の勤務管理までを扱う人事課です。 全社を挙げて行う納涼祭や各種イベント行事、社内教育など会社を盛り上げる役割も担っています。 総務課は対外的な契約や法務業務のみならず、通勤や休憩所、福利厚生施設、作業衣の貸与や構内のセキュリティといった社員が快適に勤務できる環境を支援します。 機械装置や化学物質を多く扱うキヤノン化成において、安全衛生課は社員が安全に働く環境を整え、事故を未然に防ぎます。 さらには、一人ひとりが心身ともに健康的に働くことも支援します。 |
引用ページ
キャノン化成株式会社で働く社員について
キャノン化成株式会社で働いている方の特徴は、以下の通りです。
情報が少ないため、キャノングループでの参照をしている部分もあります。
平均勤続年数は?
20.3年です。
全国の常勤従業員の平均勤続年数は12.4年なので、比較的長く勤務する社員が多いといえます。
平均年収は?
ネットの記事には432万円と記載があります。
日本全体の平均年収は約445万円のため、平均を若干下回るでしょう。
平均年収は807万円であり、グループでは比較的高水準です。
あくまでネットの情報になるため、OB訪問などを通じてきちんと確認してみましょう。
平均残業時間は?
キャノン化成株式会社の平均残業時間は、38.8時間です。
相対的に多めといえます。
しかし、キャノンクループの技術職はキャリコネが発表している「技術職の残業が少ないランキング」では1位に輝いています。(続いてシャープ、トヨタなど)。
会社の風土として、残業を減らしていくような働きかけをしているのでしょう。
平均ボーナス額は?
ネットなどに情報がなかったため、あくまで推測です。
キャノングループ平均値は年間で4か月程度と考えられます。
グループを通して、業績や個人の成績に応じてボーナスが支払われます。
企業の文化は?
企業ホームページでは、以下のことを経営理念として掲げています。
1.「自発」何事にも自ら進んで積極的に行う
2.「自治」自分自身を管理する
3.「自覚」自分が置かれている立場・役割・状況を認識する
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
キャノン化成株式会社の直接の業界は少ないため、業界の売上高を集計して立ち位置を考察します。
売上高を比較しても、トップクラスの企業の子会社であることがわかるでしょう。
キャノンがトップクラスの企業である理由は、以下の通りです。
- 海外での売上高が非常に多いため
日本市場が強いイメージのあるキヤノンですが、売上高は国内日本が約25%、残りの約75%は海外が占めています。
人口減少の激しい日本のマーケットより、海外で売上を上げることで会社の売上を創出しております。
- 主力事業の画像診断領域の他にも中核事業があるため
ヘルスケアIT領域やバイオサイエンス領域にも力を入れています。
装置間の連携強化を進め、ヘルスケアITを用いて新しい臨床価値を提案し、質の高い診断をサポートしています。
付加価値の高いソリューションを提供することで、医療での売上を拡大しているのです。
参照ページ
3分でわかるキヤノンメディカルシステムズ | はじめに | 新卒採用情報 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 (medical.canon)
キャノン化成株式会社の新卒募集要項について
以下に、キャノン化成株式会社の新卒募集要項についてまとめました。
賞与は年二回、昇給は年一回のペースで行われます。
毎年新入社員は1~5人程度を採用しています。
転勤については、茨城県の本社事業所、岩間事業所の2か所によって異なります。
気になる方は面接や説明会などの際に確認しておきましょう。
応募職務系統 | 技術系総合職・事務系総合職 |
応募資格 | 各種卒見込みの方 |
初任給 | 高専 卒業見込みの方 月給:181,700円 ※基本給:181,700円 大学 卒業見込みの方 月給:205,150円 ※基本給:205,150円 大学院 卒業見込みの方 月給:221,000円 ※基本給:221,000円 |
昇給 | 情報無し/要確認 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
諸手当 | 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災)) 待遇、福利厚生:■社内施設(社員食堂・売店・健康支援室) ■寮・社宅完備 ■保養所(箱根・熱海・湯布院) ■制度(共済・持株・財形貯蓄・退職年金) ■総合定期健康診断 ■作業着貸与 |
勤務時間 | (1)【正社員】技術系総合職 (2)【正社員】事務系総合職 【固定時間制・標準労働時間制】 勤務時間:8:00~16:45(休憩:1時間) 備考:生産職場実習(交替勤務の際)は下記の時間帯となります ■8:00~16:45 ■16:20~1:05 ■0:40~8:25 ※休憩1時間 |
休日休暇 | (1)【正社員】技術系総合職(2)【正社員】事務系総合職 週休2日制(土日) 年間休日:125日 有給休暇:10日~20日 休暇制度:GW休暇、夏季休暇、年末年始休暇、慶弔休暇、産前・産後休暇、育児休暇、介護休暇、リフレッシュ休暇 備考:休暇制度補足 ■GW休暇(5日~9日) ■夏期休暇(9日) ■年末年始休暇(7日~9日) ■有給休暇 ■半日休暇 ■バースデー休暇 ■リフレッシュ休暇 ■マイバケーション休暇 ■育児・介護・マタニティ休業制度■傷病積立休暇制度 |
参照ページ
求める人材
キャノングループでは、以下の人材を採用したいと公表しております。
是非面接などの参考にしましょう。
変化に立ち向かい、粘り強く挑戦を続けられる人
キャノンは町工場からスタートし「世界一のカメラ」を作るために成長を続けてきました。
前例にとらわれず、常に新しい価値を求めていく方を求めております。
企業理念の三つの精神として、下記が挙げられます。
1.「自発」何事にも自ら進んで積極的に行う
2.「自治」自分自身を管理する
3.「自覚」自分が置かれている立場・役割・状況を認識する
新卒採用のフロー
キャノン化成株式会社の選考は、下記の通りの選考フローです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①エントリー
リクナビページで会社にエントリーをします。
任意で会社説明会にも参加できるので確認してみましょう。
②「1次選考」個別面談
一次選考にて個別面談を行います。
面接官は2名(オンライン)です。
ネットの情報によると、世間話などが多く、終始和やかな雰囲気のようです。
自己PRや学生時代に最も打ち込んだことなどが質問されます。
エントリーシートの内容が深堀りされるイメージの面接となるでしょう。
③適性検査
SPI検査を行います。
④最終面接
最終面接は役員クラスとの面接です。(対面)
ネットの情報によると、入社後に取り組みたいことや、入社十年でどのような自分を目指すか、未来の自分がどうなっているかを中心に会話が進んでいきます。
具体的な仕事内容をきちんと押さえていきましょう。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
キャノン化成株式会社の採用大学の実績を以下に掲載します。
難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、専門学校などもあることから学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
会津大学、青山学院大学、茨城大学、小山工業高等専門学校、鹿児島大学、川村学園女子大学、木更津工業高等専門学校、共立女子大学、群馬大学、駒澤大学、埼玉大学、信州大学、千葉工業大学、千葉大学、中央学院大学、中央大学、筑波技術大学、筑波大学、東京都立産業技術高等専門学校、東京都立産業技術大学院大学、東京農業大学、東京農工大学、東京理科大学、東洋大学、日本大学、、山形大学、山形大学大学院、、立命館大学、早稲田大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学も含まれています。
理系職が圧倒的に多いため、文系職は不利になる可能性があります。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、キャノン化成株式会社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的~やや高めといえます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
・採用フローとして特別なステップがない
・採用大学を見る範囲では学歴フィルターが若干ある
・理系職が強いため、文系の採用が難しい
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
キャノン化成株式会社は、トナーカートリッジ、高分子精密機能部品の製造光学用塗料・接着剤、感圧センサの開発・製造・販売をしている企業です。
年収は他グループ企業よりは低めですが、確認が必要です。
キャノングループは業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わるでしょう。
しかし、学歴重視をする企業ではないので全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に臨んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。