参天製薬株式会社のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024年3月22日更新
はじめに
この記事では、参天製薬株式会社(以下、参天製薬)へ就職を志望する就活生を対象として、エントリーシートの書き方や対策方法を詳しく解説しています。
特に、参天製薬ならではのエントリーシート対策の仕方や自己アピールの方法、実際に記入された過去のエントリーシートまで詳しくご紹介します。
さらに、就活で最も重要視されている参天製薬が求める人材の特色や、選考情報におけるポイントも詳しくアドバイスしてますので、参天製薬の内定を決めたい就活生は、ぜひ最後までご覧ください。
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参天製薬の概要
出典元:参天製薬株式会社
はじめに、参天製薬とはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
参天製薬とは
参天製薬は、1890年に田口謙吉が田口参天堂を開業したのをきっかけに始まった企業です。
主に、眼に対する医薬品などの開発から販売までの事業に取り組んでいます。
1958に医療品医薬品へ進出しましたが、2015年には抗リウマチ薬事業をあゆみ製薬株式会社に売却し、眼科に集中したスペシャリティ・カンパニーへとなりました。
1990年代から始めていた国際化を2010年代には一気に加速させ、価値のある製品やサービスの提供に繋がっていく挑戦を世界各国で続けています。
参照ページ:
参天製薬の採用難易度
参天製薬の採用難易度は、一般的な難易度と考えられます。
最難関と言われる東京大学や京都大学だけでなく、駅弁大学や産近甲龍など、全国のさまざまな大学から採用実績があり、参天製薬では必ずしも学力を重視した選考ではないと考えられるのです。
しかし、高い偏差値を持つ大学の就活生もエントリーする可能性があることから、参天製薬の内定を狙うライバルのレベルが上昇することにつながり、参天製薬の内定獲得への道は決して簡単なことではありません。
また、参天製薬では採用人予定数が職種ごとに設定されており、志望する職種によっては募集人数が1~5名や若干名といった少人数であることがわかります。
採用人数の少なさは、採用難易度に直結するため、参天製薬への就職は決して簡単な難易度とは言えないのです。
参天製薬の採用大学
参天製薬の採用大学の実績は以下の通りです。
大東亜帝国から旧帝国大学まで、幅広い大学から採用されていることがわかり、いわゆる学歴フィルターは存在していないと考えられます。
<大学院> 石川県立大学、大阪府立大学、金沢大学、関西大学、北里大学、京都大学、静岡大学、上智大学、筑波大学、東京大学、東北大学、北海道大学、広島大学 <大学> 青山学院大学、大阪大学、近畿大学、岐阜大学慶應義塾大学、甲南大学、神戸大学、上智大学、崇城大学、中央大学、中京大学、帝京大学、同志社大学、法政大学、立命館大学、神戸女学院大学、大阪体育大学、大阪市立大学、福岡大学、東京農業大学、東洋大学 |
採用実績のある大学を見ると大東亜帝国や日東駒専、MARTCHレベルだけでなく、旧帝国大学や早慶上智など、上位偏差値を持つ大学からも採用実績があり、さまざまな大学から採用されています。
参天製薬のエントリーシートにおける選考では、学歴による足切りは存在しないと考えられますが、高い偏差値を持つ就活生がエントリーする可能性があるため、内定獲得を目指すライバルと差をつけたエントリーシート対策が必要となります。
採用大学だけに注目してみると採用難易度は低く感じられますが、自分自身の偏差値次第では、採用難易度が高くなってしまう可能性があるのです。
しかし、参天製薬では職種ごとに人材を募集しており、全学部・全学科から募集している職種もあれば、理系分野から募集している職種もあります。
つまり、必ずしも学歴だけでエントリーシート選考がおこなわれるわけではなく、誰でも平等にチャンスがあると言えるのです。
参天製薬の内定獲得を目指すなら、しっかりとエントリーシートの対策をおこない、大切なポイントに注意しながら作成することが大切です。
以下の記事では、学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
参天製薬が求める人材とは?
結論から言うと、参天製薬では基本理念にもあるとおり「自然の神秘を解明して人々の健康の増進に貢献する」に共感できる人材を求めています。
参天製薬のパーパスやビジョンは非常に重視されやすく、しっかりと企業分性をおこなう必要があるのです。
医療用眼科薬で国内シェア率がトップクラスの参天製薬は、眼科領域に特化しておりスペシャリティ・カンパニーとして患者さんの「見える喜び」に貢献し続けています。
そのため、特定の疾患だけでなく、目に関係するすべての疾患に対する製品ラインナップについて研究、生産、販売活動をおこなっており、各部門で「眼科のソリューションプロバイダー」として、課題解決に取り組むこととなっているのです。
参天製薬では、「大切な目を守りたい」という患者さんの願いに寄り添える人材を求めています。
また、世界中の患者さんを救う治療薬を世界中に届けるため、参天製薬はグローバル展開をおこなっていることから、語学力を必要とする採用職種もあります。
患者さんが自己判断で通院をやめてしまわないよう、治療への理解を深めるために患者さんとドクターのコミュニケーションツールを開発するなど、患者さんの視点に立った製品の開発・提供以外からアプローチ方法も開発・導入し、想像力や探求心、積極的に取り組める人を求めています。
参天製薬に入社する前にスキルや資格を取得する必要はありませんが、職種によっては理系分野を専攻している人を求めており、それぞれの分野に対する基礎知識があれば選考では有利になると考えられるでしょう。
職種ごとに活かせるスキルや特性が異なるため、志望する職種がどのような人材を求めているのかをよく理解しておくことが重要です。
参天製薬の「目への想い」からは、患者さんに寄り添える人や患者さんの立場にたって物事を考えられる人を重要視していることが読み解けます。
このような背景からも、患者さんへ貢献する気持ちを持った人や、眼科のソリューションプロバイダーとして率先して問題解決に取り組める人材を求めていると考えられます。
参照ページ:
参天製薬各社の採用方向性の違いは?
参天製薬では、MR(営業)、研究、品質管理、安全性監視、4つの職種で採用募集をおこなっており、それぞれの業務内容を追求していくと、求める人物像が異なっていることがわかります。
企業の志望動機を対策するとともに、志望する職種にも志望動機が大切で、採用の方向性を深く考えておくことが必要となります。
MR(営業)では、自社製品をドクターに提案するため、コミュニケーション能力の高い人や目標達成に向けて高い意識を持っている人が求められています。
学部や学科、専攻は不問としており、営業分野で活躍したいという人に向いていると言えるでしょう。
研究では、自社製品の創出における研究を実施しており、科学研究者としての基礎知識や論理的な思考力を持っている人を求めています。
必ずしも入社前に基礎知識などのスキルは必要としませんが、非臨床研究や製剤技術開発の分野に対する知識を持っていれば、選考に有利になることが考えられるでしょう。
品質試験や化学的評価、微生物学的評価をおこなう品質管理では、最終出荷品の品質管理だけでなく、原料や製造用水、製造環境の試験など、幅広い業務に関わります。
入社前に必須ではありませんが、入社後は薬学知識を身につける必要があるため、これらの分野に興味がある人や、分析実験などのスキルを持っている人が求められているのです。
安全性監視では、自社の製品についての適正使用を推進し、患者さんの安全・安心を守ることが業務となり、安全性情報や個別症例評価、規制当局への報告などグローバルに取り組むことになります。
そのため、語学力を持っている人が求められており、科学研究者としての基礎知識や論理的思考力を持っている人が重視されています。
職種ごとに採用人数も異なっていることからも、志望する職種ごとに採用難易度も異なると考えておくようにしましょう。
参天製薬の内定を獲得するためには、企業が求める人材だけでなく、職種ごとに求められる人材をしっかり理解し、エントリー対策をおこなう必要があるのです。
エントリーシートや面接の対策では、求められ得る人材に合致する部分をしっかりアピールし、他の就活生との差別化をはかり内定獲得を目指してください。
選考ステップやスケジュールに関する詳細は、参天製薬の採用ページで案内されていますので、事前に確認しておきましょう。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、就活生の能力や性格が、自社が募集している職種や企業文化にマッチしているかを重点的にチェックしています。
また、企業は就活生がどのような人物であるか、どのような経験をしてきたのかなど、入社後にどのような力を発揮できるかを知りたいと考えています。
高い能力を持っていても、企業の文化や業務内容、職場の雰囲気にフィットしていなければ、せっかくの力を発揮することができなくなってしまうため、全体的な評価から就活生を見極めるためです。
またその企業で働くモチベーションが十分かどうかも、重要なポイントとなっています。
高いモチベーションで働ける社員は、他の社員を巻き込みながらより良いパフォーマンスを発揮してくれる傾向があり、企業への貢献も高くなる可能性があるからです。
「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」というポイントを明確に示し、モチベーションの高さをアピールすることが必要だと考えておきましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- 結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 最後に再び結論を強調する
上記の順番の文章構造はPREP法と言い、どのようなテーマにピントを当てているかがわかりやすくなり、相手の理解を深めやすく、合理的な文章構成となる特徴があります。
エントリーシートを書くときには、ぜひPREP法を取り入れることをおすすめします。
以下にPREP法によるエントリーシートの例文を紹介するので、参考にしてみてください。
結論:研究活動において、効率的に実験を進めることに苦労した。 理由:私は、紫外線によるダメージの軽減法の研究を行っている。実験では、ヒト皮膚の培養細胞を使用しており、1週間の前培養が必要であった。また、同じ細胞を用いて複数の実験を行っており、効率的に実験を行う必要があった。 具体例:そこで私は、2つのことを意識して計画を立てた。1つ目は、計画に余裕を持たせることだ。実験が多少前後しても、同じ実験機器を使う時間帯が被るリスクが軽減された。2つ目は、実験の優先順位を明確にすることだ。これにより、重要度の高い実験に時間を割くことが可能となった。 結論(結び):この経験から、リスクと効率を管理して計画を立てることの大切さを学んだ。 |
参天製薬の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートで大事なポイントのなかには「なぜこの会社を選んだのか」があり、これらを明確に記載することで、通過率が上昇する期待が持てます。
たとえば参天製薬では、「自然の神秘を解明して人々の健康の増進に貢献する」という基本理念や、「人を中心に考えて行動することを大切にする」という価値観があり、これらを文章中に取り上げる方法があります。
もちろん、上記のような基本理念や価値観が必ず必要というわけではありません。
参天製薬のMR(営業)では、患者さんの生活の質(QOL)の向上に貢献する意識を持ち患者さんと治療の架け橋になることが求められますが、自分の経験や強みを活かし、入社後にどのようなことをやりたいのかなど、将来像にマッチする文章を作成することが可能です。
大事なのは、数ある医療用機器・医療関連の企業のなかから、「なぜ参天製薬を志望するのか」を論理的に説明することであることを意識しておいてください。
参照ページ
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関して考えるなら、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションだと捉えておきましょう。
もちろん、エントリーシートの文章内容についても評価の対象ですが、特に重要なのは、文章の構造や、論理展開に問題がないかという点です。
そのため、エントリーシートを企業に提出する前には、必ず論理展開や文章構造の見直しをおこなっておくことを推奨します。
また、各設問ごとに企業が見ているポイントは、以下のように分類されています。
設問 | 選考基準 |
志望動機 | 企業研究や熱意、成長意欲、社会貢献 |
過去の経験 | コミュニケーション能力や経験により学んだ内容、実績 |
未来目標 | 向上心や社会貢献、目標達成への意識 |
価値観 | 個性や協調性、積極性や探求心 |
その他 | 長所や論理性、研究内容 |
それぞれの設問に回答するときは、どのようなポイントが見られているのかを意識して、エントリーシートの対策を心掛けておきましょう。
また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
参照ページ:ジョーカツ エントリーシート
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
参天製薬の選考において、過去にエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
MR職のエントリーシート
志望動機
・応募職種の志望理由を教えてください(300字以内)
【記載例】
理由は2つあります。 1つ目は人と人を繋ぐ業務にやりがいを感じるためです。 私は薬学部で総代を務めた経験があり、学生の窓口として学務や先生方と協同した中で、人と人を繋ぐ業務にやりがいを感じました。 MRには地域医療の活性化を目指し、他職種の方々を繋ぐ業務があります。 そのため、総代の経験を重ね、最もやりがいを得られる職種だと考えています。 2つ目は患者様に近い場所で働けるためです。 私は遺伝性疾患の闘病経験があり、その中で「患者目線」が得られたと考えています。 MR職は患者様第一の提案を行う必要があるため、患者視点が不可欠だと考えます。 そのため、MR職は私の強みの「患者目線」を活かせる職種だと考えています。 |
ポイント:最初に結論ファーストの文章展開となっており、志望理由から焦点を外さず論理的な文章となっていることが評価できます。自分の経験を用いた志望動機はより説得力を増し、強い志望動機として相手に伝わりやすくなるでしょう。
自己PR
・学生時代に頑張ったことについて 学生時代に頑張ったことがあれば教えてください(300字以内)
【記載例】
学部2年次の短期留学です。私は実践的な英語力の取得を目標に定め、台北医科大学への留学プログラムに参加しました。しかし、留学直後に英語力の未熟さを感じたため、次の取り組みで語学力向上を試みました。 ・リスニング力 聞き取れない原因が英語に不慣れなためと考え、放課後に現地学生を観光に誘い、英語を聞く時間を増やしました。 ・スピーキング力 言葉に詰まる原因が教科書英語への固執と考え、話すことより伝えることに注力しました。 これらの結果、現地学生と議論が深められ、留学最終日のシンポジウムでは、自信をもって英語で実験内容を発表できました。 この経験から、英語を話す度胸と実践的な英語を学べました。 |
ポイント:結論ファーストを意識し、設問に対して具体的かつ簡潔に記載できていると評価できます。
また、諦めることなく自分にできる最大限の努力経験についても評価されやすく、その努力からどのような結果に結びついたのかという点もわかりやすく記載されており、設問に回答するだけでなく、自己PRに繋げられているエントリーシートとなっています。
まとめ
この記事では、参天製薬の会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
参天製薬は、1899年に大学目薬を発売して以来、100年以上にわたって目薬の開発や製造、販売に携わってきた、目薬に特化した医療用機器・医療関連業界の企業です。
国内の医療用眼科薬では圧倒的なシェア率を誇り、眼科のスペシャリティ・カンパニーとしてグローバル展開を推進しながら、患者さんをはじめとした人を中心に考え、行動することを企業の価値観として日々の活動をおこなっています。
参天製薬では、企業の価値観に共感できる人材を求めており、患者さんや社会に対する貢献や、患者さんの立場になって物事を考えられる人を重視しているのです。
エントリーシートを書くときには、これらの価値観や企業が求める人物像とマッチさせながら自己PRをおこなう必要があります。
また、参天製薬では職種ごとに求められる人材が異なるため、志望動機を明確にし、エントリーシートを記入するときは論理的な文章構造にすることを重視しておきましょう。
この記事が参天製薬の内定を獲得するための参考になることを願っています。