【理系大学院生向け】就活のステップと技術面接を突破するための重要ポイントを紹介!
2024年5月21日更新
はじめに
一般的に、理系学部の学生のほうが、文系の学生よりも大学院へ進学する割合が高いとされています。
理系の大学院生の将来的ビジョンは、博士号を取得してそのまま研究員として大学に残るケースと、大学院卒業後に一般企業へ就職するケースとに大別されるでしょう。
もし理系の大学院生が就活をスタートさせる時、どのような点をポイントにして活動をしていけばよいのでしょうか。
時期などは早いほうがよいのかも気になる点です。
まずは、一般的な面接ではなく、技術面接のことも考えておく必要があります。
技術面接を攻略するためのコツなども知りたいはずです。
そこで本記事では、理系大学院生向けの就活ステップの重要ポイントの解説と、技術面接での攻略方法を中心に解説していきます。
これから面接を控えている理系の大学院生は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の結論
大学院生の就活は厳しいと聞きますが、必ずしもそうではありません。
専門性の向上を目指すことはもちろん、就活生らしい原則に従って活動をすれば良い結果が得られるでしょう。
大切なことは、その企業に入って自分が何をしたいのかです。
専門性を生かして、どのような貢献をしたいかなどを平素でわかりやすい表現や文章を使いながら、早めに準備に取りかかることです。
また、理系学部出身者に特有な技術面接では、大学時代での研究内容に関するプレゼンテーションをします。
確認されるポイントは、課題解決力、論理的思考能力がメインとなり、研究を通じて苦労したエピソードなどをアピールしながら、入社意欲を訴えることが大切です。
技術や経験のスキルを問いつつ、ヒューマンスキルの評価もしています。
おごらずに謙虚な姿勢で、自分が本当にやりたい未来に向かって準備を進めていきましょう。
大学院生は就活が厳しい
大学院生の場合、一般的な学部生よりも研究などで年数を重ね、年齢もやや高めです。
しかし、ビジネス経験の遅れが学部卒よりも目立つ点がデメリットとされています。
他にも、初任給設定が学部卒よりも高く設定される傾向です。
企業としては、学部生を多く採用して育てる時間を確保するほうがコストが掛かりません。
それでも大学院へ進学するということは、学部卒の就活生よりも付加価値があることを、実証できる工夫が必要です。
理系大学院生としての強みをアピールすべき
もし理系大学院生が就活を志望するのであれば、自分の強みにスポットを当てておく必要があります。
しかし、気をつけておきたいことは、大学院で学んだ研究分野そのものが自分の強みとは思わないことです。
大学院で学んだ知識が、就活ノウハウとして直結するとは限らないといえるでしょう。
大学での基礎研究は利益を意識したものではなく、手法や判断基準など異なる点が多く見られるからです。
企業はあくまでも利潤追求が第一優先で、そのための開発に向けた研究をします。
それよりも、自分個人がどのような人材で、入社後にどのような影響を与えられるかです。
個人の魅力を平素な表現でアピールするノウハウこそ、強みであると気がつくことが大切です。
優れた論理的思考力を強みにする
大学院生の一般的な強みとなるものは、研究を重ねて養った論理的思考力です。
ものごとを納得できるよう実証するために、日頃から研究に没頭していることでしょう。
そのため、プレゼン能力、文章作成スキル、調査能力といった各種スキルは、学部卒よりも経験値が高く、自己管理能力の高い人材が多いとされています。
就職面接では、論理的思考の高さを強みとして、アピールしてみましょう。
課題解決力も高いスキルとしてアピールすべき
大学院生は学部生よりも、課題解決スキルを持っています。
社会人になると、正解がなかなか見つからないことも起こるでしょう。
その渦中で、解決プロセスを導けるスキルは、大学院生の強みです。
論理的思考とプレゼン力を併せ持ちながら、問題解決スキルを発揮できる存在として期待されます。
理系大学院生が就活で失敗する特徴
大学院生が就活に成功すれば、高待遇で迎え入れられるメリットがあります。
多くの有名大手企業の研究部署などは、理系大学院生の採用から優先するところもあるようです。
しかし、その逆で、大学院生ならではの就活上での失敗も考えられるでしょう。
謙虚な気持ちで就活に臨み、着実に一歩づつクリアしていくことが大切です。
以下では、よく見られる、理系大学院生のsh賦活失敗の特徴を紹介します。
研究ばかりに時間を費やしすぎてしまう
就活に失敗する理系大学院生は、自分の研究ばかり第一優先することで、就活をおろそかにしています。
大学院に進学すると、授業はかなり忙しくなるでしょう。
日々研究ばかりで、結果を出せなければ休日もなくなります。
その多忙な中でも、就活のために時間を捻出する必要があるのです。
大学院での授業と就活との時間のバランスを考えて、計画性を立てて臨みましょう。
プライドが高く特定の業界や職種にこだわりすぎる
理系大学院生が就活に失敗する原因として、特定の業界や職種にばかりこだわりすぎたことによります。
自分の得意で専門性を生かせる企業しか受けない方針の学生もいるようです。
もちろん、時間をかけて身につけたスキルを生かせる仕事に就きたいと思うのは当然なことでしょう。
しかしその分、選択肢を限定することにもなります。
少し視野を広げてみれば、十分に専門性とも関連の高い職種もあったはずなのです。
まずは、独特なプライドに固執せず、柔軟性と幅広い視野で就活に臨んでみましょう。
就活を舐めてかかっている
就活に失敗する理系大学院生の傾向としては、就活を楽観視しすぎている点です。
専門分野に詳しい人材なのでと安易に考えたまま気楽な就活をしていると、同じスキルを持った他の大学院生との競争に勝てなくなります。
企業の採用担当者は、就活生の専門知識だけでなく、協調性のある人間的スキルも判断材料にしています。
就活の基礎的なポイントを見直しながら、謙虚さと実直さを忘れないようにしましょう。
理系大学院生が就活を成功させるステップ
ここでは、理系大学院生のための就活成功の対策ステップをいくつか紹介します。
これから、就活のことも検討したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
とにかく早めな就活をスタートさせること
研究員として大学に残ることも視野に入れるる、就活に向けた早めな動きをしましょう。
基本的には修士なら1年目から、博士は2年目から就活を始めるのが理想です。
いかなる企業でも、まずはエントリーから始めなければその先へは進めません。
スタート時期の遅れやタイミングを逃がしてしまい、志望企業への内定が絶望的にならないよう、早めに就活の基本的作業をおこなうようにしましょう。
優先順位を見直す
自分は研究員として残るのか、企業へ就職したいのかをしっかりと考えて、どちらを優先させるべきかを見直す姿勢が大切です。
就職希望であれば、研究よりも就活を優先させるスタイルにしましょう。
理系の大学院生の場合、どうしても研究や学会の準備に追われてしまいます。
そのため、就活との両立が難しくなって、結局どっちつかずになり失敗につながることがあるのです。
学校での研究は重要かもしれませんが、就活こそ人生にとって大切な時期です。
研究に没頭してしまい就活が疎かになるようなら、周囲に助けを求めるなどの対策を考えましょう。
専門分野よりも自己分析や企業研究をすること
学部生と同じように、自己分析・企業研究を深める時間を捻出して、じっくりリサーチしましょう。
学校での研究分野の専門性よりも、就活をする以上は自己分析と企業研究のほうが大切になってきます。
自分の強みを明確にして、その専門知識やスキルを生かせる企業選びに着手すれば、自然と道がひらけていくはずです。
専門以外の業界・企業も考慮する
理系大学院生は、自分が得意な研究をして専門分野を深めることができます。
そのため、大学院での研究分野しか無理だと思い込んでしまう傾向もあるのが現状です。
そのため就職先の選択肢が狭まる現象があります。
もし専門分野にこだわりすぎて立ち止まってしまうのなら、視野を広げて専門分野というより、関連分野の業界や企業も検討してみるとよいでしょう。
特化した自分の研究分野ではなく、さらに応用できそうな分野にも関心を高めてチャレンジしてみることです。
技術面接の対策を練る
技術面接とは、理系学部の就活生を対象に、自分がおこなってきた学部や院内での研究結果を面接試験で発表する面接方式です。
ほとんどはプレゼンテーションが中心となり、その内容を深堀りする質疑応答が交わされながら進行します。
企業の採用担当者は、就活生自身が専門スキルを持っていることを前提にし、数値化ができないヒューマンスキルに関しても判断しています。
一般面接対策とは異質な内容のため、技術面接のための対策も考えておく必要があります。
技術面接対策の5つのポイント
技術面接の実施に当たり、どのようなポイントを押さえておく必要があるのでしょうか。
ここでは、具体的な技術面接クリアのポイントを5つ解説していきましょう。
1.プレゼン資料の見やすさにこだわること
先述したように、技術面接ではプレゼンテーションが主軸となります。
そのための資料作りもしておくことになるでしょう。
プロジェクターや画面表示させる資料などは、とにかく見やすさを基本と考え作成することです。
標準的な考え方として、1分につきスライド1枚を基準にします。
書類配布する場合は、図表を含めて平素な文章を心がけ、箇条書きなどを利用しましょう。
2.コア・コンピタンスに言及し具体的エピソードを盛り込むこと
ビジネス用語の中に「コア・コンピタンス」と呼ばれるものがあります。
これは、競合他社を圧倒的に上まわったレベル、競合他社が真似できないスキルのことで、企業の研究開発にて最も大切にしている概念です。
技術面接においても、自分の研究テーマのコア・コンピタンスが何かを押さえておき、具体的なエピソードを活用して説明するようにしましょう。
より聞き手が納得できる工夫が大切です。
3.面接官の専門知識を客観的に判断すること
技術面接は、あくまでも採用試験の一環としておこなわれます。
大学院での学会発表とは異なり、相手に説明内容が理解できるよう工夫をする必要があり、しかも臨機応変な対応をすることになるでしょう。
説明する相手を想定しながら、重要なポイントを強調して、とにかく平素でわかりやすい話し方をしましょう。
面接官の反応に随時注意をはらいながら、専門知識に疎い相手だと判断したら、噛み砕いた説明ができるように事前準備をしておくことです。
4.ネットの事例をそのまま使わず自分の言葉を使うこと
上述した内容とも関わりがありますが、自分の声と考えで技術面接をクリアしていきましょう。
ネット検索すれば、技術面接のノウハウと事例がたくさん出てきます。
それらを丸写しして話していては、きっと不合格です。
なぜなら、企業の採用担当者は採用のプロであり、ネット上の常套句などはすでに把握しているはずだからです。
わかりやすい言葉は大切ですが、オリジナリティのない使い古された表現はマイナス印象になってしまいます。
必ず、自分の考え方に則った自分の声でスピーチするようにしましょう。
5.逆質問の時間も想定しておくこと
一般面接と同じように、技術面接にも逆質問の時間が設けられるものと考えておきましょう。
技術面接での担当者の多くは、研究職や技術職に就いている人がほとんどです。
そのため、一般的な人事担当者よりも、企業内の環境や現状についてより本音を知っているものと判断できます。
そこで、逆質問のコツを考えて、自分の熱意をアピールしたり、普通は気がつかないような疑問などを聞いてみることです。
自分との相性を逆質問によって掘り下げていけるので、必ず質問事項を準備しておくようにしましょう。
技術面接をクリアするための習慣
「技術面接では何をするのか」「研究成果を出していないから不安」と考えている就活生も多いと思われます。
技術面接にて、企業は就活生をどのような点から評価をチェックしているのでしょうか。
ここでは、技術面接をクリアさせるための心がけや習慣を紹介します。
プレゼンテーションに慣れておく
技術面接にて、プレゼンテーションこそ一番のネックです。
たとえ技術系の企業や部署であっても、プレゼンテーションスキルを磨いておく必要性があります。
平素でわかりやすい説明で、自分の意見を伝える能力が問われるでしょう。
難解なキーワードや業界用語などは、自分ではわかっていても相手は知りません。
こんなことわかっていて当然、といった傲慢な考え方はタブーです。
これから仕事に就くと、顧客先や現場でのさまざまな人々との接点があります。
そのたびに、相手の事情を汲んで複雑な用語を使わなくとも理解してもらえるスキルが必要なのです。
技術面接でも、わかりやすい説明ができる人物であることに期待しています。
人前で話すとはどういうことなのかに、日頃から注目し勉強しておきましょう。
さらなる専門性向上を目指す
就活の技術面接では技術力・専門性のスキルを判断します。
当然なことですが、これから入社して自社の技術力や専門に対応できる人物なのかを見ていると思っておきましょう。
多くの技術系企業は、自社の技術職や研究職に就ける人材との出会いを求めています。
まずは、自分の専攻から得た強みと研究実績について、わかりやすいアピールをするように心がけましょう。
面接現場では、そのテーマについての深堀りをされ、より精査された説明が求められると考えられます。
自分の得意分野の研究成果を、いかに納得させられるかです。
確かな専門スキルの向上は、常に欠かさずにおこなっていきましょう。
論理的思考力を鍛えていく
技術面接では、論理的思考力が評価の対象となっています。
しかも、かなり重要なウェートを占めて判定しているのが特徴です。
企業内での製品開発や研究に欠かせない、基本的な能力と捉えています。
誰よりも疑問点や課題に気づく能力があり、その課題解決のための仮説立案・アプローチを導けて、納得できる結果を出し新しいステップに踏み込めるかが問われるでしょう。
柔軟な発想とアプローチのために、日頃からものごとへの関心や興味を深めて、考える習慣を絶やさないようにしましょう。
コミュニケーションを大切にする
普段から周囲とのコミュニケーションを大切にしていきましょう。
研究職やエンジニアなどの技術系は、コミュニケーションよりも研究に没頭する集中力が必要と思われがちです。
そのため、あまり他社との交流が得意ではなくても、企業人として生きていけそうなイメージがありました。
しかし時代は変わって、理系職にもコミュニケーションスキルが問われるのが当たり前になっています。
チームによる研究が多いので、的確な伝達ができる能力が必要です。
あるいは、知識をもたない顧客などへの研究成果な発表や説明をする機会もあるでしょう。
状況によっては、これからも企業内の上層部へのプレゼンテーションをすることも考えられます。
まずは、日頃からコミュニケーションについての意識を高め、そのノウハウなどを勉強したり、周囲との付き合い方なども気配りしていくことが重要です。
まとめ
学部卒の就活生と比較しても、大学院生の就活はメリットが多く目立ちます。
まず、ほとんどの場合が有名大手企業に募集枠があり、初任給も高めな設定です。
理系の大学院生なら、その企業の技術職・研究職として採用されるので、研究などが好きな人にとっては、やりがいがあるフィールドとなるでしょう。
しかし反面で、旧態としての考え方では通用しなくなり、研究職分野でもコミュニケーションスキルなどが求められるようになりました。
技術面接をおこない始めた理由はそこにあります。
通常の一般面接とは別に、自分の専攻分野のプレゼンテーションをおこなうので、それなりな事前準備をする必要があるでしょう。
自己PRやガクチカも通常の面接同様に聞かれるので、学んできた専門分野の質問とともに、面接対策をしておくことが大切です。