福祉学部にオススメの就活先はココ！チェックすべき業界も徹底紹介！
2024/6/15更新
はじめに
少子高齢社会において、必要不可欠な知識を身につけられる福祉学部は需要が高いからこそ、募集をかけている企業も多く、非常に門扉が広いのが特徴です。
この記事では、以下の悩みをもつ人に向けています。
- 福祉学部からどこの就職先に行こうか悩んでいる
- 福祉学部が就活すると有利になる職種を知りたい
- 福祉学部を募集している職種はどこか調べたい
福祉学部に在籍中で就職先に悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
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福祉学部にオススメの職種や業種・仕事を紹介
まずは、福祉学部にオススメの就職先を解説します。
福祉学部を卒業した学生の多くは、下記のような職種や就職先に進む方が多いでしょう。
社会福祉士
福祉学科を卒業した学生の多くが、社会福祉士として就職するケースが多いです。
社会福祉士は心身や環境上の事情から日常生活を送ることが困難な方に向けて、医療・保険・生活保護などのシステムを必要に応じて紹介し、サポートを行います。
社会保障をはじめとしたさまざまな知識が必要となり、国家資格の1つとして需要が高まっている仕事です。
難易度は高いですが、一度取得をすれば一生涯使える資格として知られています。
介護福祉士
心身に障害を抱えて日常生活を１人で過ごすことが困難な方をサポートする専門家が、介護福祉士です。
介護福祉士の国家資格が必要な責任のある仕事ですが、介護を通じて人々と触れあい、利用者のサポートを行い独立を促す、やりがいのある仕事として知られています。
また、介護福祉士は将来的に介護サービスの現場で職員を指導するなどの教育的側面も持ち合わせており、人材不足になりがちな介護福祉士の人材育成を担う可能性も高いでしょう。
ソーシャルワーカー
直接介護を行う介護福祉士とは異なり、利用者がより暮らしやすい環境を過ごせるように利用できる支援の紹介、サービスの紹介などを行う、システム的な面でもサポートを行う仕事がソーシャルワーカーです。
ソーシャルワーカーは福祉や医療、教育や介護などにおけるさまざまな分野で、社会生活を送ることが困難な方を支えます。
例えば、スクールソーシャルワーカーのように児童を対象としたソーシャルワーカーは、いじめや児童虐待などの学校の中で起きる環境の問題に関しても働きかけを行っています。
子ども達の健やかな生活を守ることを目的としているのが特徴です。
社会福祉協議会
民間組織のひとつである社会福祉協議会は、社会福祉制度そのものの改善を求めたり、福祉事業者に連絡を取ったりと、利用者と福祉関係者が日々をより過ごしやすくなるように間に入る形でサポートを行います。
非営利の民間組織ですので国家資格取得などは必要ありませんが、福祉学部で学んだ知識を存分に生かせる仕事として、卒業後に進路として定める学生も増えています。
福祉住環境コーディネーター
介護的サポートを必要としている方が住みやすい環境はどのような場所なのかをデザイン・アドバイスをする、福祉住環境コーディネーターも需要が高い仕事です。
例えば、車椅子の方に向けて階段ではなくスロープを設置する、部屋と部屋との段差をなくしてフラットにするなど、バリアフリーの観点からも広い視野を持ってアドバイスを行う仕事で、さまざまな企業で重宝されています。
建築業界や不動産業界、インテリアコーディネーターなどさまざまな職種に福祉的知識を取り入れて人々の暮らしをサポートする仕事です。
福祉学部を選択する就活生は、できれば学生のうちに授業で学ぶことをオススメします。
医療機関
病院やクリニックの職員として福祉に携わる福祉学部卒業の学生も多いため、医療機関での募集も視野に入れると良いでしょう。
精神科や心療内科での勤務を目指す場合は、精神保健福祉士などの別途専門資格が必須となるクリニックも多いため、募集要項をよく確認すると安心です。
福祉金融機関をはじめとした金融業
社会福祉の制度を学ぶ課程で福祉金融機関をはじめとした金融業界に興味を持つ学生もおり、卒業後は金融業へと進む学生もいます。
金融業のように福祉業界とはまったく関係がない業界へと就活を行う学生もいますので、進路を考える際には自分が進みたい方向を幅広い視点から考えるといいでしょう。
福祉学部にオススメの資格
福祉学部の方はこのように、介護や医療の現場に置いてさまざまなサポートを行う職種・仕事に就く学生がほとんどです。
福祉学部を卒業して自分の望む進路に進むためには、このような資格を取得しておくと有利でしょう。
介護福祉士や社会福祉士の資格以外にも、福祉学部に通いながら取得できる資格や、取得がオススメの資格をいくつかご紹介します。
サービス介助士
高齢者をはじめとした体が不自由な方を対象に、自立した生活を送れるようにサポートを行う仕事がサービス介助士です。
サービス介助士の資格を取得すると、車いすなどを利用している方や視覚、聴覚などの体が不自由な方への理解が深まり、どの仕事においても的確なサポートを行えるようになるでしょう。
認知症介助士
介助士資格の中でも、認知症の方に特化した専門的な知識を身につけられる資格が認知症介助士です。
介護施設やリハビリセンターなどさまざまな施設で需要がある資格ですので、就活先として介護関係の仕事を検討されている方は取得しておくと良いでしょう。
児童福祉士
児童相談所で働きたい学生の場合は、地方公務員試験の合格とあわせて、児童福祉士の資格を取得する必要があります。
児童養護施設をはじめ、保育所など児童と触れあう施設で福祉事業に携わりたい学生さんの場合は、特に児童福祉士の資格取得を必須としている企業もありますので、事前に企業や施設の募集要項をよく確認しておきましょう。
アピールポイントを知っておきたい！福祉学部の強み
福祉学部を卒業して就職先を選ぶ際には、ほかの福祉学部の学生とは違う部分をアピールすることが大切です。
福祉学部の強みとしてはどのような部分を大切にするべきなのか、福祉学部のアピールポイントや強みをご紹介します。
誰もが暮らしやすい社会の実現を目指す
福祉学を学ぶことで、人々が年齢や性別、身体的特徴に関係なく、誰もが暮らしやすい社会にするためにどのような工夫をするべきかの専門知識を得られます。
社会福祉といっても児童福祉、高齢者福祉、介護福祉などさまざまな方向があるため、自身が目指す社会福祉に向けて、どのような対応ができるのかを考えられる学部といえるでしょう。
だからこそ、福祉学部は介護施設などの施設以外にも、学校関係、企業、建築業に金融機関などさまざまな業種・職種で需要が高まっています。
福祉学部で学んだことを通じて企業にどのような貢献ができるのか、社会福祉の観点から意見を言えることは非常に強みといえるでしょう。
社会福祉士などの国家資格を取得
福祉学部では学校で学びながら、社会福祉士をはじめとした国家資格の受験資格を取得できます。
地方公務員の福祉職・行政職においても大きなアドバンテージとなりますので、福祉学部に通っている就活生は、取得できる資格は積極的に受けると良いでしょう。
- 社会福祉士
- 介護福祉士
- 精神保健福祉士
- 児童指導員
- 公認心理士
ほかにもさまざまな資格取得の受験資格を得られますので、福祉学部の学生は参考にしてみてください。
ライバルに差をつける就職活動を有利にするコツ
福祉学部はこのように、就活においてさまざまな強み・メリットがありますが、同じ福祉学部出身同士で就職活動希望先が重なるケースは少なくありません。
自分以外の福祉学部出身者に差をつけ、有利に就職活動を進めるにはどうすれば良いのでしょうか。
ここからはライバルと差をつけるための、福祉学部出身者に向けた就活ポイントを紹介します。
アピールできる資格をできるだけ多く取得する
福祉学部出身の場合、さまざまな国家資格を取得できる機会が多いため、できるだけ多く資格を取得するとライバルに差をつけられます。
介護福祉士などの国家資格や難易度が高い資格、需要が高い資格を取得している学生は重宝されるでしょう。
将来的に転職活動をする場合も、できるだけ多種多様な資格取得をしているほうが転職活動時に有利です。
自身の将来的なビジョンに合わせて、どれだけの資格を取得するか計画を練ることも、就職活動において大事なことといえます。
専門分野の深掘りを徹底する
福祉学部では、介護福祉の分野か社会福祉の分野、どちらを専門的に学んでいるのかによって強みがまったく異なります。
自身の専門分野は何か、就職希望先において専門分野の知識やスキルをどのように生かせるかを面接や書類選考時に伝えると、内定率が高まるでしょう。
基本的に施設などであれば新卒採用者は重宝されやすいですが、その他の業界の場合はライバルが多い可能性があるため、いかに自分の専門性が高いか、知識やスキルをアピールできる資格取得などを行うことがポイントになります。
基本の就活対策も忘れずに
福祉学部出身者は、卒業後に介護関係の仕事に就く方が多くいます。
業界的に需要が高いため、スムーズに就活が終わる学生が多い中、就活先の状況によっては倍率が高くなる傾向にありますので、基本の就活対策を行うことを忘れてはいけません。
就活対策にもいろいろな方法がありますが、福祉・介護系の仕事を目指す際には取得している資格を伝えることはもちろん、公務員方向を目指す場合は、公務員の試験対策をすることも忘れてはいけません。
自分が目指す方向にあわせて試験対策をすることが、内定率を高めるためには必要不可欠といえるでしょう。
職場体験をする機会には積極的に参加
インターンシップや実習体験などをはじめ、実際の職場に赴いて働かないとわからないことはたくさんあります。
職場の雰囲気はもちろんですが、自分がこの仕事に就いたときにはどんな感覚になるのか、自分はその仕事に向いているのかなど実際に働いてから判断できますので、早期離職の可能性を減らせます。
福祉学部関係の就職者の中には、自分が働きたいと考えていた施設で働けるようになったにも関わらず、イメージと違う部分が多くて辞めてしまったというケースもあるのが現状です。
せっかくご縁があったにも関わらず、内定獲得のチャンスを棒に振るわないためにも、できるだけ職場で仕事体験できる機会を逃さないようにホームページなどを確認しておきましょう。
今後の福祉業界はどうなる？
福祉学部を卒業した学生の多くが、福祉業界に就職活動を行うケースが多いですが、今後の福祉業界は安定しているのか、また就職難易度はどうなるかを解説します。
就職難易度は低め
少子高齢化社会に伴い、介護が必要となる利用者が増加する一方、福祉に携わる人は減少していくことから、就職難易度そのものは低めであるといえるでしょう。
求人情報を積極的に出している介護施設や福祉施設も多く、資格を持つ人材は特に重宝される傾向にあります。
また、人材確保が難しい傾向にあるからこそ、フリーランスの福祉士を募集している施設も少なくありません。
正社員としての働き方だけではなく、フリーランスとして福祉事業に携わることも視野に入れると、自分の働きやすい環境を見つけられるでしょう。
福祉業界は安定する傾向にある
福祉業界はどういう形であれ需要が高まる傾向にあるからこそ、業界そのものが日本国内において廃れる可能性はほとんどありません。
ただし、少子高齢化に伴い児童の数が減少する可能性が高いことから、児童福祉に関する施設や、児童福祉に特化した仕事に関しては需要が低くなる傾向にあるでしょう。
安定して福祉業界で働くためには幅広い知識、幅広い業務を行えるスキルを身に付けるとともに、児童福祉のみにこだわるのではなく、幅広い福祉へ興味を持つことが大切です。
高齢者福祉、児童福祉以外にも福祉学科を卒業したあとの就職先は、多種多様な選択肢があるということを頭に入れておきましょう。
正社員以外の働き方も需要が高まっている
契約社員やパート、フリーランスとして福祉業界に携わる方も増えています。
どの施設や職場からも需要が高い仕事だからこそ、あえて特定の場所に留まるのではなく、その都度自分のニーズに合わせた施設で働くことを選択する労働者が増えているのです。
自分がどのような形で福祉と携わりたいのか、将来的なビジョンも考えた上で就職活動をすることも考えておくといいでしょう。
もちろんフリーランスとして働く場合、ある程度の実績や経験が求められますので、大学を卒業してからすぐにフリーランスとして働き始めるよりは、まずはどこかで福祉業務経験を積むことをオススメします。
就職先を決めるポイント
転職活動に悩んだときに、就職先を決めるポイントがいくつかあります。
自分と相性の良い企業に就職できるように、以下のようなポイントをチェックしてみてください。
施設で働くのか、それ以外の場所で働くのか？
福祉学部では勤務先によって働く環境が大きく異なります。
勤務体制を確認することはもちろんですが、正社員雇用なのか、契約社員雇用なのかなど自分が望む働き方ができる環境なのかもよく確認した上で就職活動をしましょう。
日中のみの勤務の職場もあれば、夜勤も含む勤務態勢の職場、夜勤のみの職場まで、勤務時間もさまざまです。
自身のライフワークバランスを考えて、自分に向いているスタイルを確率することができるように、雇用環境を客観的に見るようにしましょう。
児童福祉なのか、高齢者福祉なのか？
福祉学部を卒業したあとに福祉関係の仕事に携わる学生は多いですが、本来児童福祉に携わりたかったはずなのに、就職先を決める際に高齢者福祉に携わる部署に配属され、結果としてやりたいことができてないというようなケースは少なくありません。
自身が関わりたいのが児童福祉なのか、それとも高齢者福祉なのか、はたまた別の福祉関係なのかなど方向性を決めるだけでも、就職活動先を決めやすくなるでしょう。
とにかく福祉関係の仕事であれば何でも良い、こだわりは特にないという場合は、複数企業において就職活動をした上で、社風などを見て判断してみてください。
福祉業界は途中離職者が出るケースが多い
就職する勤務先によっては、日勤や夜勤など時間帯が幅広く、体調を崩してしまい途中離職をするケースも増えています。
自分自身が理想としていた働き方が人材不足の影響でかなわず、無理して働いた結果心身を患ってしまう方も少なくありません。
ですがその反面、自分の理想とする職場に巡りあって、快適な環境で働く福祉学部出身の人がいることも事実です。
福祉業界で就職活動をするためには、人々の生活をサポートすることだけを考えるのではなく、自分自身の生活を守るためにもどうすれば良いかを明確にするといいでしょう。
まとめ
福祉学部の学生は卒業したあと、ほとんどの学生が介護福祉士をはじめとした福祉業界へと進むことが多い傾向にあります。
反面、介護福祉などに直接関わる形ではないものの、福祉学部で学んだ知識を存分に生かした別業種で働く学生も少なくありません。
福祉学部を卒業する＝介護福祉士などの福祉士、ソーシャルワーカーとして働かないといけないわけではないため、自分がどのような形で医療・介護・福祉と携わっていきたいのか、方向性を決めた上で就職活動先を決めるとよいでしょう。
自分が理想とする就職活動先に進むためにも、資格取得をできるだけ多くしておくことも大切です。
介護関係の資格は国家資格だけではなく、民間資格や関連する別の資格などさまざまな種類の資格がありますので、自分の進路に合わせた資格を取得することをオススメします。
