就活で小論文を書くコツを徹底解説!800字の例文も紹介
2024/7/23更新
はじめに
大手企業の選考で多く課せられている小論文。
小論文に触れたことがない人も多く、書き方が分からないと悩んでいる就活生も多いでしょう。
本記事では以下の就活生に向けたテーマをご紹介していますので、ぜひご覧ください。
- 小論文をどうやって書けばいいかわからない。
- 小論文で差別化を図るための方法を知りたい。
- 小論文の採点基準を把握しておきたい。
小論文を課す大手企業はハイレベルな就活生が集まりやすく、繰り返し考察や小論文の練習を行うことが重要です。
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就活の小論文とは?
小論文とは、与えられたテーマに対して自分の意見を論理的に示した文章のことです。
自分自身の体験や感想をもとにしている作文や志望動機とは異なります。
小論文の構成として、序論・本論・結論が挙げられます。
企業が小論文を通して知りたいこと
小論文を採用している大手企業は多くあります。
企業の担当者は800字ある小論文を一人一人評価するため時間がかかります。
ではなぜ大手企業は、時間がかかる採用方式を取っているのでしょうか。
以下にその理由をご紹介します。
- 言語能力・論理的思考力を判断する
- 課題に対する知識の有無
- 物事への考察力を判断する
言語能力・論理的思考力を判断する
小論文は、主観的な意見ではなく、誰が読んでも納得がいく客観的な意見を述べる必要があります。
根拠を示したうえで意見を述べる能力は、就職後に必要不可欠なものです。
営業やコンサルタント業では主に、理論的な思考力をチェックされていると考えられます。
どの業界でも、コミュニケーションを行うことが非常に多く、伝えやすい文章ができているかを判断されます。
また、メールや文書などを書くケースがあり、仕事をこなすうえで文章力や言語能力が必要とされています。
PREP法を使う事で、豊かな表現力や文章の伝えやすさが向上します。
課題に対する知識の有無
小論文は幅広い課題が出題され、社会問題に関する課題や各学部ごとに合わせた課題が出題されます。
また、企業によって小論文の形式は異なります。
形式 | 具体的内容 |
テーマ型 | 掲示されたテーマについて意見を記述していきます。 データなどの情報が少ない為、受験生の知識量でクオリティが変わります。 |
課題文型 | 課題文を読み解き、解決策や意見を記述していきます。 課題文にヒントがあり、自分なりの言葉で意見や解決策を見出します。 |
資料分析型 | グラフや表・資料から意見を記述していきます。グラフや表・資料といった情報が掲示されており、的確にデータを読み解く力が問われます。 |
英語・教科論述型 | 特定の教科の知識を応用して記述していきます。英文で記載されている課題を読み解くことや、特定の教科の知識が問われます。 |
物事への考察力を判断する
小論文は、根拠に基づいた意見を述べる必要があり、課題に対する考察力が問われます。
PDCAサイクルという改善方法を取り入れている企業が多くあります。
課題に対する考察や課題解決力は、PDCAサイクルの基礎といえます。
よって物事への考察力を見極めている企業が多いと考えられます。
小論文の採点基準
小論文で評価されるポイントや採点の対象となっているポイントは、以下が挙げられます。
- 文章構成が分かりやすく、文字数が適切である。
- 適切な語彙が使われているか、話し言葉になっていないか。
- 句読点の位置は合っているか。
- 原稿用紙の使い方が合っているか。
- テーマに沿った課題解決力はあるか。
- 学生時代に学んだ知識や専門知識を使っているか。
- 意見に対して理由を付属させているか。
- 自分の意見を客観的に捉えているか。
小論文は採点基準が必ず設けられており、平等な採点がされています。
高得点を目指すには、簡単なミスをしないことに限ります。
文字数制限が800字「以内」と指定されている場合、1文字でも超えてしまうと原点になります。
また、少なくとも8割以上は文字を埋めるようにし、「日本語を正しく使うこと」「問題文をよく理解すること」を意識しましょう。
誤字や脱字は減点されますが、字の汚さ・薄さも減点対象に入っています。
原稿用紙の正しい使い方についても知っておく必要があり、数字・アルファベット・カッコ・句読点を正確に使えるようにしておきましょう。
就活の小論文を書くときのコツ
採点時には減点だけでなく、加点を狙えるポイントもあります。しかし、加点には基準がなく、企業の採用担当者の判断で決まります。
以下に加点となるポイントを挙げていますので、ぜひご覧ください。
- 分かりやすい文章構成
- 独創性がある
文章構成の出来は、就活生の能力値を把握する材料になってしまいます。
文章の流れや文章の構成がよく出来ていると、自分の主張を伝えやすくなり、良い印象を与えることができます。
他に、文章の独創性を重視している場合もあります。
独創性のある文章と聞くと、奇抜な文章や型破りな文章と想像する方も多いでしょう。
独創性とは、誰かが述べた文章を書くのではなく、自分自身の知識や考えを意見するということです。
企業の採用担当者の考える独創性とは、就活生が少し変わった角度で物事を捉えているかということです。
就活の小論文の書き方
就活生のほとんどの方は小論文を書く機会が少なく、書き方が分からないという方がほとんどではないでしょうか。
以下では小論文の書き方を順番に解説していきます。
- 小論文の課題で問われている内容を理解する
- 主張したいことを大まかに決める
- 細かい詳細や文章構成を整理する
- 文章にミスがないかチェックする
小論文で問われている内容を理解する
まず小論文を書いていくうえで、課題で「何を聞かれているのか」を把握することが第一優先です。
序論・本論・結論の形式の中でどういった内容を展開していくのか意識しておきましょう。
あまりに形式に囚われすぎる必要はありませんが、相手に伝わりやすい文章をあらかじめ練習しましょう。
主張したいことを大まかに決める
「何を聞かれているのか」を把握できたら、自分が主張したいことを決めましょう。
ここで大まかに文章を決めておかないと、「何が言いたいのか分からない」筋の通っていない小論文に仕上がってしまいます。
自身が経験した過去のエピソードや過去に得た知識を根拠にするのが望ましいでしょう。
自分が知っている物事や知識を選ぶことで、具体的な内容まで説明できるので、筋の通った文章を作りやすくなります。
5W1H(どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)に沿ってエピソードを深掘りしていくことで、説得力がグッと増していきます。
細かい詳細や文章構成を整理する
自分が主張したいことが決まったら、詳しく深掘りすることや文章の繋がり・字数制限を意識していきましょう。
メモを使って自分の考えをまとめるのも効果的です。限られた時間の中でメモを書く時間がもったいないと感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
メモを書かずに考えをまとめようとすると、かえって時間がかかってしまいます。
あらかじめ小論文の練習を行い、自分に合ったメモの取り方を探していきましょう。
文字数を調整する場合は、言い回しを簡単にしたり、言い換え表現をすることが効果的です。
文字数が足りない場合は、文章の最後の方が薄い内容になりがちです。
そうならないように文量をあらかじめ見積もっておきましょう。
文章にミスがないかチェックする
文章が完成したら、最後にチェックすることを忘れないようにしましょう。
読み返して、筋の通った文章になっているか、誤字脱字がないかを確認しましょう。
チェックしていく中で、論点がズレた展開がされていたり、本論や結論でねじれが起きている可能性が多くあります。
誤字脱字が多くて減点されるパターンは非常に勿体無いです。
序論・本論・結論といった区切りごとに読み返していきましょう。
小論文の文章構成法
小論文として成立させるには、文章構成にこだわる必要があります。
文章構成を乱してしまうと、文章が伝わりづらく、減点の対象になります。
聞き手に伝わりやすいような文章構成はとても意識すべき内容であると考えられます。
以下に、構成を上手く書くためにそれぞれ何を意識すべきか記載しています。
- 序論
- 本論
- 結論
序論
序論は起承転結の「起」の部分であり、最初に結論を提示しておきましょう。
最初に結論を提示することで、格段に文章構成がまとまりやすく、説得力ある伝え方ができます。
結論を後回しにすると話の着地点を見失い、ダラダラした文章になりやすいです。
本論
本論は、序論で提示した内容を説明、根拠づけていきます。
伝わりやすい文章かつ細かい説明が必要とされるため、小論文の中で最も重要なポイントとされています。
説得力を向上させるためには、筋の通った内容を意識付けて取り組みましょう。
結論
結論は本論や序論を踏まえて再度自分の主張を述べていきます。
序論で書いた主張、本論で書いた根拠、結論が証明とイメージするといいでしょう。
文字数が足りない場合、結論で文字数稼ぎを行わないようにしましょう。
苦し紛れの文字数稼ぎは、内容が薄くなるだけでなく、読み手にも悪い印象を与えてしまいます。
就活の小論文でよく出されるテーマ一覧
小論文で出題されるテーマは幅広くあります。
あらかじめ頻出されやすいテーマについて練習しておくことで、印象に残りやすい小論文を作りやすいでしょう。
以下に頻出テーマを箇条書きで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
- 将来の自分について
- 過去の経験について
- 少子高齢化について
- 地球温暖化について
- SDGsについて
- 時事問題について
- 業界や企業について
ニュースなどで注目を集めている問題は頻出されやすいテーマとなっています。
企業分析や自己分析を踏まえて作成することも重要といえるでしょう。
就活の小論文を書くときの注意点
文字数を無理に調整しない
小論文の文字数として一般的に設定されているのが800字程度です。
800字の内、8〜9割ほど埋めておくのが理想ですが、文章を作るのが苦手な方にとっては重荷になってしまいます。
文字を埋めなきゃ!と意識しすぎると、無駄な言葉を使ってしまい、変な文章構成になったり、筋の通っていない文章になってしまうことが多くあります。
文章が足りない場合は、時間のある限り序論からやり直すことをおすすめします。
時間がない場合は、追加できるポイントを増やすか、減点覚悟で文章を変にいじらないようにしましょう。
語尾を統一する
小論文や志望動機などで、採用担当者が違和感を感じやすいポイントは語尾が揃っていないという点です。
語尾は大まかに分けて二つあり、「〇〇だ。/〇〇である。」もしくは「〇〇です。/〇〇ます。」とどちらかに合わせるのが一般的です。
どちらが正解かは特にありませんが、「です/ます」口調の方が丁寧な印象になります。
思うをなるべく使わない
「〜思う/思います」という語尾は、稚拙な言い回しと捉えられることがあります。
また、文章のリズムが悪くなってしまうため、推奨ではないといえます。
「〜と考えています」と言い切るような表現を意識することで、相手に意見を伝えやすくなるでしょう。
原稿用紙のルール
皆さんは原稿用紙の正しい書き方を知っていますか?小論文を書くうえで、原稿用紙が正しく書けていないと減点の対象となります。
以下に原稿用紙のルールを箇条書きで紹介します。
- 文字数は8割程度、制限数は必ず超えないようにしましょう。
- 適切な段落を設ける(200字に一段落は設ける)
- タイトルは書かず、一行目から本文を書く
- 一行目の最初と段落の最初の1マスは開ける
- !や?は使わない
- 「」は会話の内容に使う
- 漢数字は1マスに1文字
- アルファベットは、大文字は1マス・小文字は2マスで書く
就活の小論文の例文(800字)
頻出されやすいテーマはあらかじめ押さえておくことが大切です。
基本のテーマや書き方の対策を進めておくと、その他のテーマが出てもスムーズに対応しやすいです。例文を参考にして、小論文への理解をさらに深めていきましょう。
仕事とは、人とのつながりを築き、さまざまなものが生まれていくと思います。
イベントの企画や接客のアルバイトをしていた時、常連のお客さまに積極的に話しかけていたことで、自分に会いに来てくれる常連のお客さまが増えました。
ある時、別事業として、カフェ&バーを新規オープンする予定があると聞き、企画を任されたことがあります。
常連の方にどういったカフェだと訪れやすいかというアドバイスをもらっていました。
その時に、常連の方の知り合いにカフェの接客業をしたいという方がいらっしゃるという情報を聞き、お会いしてお話していく中で、共に働くことになりました。
その後、カフェの企画等を共にお手伝いさせていただき、新しい人との出会いやビジネスのつながりを生み出せたことにやりがいを感じました。
さまざまな背景を持つ人と働く中で、チームワークの重要性と異なる経験を持つ人と効果的に協働する方法も学びました。
社会人になると、今よりももっと人と人との繋がりが多くなり、新たな物事に挑戦できることも多くなります。
人との繋がりを大切にしながら、今までにない新しいものや良いものに対してチャレンジし続けていこうと考えています。
また、仕事をしていくうえで、どんなに良い製品や心地よい空間であっても、自分ひとりの力では生み出すことは不可能であると考えています。
その製品や心地よい空間がお客様の基に届き喜んでもらえることで初めて成功と言えるからです。
同僚やお客様一人ひとりに合わせた、細かい心配りができるように、自分が何をすべきかを把握し、スキルを高めていきます。
企業に就職した際も、人と人とのつながりを大切にし、チャレンジ精神をもって行動していきます。
私の強みは、積極性とコミュニケーション能力です。
学生時代は学業の傍らでコールセンターのアルバイトをし、有名な企業の製品に関するお客様対応を行いました。
その部署では、ご購入前のご相談を承るだけでなく、すでに製品をご利用のお客様からのお問い合わせにも対応していました。
中には製品の品質やアフターサービスに不満を感じていらっしゃるお客様も含まれており、そのようなお客様には苦手意識を持っていました。
しかし、日々業務を行う中で、ご不満のお客様のお話を粘り強く傾聴したり謝罪したりすることで、応対難度の高いお客様も上司にエスカレーションすることなくクローズできるケースが少しずつ増えてきました。
また、上司にも状況を説明し、改善案を頂くことも徹底して行いました。
そういった行動と改善を繰り返して行ったことで、リーダー業務を行う先輩が、私のコミュニケーション能力を褒めてくださったのが印象に残っており、自分の強みのひとつであると意識するようになりました。
自分の苦手だったことを改善して、スキルを高めていくことや戸惑ってしまう物事にも柔軟に対応できていくことにやりがいを感じるようになりました。
企業で働く際には、数多くの意見に回答することや、意見に対して改善する力が必要であるとかんがえています。
その中で、常に状況を把握しながら、自分のやるべきことや立ち位置を冷静に捉えて、行動していきます。
また、御社の業務では、お客様だけでなく、関係会社を含むいろいろな人と意見のすり合わせや調整が必要となるため、私の強みであるコミュニケーション能力が活かせると考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は就活の小論文の意識すべきポイントや800字の例文をご紹介させていただきました。
文章を作るのが苦手な方にとっても、意識するポイントを押さえておくだけで、減点がなくなり、採用に近づくことができます。
ハイレベルな選考を突破するために、一つ一つ手順を踏みながらあらかじめ練習したり、企業への理解を深めておきましょう。