就活で着るトレンチコートの選び方やマナーについて解説！
2024年8月26日更新
はじめに
冬に入ると、就職活動が始まる方も多く、コートが欠かせないアイテムになります。
特に、リクルートスーツは選びやすい一方で、外出時に羽織るコートの選び方に頭を悩ませる人は少なくありません。
そこで、この記事では、就職活動に最適なトレンチコートの選び方を詳しくご紹介します。
トレンチコートは、そのクラシックで洗練されたデザインが多くのビジネスシーンで活躍します。
正しいトレンチコートを選べば、寒い季節でもスタイリッシュな印象を保つことができます。
ここでは、就活に適したトレンチコートの基本的な特徴から、色や素材の選び方、着こなしのコツまでを網羅して解説します。
加えて、面接の場におけるトレンチコートのマナーも解説。
面接官に良い印象を与えるためのコートの着脱方法や、気を付けるべき点についても触れます。
この記事は特に次のような就活生に向けて書かれています。
- 冬の就活で必須なトレンチコートのマナーを知りたい
- 就活でどのようなトレンチコートを着ればいいのかわからない
- トレンチコートを着る際に気を付けるべきことを知りたい
身だしなみは面接の評価に直結しますので、見た目にはこだわりたいものです。
トレンチコートの選び方や着こなし方に悩みのある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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トレンチコートの選び方
トレンチコートは、その起源をイギリス軍に持ち、寒冷地での戦闘に耐えるために開発された防水性と機能性を備えた軍用コートです。
その実用性は今日のビジネスシーンにおいても抜群であり、特に動き回ることが多い就職活動には欠かせないアイテムといえるでしょう。
本項目では、トレンチコート選びの際の重要な以下３つのポイントを詳しく解説します。
トレンチコートの色
トレンチコートの色は、ブラック、ネイビー、グレー、ベージュから選ぶのがおすすめです。
それぞれの色の印象は次の通りです。
ブラック
最もフォーマルで権威のある色です。
重厚感があり、どんなスーツにも合わせやすいのが特徴といえるでしょう。
しかし、若干厳しい印象を与えることもあります。
ネイビー
ブラックほど強い印象を与えず、それでいて堅実で信頼感のある印象を与える色です。
特にビジネスシーンにおいては、ネイビーは非常に人気があり、どんな色のシャツやネクタイとも調和しやすいでしょう。
グレー
柔らかい印象を与えつつも、シックで洗練された感じが特徴です。
明るめのグレーは親しみやすさを、ダークグレーはよりフォーマルな印象をそれぞれ与えることができます。
ベージュ
明るく温かみのある色で、フレンドリーな印象を与えるのが特徴。
特に春先の就職活動には、柔らかな印象を与えたいときに最適でしょう。
また、ベージュは男女問わず使いやすく、特に女性に人気の色です。
男性はダークトーンの色を選ぶことが多いですが、女性はベージュを選ぶことで柔らかな印象をプラスできます。
どの色もその人の個性や就職活動のシーンに合わせて選ぶことが重要です。
また、トレンチコートを選ぶ際は、その色が自分の肌の色や持っているスーツとマッチするかどうかも考慮すると良いでしょう。
トレンチコートのデザイン
就職活動においてトレンチコートは単なる防寒具以上の役割を果たし、面接官に与える印象を左右する重要なアイテムといえます。
適切なトレンチコートを選ぶ際には、シンプルで洗練されたデザインを心がけることが望ましいでしょう。
特に金融や法律などの保守的な業界では、余計な装飾が少なく、形が整ったクラシカルなスタイルがおすすめです。
カジュアルすぎるデザインは避け、控えめで機能性に富んだコートを選びましょう。
また、就活期間中は季節の変わり目も考慮し、ライナー付きのトレンチコートが便利です。
ライナーは着脱可能な裏地であり、冬場はこのライナーを付けて暖かさを確保し、春になって気温が上がれば取り外して軽やかに過ごせます。
このような機能性を備えたトレンチコートは、どんな天候の下でも自信を持って行動できるので便利です。
トレンチコートの素材
トレンチコートの素材は以下の3種類がおすすめです。
- ウール
- コットン
- ナイロン、ポリエステルなどの化学繊維
以下で詳しく解説します。
ウール
ウール素材のコートは、冬の寒さから保護してくれる優れた保温性を持っているため、寒い季節の就活には理想的な選択といえます。
ウールはその天然の繊維が持つ特性により、体温を効率的に保持してくれるため、寒さに弱い方に特におすすめです。
しかし、季節の変わり目や暖かくなる春には、ウールの保温性が高すぎる場合があります。
この点を考慮して、ウール素材のコートを選ぶ際には、ライナーが取り外し可能なデザインを選ぶことで、季節の変化に対応できるようにしておくと良いでしょう。
ただし、ウール素材は水に弱いという欠点があります。
突然の雨や雪の日には、ウールコートが濡れてしまうとその保温性が低下することがありますので、天候の急変には特に注意が必要です。
可能であれば、防水スプレーを施したり、雨の日は別の防水性の高いコートを併用するなどの工夫をしましょう。
コットン
コットン素材のトレンチコートはその軽やかさと着心地の良さで、多くの就活生におすすめです。
コットンは非常に軽量であり、忙しい就職活動中にもストレスなく動き回ることができます。
また、その自然な風合いと柔軟性があり、さらっとした着心地は長時間の外出にも理想的です。
コットン素材のトレンチコートは、スタイリッシュでありながらカジュアル過ぎないため、さまざまなビジネスシーンにもマッチします。
さらに、コットン素材は通気性が良く、暖かい日にも蒸れることなく過ごすことが可能なため、春先や秋口の就職活動に特に適しているといえるでしょう。
ただし、コットン素材はウールと同じく水に弱い点がデメリットです。
急な雨に対しては、防水スプレーを使うか、雨具を別途用意することが賢明でしょう。
ナイロン、ポリエステルなどの化学繊維
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維製トレンチコートは、防風性と撥水性に優れており、雨や風が強い日でも外出時の不快感を軽減してくれます。
特に、急な雨や風を気にせずに移動できるため、面接や会社訪問の際にも安心して使用できるのが大きなメリットです。
化学繊維のトレンチコートは、軽くて丈夫なため、長時間の使用にも耐えることができます。
さらに、メンテナンスが容易であり、忙しい就職活動中でも手間をかけずに清潔さを保つことが可能です。
ただし、これらの素材はウールやコットンに比べて保温性に劣るため、寒い日には機能性アンダーウエアを併用することが望ましいです。
これにより、保温性を向上させつつ、化学繊維のトレンチコートの利点を活かすことができるでしょう。
トレンチコートの着こなし方
本項目では、トレンチコートの着こなし方について解説します。
就活においておしゃれに気を遣う必要はありませんが、ポイントを押さえておかなければ、志望企業にだらしない印象を与えかねません。
特に以下の3点に気を付けてください。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
トレンチコートの丈
理想的なトレンチコートの丈は、リクルートスーツのジャケットの裾よりも長いものです。
ジャケットの裾がコートからはみ出ると、全体的な見た目が乱れ、不潔またはだらしない印象を与える可能性があります。
このような小さなディテールが、面接官にマイナスの印象を与えることもあるため、注意が必要です。
一方で、トレンチコートの丈が長すぎると、その人を小さく見せたり、子どもっぽい印象を与えることがあります。
特に、身長が低い方が長すぎるコートを着ると、バランスが悪く見えることが多いです。
適切な丈は通常、膝丈くらいが最もバランスが良く、動きやすさも兼ね備えています。
就職活動に最適なトレンチコートを選ぶ際には、この膝丈を目安にすると良いでしょう。
これにより、スーツとの調和がとれ、整った印象を保つことができます。
トレンチコートを選ぶ際は、見た目だけでなく、動きやすさやその他の機能性も考慮し、自身のスタイルと合うものを選ぶことが大切です。
トレンチコートのボタンの留め方
特に寒い日などは、トレンチコートのボタンを留めることも多いと思いますが、その場合も一番下のボタンは開けておくのが一般的です。
全てのボタンを留めてしまうと、ビジネスマナーを守れない印象を持たれる可能性があるため、寒くても一番下のボタンは開けておくようにしましょう。
以下の記事では、シャツのボタンに関するマナーについて解説しているので、合わせて参考にしてください。
その他アイテムとの組み合わせ
冬だとトレンチコート以外に、マフラーや手袋などの防寒具も併用することが多いと思います。
その場合は、コートと同系色のマフラーや手袋を選ぶようにしましょう。
同系色でまとめることで統一感が出て、スマートな印象になるのでおすすめです。
就活のコートに関するマナー
就活ではコートに関するマナーがあり、これを押さえていなければビジネスマナーがないとみなされ、面接官に悪い印象を与えてしまう可能性があります。
細かいですが、こちらについてもしっかりと確認し、適切な行動ができるようにしておくようにしましょう。
一つずつ解説していきます。
コートを脱ぐタイミング
面接会場の建物の中でコートを着ていたり、建物内でコートを脱いだりすることはマナー違反にあたるので、面接会場に着いたら建物に入る前にコートを脱ぐようにしましょう。
建物が自社ビルでなく、いくつかの店舗や会社が入っている複合ビルだったとしても、ビルに入る前に脱いでおくのがベターです。
悪天候でどうしても外で脱げない場合は、入口に入ってすぐ脱ぐようにしておきましょう。
また、その際に雪などがついていたら、建物内で落とすとマナー違反になります。建物に入る前に必ず落としておくようにしてください。
そして、脱いだコートは片方の腕に掛けて持ち歩くようにすれば、スマートに見えるのでおすすめです。
面接中のコートの置き方
面接の際は、トレンチコートをたたんでカバンの上に置くようにしましょう。
そのため、自立ができ安定感のあるカバンを選ぶようにしておくと安心です。
たとえ面接会場の机やイスが空いていたとしても、それは会社の備品なので、勝手に置くのはマナー違反です。
コートを置く場所がない場合は、置く場所を確認してから置きましょう。
また、コートをたたむときは、コートの裏面が見えるようにたたむのが一般的です。
コートの表面が見えるようにたたむとほこりなどの汚れが目立ってしまうからです。
コートを着るタイミング
面接が終わったあとも油断せず、面接会場の建物やビルを出るまではコートは着ないようにしましょう。
これは、マフラーや手袋なども防寒具なども同様です。
せっかく面接を好印象で終わっても、最後の最後で印象が悪くなってしまってはもったいないので、最後まで気を抜かないように注意しましょう。
以下の記事では、トレンチコート以外にもOB・OG訪問時の服装の選び方について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
就活においてNGなコート
次に就活において、使うべきでないNGなコートの種類を紹介します。
以下に紹介するコートは就活には不向きなので、なるべく使わないほうが無難です。
ダウンコート
ダウンコートは、防寒性は抜群ですが、かなりカジュアルな印象になってしまうので、避けておいたほうが無難です。
また、見た目にもゴワつき、スマートな印象は与えないでしょう。
ピーコート・ダッフルコート
ピーコートやダッフルコートは、デザインによっては採用しても悪目立ちしないものもありますが、カジュアルすぎるものは選ばないほうがベターです。
特にフードがついていたり、派手な柄がついていたりすると、だらしない印象や幼稚な印象を与えてしまう可能性があるので、避けておきましょう。
ファー・ワッペン付きコート
ファー・ワッペンが付いているコートは完全にプライベート用なので、フォーマルなシーンにはそぐいません。
遊びにきたのかな？といったような印象も与えかねないので、シンプルなトレンチコートを選ぶようにしましょう。
どれを選んで良いか迷ったら
コートは種類が多すぎてどれを選んで良いか分からない！という方は、リクルートスーツにセットで売られているコートを買うのもおすすめです。
リクルートスーツを販売している店では、どんなコートがふさわしいかもよく把握しています。
店員さんに相談してみるのもよいでしょう。
以下の記事では、企業にオフィスカジュアルを指定された際のポイントを解説しています。
ぜひ参考にしてください。
トレンチコートのお手入れ方法
就活は長い方で半年以上も続く場合があります。
コートを長く使用していると汚れが目立ってきますので、定期的にお手入れをするようにしましょう。
面接会場では脱いでいるとはいえ、持っているコートが汚れていると、相手も気持ち良くはありません。
細かい点にも注意して、より清潔感を与えるよう意識すると、周囲と差をつけられますので、ぜひ参考にしてみてください。
一つずつ解説していきます。
ブラッシング
トレンチコートを着て外に出かけると、思った以上に汚れが付いています。
こまめにブラッシングするのがおすすめです。
トレンチコートは比較的素材がしっかりしているので、一本一本の毛がしっかりしている豚毛ブラシでブラッシングするのが適しています。
ベンジン拭き
トレンチコートを長く使っていると、襟まわりの皮脂汚れが気になってきます。
あまりにも汚れがひどい場合は、クリーニング店に出すのをおすすめしますが、少し気になるくらいの汚れの場合は、ベンジンを使ってケアをしましょう。
ベンジンは、薬局で500円前後で買えます。
購入したベンジンを乾いた布につけてこすり落とすと、皮脂汚れがキレイになります。ぜひ、やってみてください。
ベンジンは独特な臭いがあるので、拭いたあとはしばらく乾燥させておきましょう。
アイロン
トレンチコートを着て、1日中動き回っていると、どうしてもしわが付いてきてしまいます。
しわがついたら霧吹きとドライアイロンでしわ伸ばしをするようにしましょう。
トレンチコートにしわが多いと、だらしない印象を与えてしまいます。
常にしわを伸ばした状態にしておくことをおすすめします。
まとめ
本記事では就活で使うトレンチコートの選び方や、就活におけるコートのマナーについて解説しました。
ポイントをおさらいしておきましょう。
- トレンチコートはブラック、ネイビー、グレーなどのダーク系かベージュがおすすめ
- デザインはシンプルな方が無難
- 素材はウール、コットン、化学繊維が就活に適している
- トレンチコートは面接会場の建物に入る前に脱いで、出たあとに着る
就活をする中で、どんなトレンチコートを選んで良いか分からないという就活生は、上記のポイントを押さえておけば、間違いありません。
せっかく面接の内容が良くても身だしなみなどの部分で、評価が下がってしまうと、非常にもったいないです。
安心して就活をできるように、この記事を参考にしてみていただければ幸いです。
