【語学資格】就活で英検は何級から有利になる?
2024/9/2更新
はじめに
就活を少しでも有利にしたいがゆえに、資格を取得する就活生も多いです。何ももっていないよりは、何か一つでも履歴書に書けるものがあったほうがいいと考えるかもしれません。
しかし、就活では資格や検定によって「何級以上の取得でないと意味がない」と考えている企業も実は多いのです。
そこで今回は、就活での英検について解説していきます。
- 英検は何級から就活で活かせるのか
- 英検を取得するメリット
- 就活で英検が役立つ業界
- 就活で英検をアピールする場合の注意事項
- 英検取得のための勉強法
- 就活のために英検を取得しようか迷う学生に対して、解決するための有効な情報を多数把握できる!
就活のためだけでなく、語学資格で英検を取得しておきたいと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
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就活で英検は準1級から有効
結論から言うと、英検は準1級から取得しておくのがおすすめです。
準1級は大学中級程度と考えられていて、日本英語検定協会では「実際に使える英語力」として高く評価されています。
高校生が英検準1級を取得していれば、就活でも大学入試でも大変有利に進めることができますし、大学生が取得してればビジネスシーンにおいて英語力があるのを証明することが可能です。
英検をアピールしたいのであれば、まずは準1級の取得を目指して勉強に励んでいきましょう。
TOEICもあわせて取得しておくがおすすめ
もし余裕があるなら、TOEICもあわせて取得しておくのもいいかもしれません。TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会の「英語活用実態調査2019」によると、新卒採用では49.1%がTOEIC L&Rのスコアを参考にしていると回答しています。
参考にする具体的なスコアは新入社員は535点、海外部門は690点です。
志望業界が具体的に決まっていない就活生であれば535〜600点、英語を使った仕事に就きたいなら700点以上を目標にするといいでしょう。
仕事で英語をそこまで使用しない業界なら、600点以上で十分にアピールできます。
これに加えてさらに英検準1級があれば、英語力に優れた人材であることが強く証明できるはず。
就活で英検を取得しておくことのメリット
英検を取得しておくと「就活でどんなメリットがあるのか」を次にまとめましたので、ご覧ください。
- 英検はいつまでもアピールできる
- 認知度が高い
- 企業によっては即戦力と捉えてくれる
- 4技能をアピールできる
頑張って勉強して取得した資格が決して無駄にならないのが、英検の嬉しいポイントです。
では、それぞれ見ていきましょう。
英検はいつまでもアピールができる
英検自体に有効期限はないため「取得してから数年経って破棄されてしまう」といった心配はありません。
資格によっては更新が必要な場合もありますが、英検は一度取得してしまえば、いつまでも履歴書に記載できるのがメリットです。
とはいっても、取得から年数が経ち過ぎてしまうと「現在でも英語力はあるのか?」「形だけの資格ですでに衰えているのでは?」といったことを懸念される可能性があります。
履歴書にはいつまでも記載することができますが「いつまでも有利になる」のを保証するわけではありません。
取得から年数が経っても英語力が変わらないのであれば、それが証明できるものを準備しておく必要があります。
自信がある方は、面接時に英会話を提案してみてはいかがでしょうか。
認知度が高い
英検はコロナ禍を除いて年々志願者数が増加していて、国内での認知度が高いです。
2021年度の累計志願者数は約410万人、一方TOEICは約230万人と両者に大きな差があります。
テスト方式・難易度の違い・学校の方針などによって志願者数に影響が出ていると考えられますが、それでも英検は多くの方が知っている資格です。
認知されている資格を高いレベルで取得しておけば「能力の高さ」を企業に伝えることができます。
取得できるならもっておいて損はないでしょう。
企業によっては即戦力と捉えてくれる
企業や業界にもよりますが、高いレベルで英検を取得していれば「英語力のある人材」として考えてくれます。
最近では、英語に力を入れている企業が増えてきましたが、内部が追いつかず社員がまだ育っていない可能性もあるそうです。
その場合は、英語力の高い人材を新たに採用したほうが物事がスムーズに進むこともあるでしょう。
そういった背景もあり、英検を取得している就活生を即戦力として歓迎してくれるのです。
4技能をアピールできる
英検は「ライティング」「スピーキング」「リーディング」「リスニング」の4技能の総合力を測定する資格です。
高いレベルを取得できれば、4技能において高いレベルであることをアピールできます。
特に準1級レベルとなると合格率は約15%と言われているので、同じ就活生でも差別化が可能です。
また、ビジネスシーンでは「話す」「聴く」が重要と思われますが、メールや書類などの対応では「読む」「書く」も求められます。
つまり、英検を取得していれば「どのようなシーンでも英語で対応できる人材」といったことを企業に伝えられるのです。
就活で英検が役立つ業界・企業
英検を取得しておくと役立つ業界・企業をいくつかピックアップしてみました。
参考までに目を通しておくといいでしょう。
- 教育業界
- 航空業界
- 外資系企業
上記以外にも役立つ業界・企業はあるため、気になる方は個別で調べてみるのをおすすめします。
教育業界
英検は教育業界への就職を目指している人に有効なだけではありません。
オンライン語学・幼児向け英会話・英語教材の開発などの分野でも求められています。
小学校でも英語教育がスタートしたため、まだまだ教員の人材が不足しているようです。
また、厚生労働省の「外国人雇用状況」を見ると、外国人労働者が2012年以降から過去最高を更新し続けています。
つまり、今後も外国人の児童・生徒も増えていくと考えられるので、英語力の高い人材はますます必要となるでしょう。
教育業界について気になった学生は、下記記事も読んでみてください!
航空業界
空港カウンターに在中しているグランドスタッフ・キャビンアテンダントなどにも英語力が求められています。
たとえば、JALスカイは「英検2級、もしくはTOEIC550点以上を有する方が望ましい」としているようです。
応募時点ではハイレベルな水準を求められているわけではないため、しっかりと勉強に励んで取得できれば、誰でも応募ができます。
加えて、キャビンアテンダントでも国内線では英語を使う機会は多くないですが、国外線であれば日常的に使用するため英検取得は必須です。
外国人と接する機会のある職種は、英語力が必要と考えておくのがいいでしょう。
航空業界に興味がある学生は、ぜひ下記内容に目を通してみてください!
外資系企業
国内を拠点としオフィスでのやりとりが日本語でも、海外に支店があるならメールや電話対応は英語です。
日々の情報交換は英語でおこなわれるため、ビジネスレベルの英語力がなければ業務に支障が出てしまいます。
専門用語はその都度覚えればよいですが、日常会話はある程度の知識と経験が必要です。
そのため、英検を取得していればきっと役立つでしょう。
特に外資系企業ですと、英語を基本言語と捉えている可能性が高いため、英検を持っていることがプラスに働くとは限りません。
最適でも準1級にTOEIC600点以上があると心強いです。
外資系企業の選考対策をしたい学生は、ぜひ下記記事を参考にしてみてください!
就活で英検をアピールする際の注意点
英検は立派な資格なので、適切な場所でアピールするのはよいですが、アピールするからこそ求められることもあります。
以下にアピールする際の注意点をまとめましたので、ご覧ください。
- 業界によっては評価されないこともある
- 実際に英語力を試されるケースがある
- 英検2級だと意味がないと思われる可能性がある
- 級数が低いとネガティブな印象を与えることも
では、順に見ていきます。
業界によっては評価されないこともある
英検が役立つ業界は多いですが、すべての企業が英語力を求めているわけではありません。
業界によっては英語と無縁のケースもあるため、いくら英語力に優れているとはいえ、評価に直結しません。
また、入社してから英語を主に使用する企業であれば、そもそも英語を前提としているため「英語力」で差をつけることが難しいです。
よほど高い級・スコアを獲得していなければ、プラスに繋がらない可能性があることを覚えておくといいかもしれません。
英語はあくまで手段ですので「企業が何を求めているのか」を見失わないようにしましょう。
実際に英語力を試されるケースがある
就活生の英語力を測るのであれば、実際にコミュニケーションをおこなうのが手っ取り早いです。
そのため、面接時に「では、軽く英語で会話をしてみましょう」と提案されることもあります。
スラスラと話せる必要はないですが、あまりにぎこちないと「本当にこの級に見合った英語力なのか?」と疑問に思われるかもしれません。
特に、入社してから英語でやりとりをするのであれば、事前に英語力をチェックしておきたいと考える企業もあるでしょう。
万が一に備えて、英会話の準備もしておくのがおすすめです。
英検2級だと意味がないと思われる可能性がある
「就活であれば英検2級以上から有効」と聞いたことがある就活生もいるかもしれません。
もちろん、業界・企業によっては英検2級以上でもプラスになるケースもありますが、英検2級は「高校卒業程度」のレベルです。
日本英語検定協会でも「履歴書で評価される」と記していますが、あまり期待しないほうが得策です。
むしろ、「大学を卒業して、まだ高校卒業程度のレベルか」などの評価をされる可能性があります。
履歴書に記載するのは構いませんが、強くアピールするのはおすすめしません。
級数が低いとネガティブな印象を与えることも
上記の内容と類似しますが、例えば3級などの級数を記載することは「ビジネスシーンで使える英語力が身についていない」と企業側に伝えているようなものです。
また「努力に対する認識が甘い」など人物像の面でも悪い印象を与え、不信感を抱く可能性も考えられます。
そのため、あくまで英語検定をもっていることが全て評価されるわけではないという認識を持つことが重要でしょう。
就活で役立つ「英検準1級」を取得するための勉強法
就活で有効的と言われる「英検準1級」は、大学受験でいう難関大学(GMARCH)レベルと言われるほど難易度が高いです。
一方でここまで記事を読んでくれている学生は「英検準1級を目指したい」と考える学生もいることでしょう。
そこで、ここでは英検勉強法についての概要を紹介します。
- スクールに通う
- 独学
- 動画学習(オンライン講座)
①スクールに通う
いわゆる大学受験でいう「予備校」のような形で、専門的な知識を持っている講師から教えてもらうことで合格を目指します。
資格取得の支援実績や効果的なノウハウを持っているため、受講者は必要な情報を効率的に把握し、勉強することができるでしょう。
一方でスクールに入るためにはもちろん費用がかかり、かつ通いで授業を受ける場合は、一定以上のまとまった時間を確保する必要があるため、スクールに通う場合は「必ず合格する」覚悟が必要です。
- 武田塾English
- ECC外語学院
- NOVA
- シェーン英会話
- ベルリッツ
- ENGLISH COMPANY など
②独学
スクールに通うデメリットとして紹介した「多くの費用がかかる」「まとまった時間の確保が必要」を避けたい学生は、参考書などを用いた独学がおすすめです。
また最近ではYoutubeで高度な資格取得のノウハウを発信している方もいて、スクールのような高額費用や時間に縛られない学習が可能です。
- Atsueigo
- 西芽亜莉.MaryNishi.
- 英語ファイル / eigophile
- Morite2 English Channel
また大学によっては、「英語サークル」「資格取得サークル」といった大学もあるため、英検取得を目指す仲間を見つけたい学生はサークルへの所属もいいかもしれません。
③動画学習(オンライン講座)
「スクールは高額だけど、逆に独学も不安…」という方は、オンライン講座での学習がおすすめです。
スクールよりも安価で受講することができ、かつ通いでスクールで受ける授業と同様のクオリティで録画された動画が閲覧可能に。
自分のペースで学習を進められるメリットもあるため、迷った方は動画学習を検討してみてください。
- DMM英会話
- スタディサプリ
- ウィリーズ英語塾
- ライブティーチャーズ
さいごに
今回は就活と英検について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
記事の内容を簡単にまとめます。
- 就活で評価される英検の級数は「準1級以上」。
- 英検の取得は「有効期限がない」「認知度が高い」「即戦力をアピールする材料になる」「技能をアピールできる」というメリットがある。
- 英検は特に教育・航空・外資系の企業で役立たせることができる。
- 取得した英検の級数が低い場合は、むしろ企業からマイナスの評価を受けることがある。
- 英検準1級を目指す場合の対策法として、スクールに通う・独学・オンライン講座の3つが挙げられる。
日本の英語力は海外と比べてもまだまだですが、裏を返せば国として力を入れていきたい事柄の一つです。
この先もずっと需要がある言語ですので、時間がある学生のうちに取得しておくのがいいかもしれません。
社会に出てからだと、まとまった自由時間が確保しづらいので、資格・検定は取れるうちに取っておくのがいいでしょう。
なお、英検とよく比較される「TOEIC」については下記記事で解説しているため、ぜひ目を通してみてください!