【就活】企業研究はIR情報が必須!探し方・見方を解説

2024/9/9更新

はじめに

就活で大切な企業研究を効率的に行う上で、IR情報は非常に有用な存在ですが、IR情報について詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?

今回はそのような就活生を対象に、以下の悩みや疑問についてお答えする記事になっています。

対象の読者
  • IR情報とは何?就活に役に立つの?
  • IR情報の探し方は?
  • IR情報の見方がわからない・・・。

この記事を読めば、こういった悩みや疑問はすべて解決できます!

ポイントを押さえて見れば、想像しているほど難しいものではありませんよ!

また結論として、IR情報の見方を理解できれば特に「企業研究」で大いに役立たせることができるので、ぜひ最後まで読んでみてください!

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IR情報とは?実は就活で必須です

IR情報とは?実は就活で必須です

まずはIR情報とはどのようなものなのかを確認していきましょう。

以下4つの観点から解説していきます。

IR情報とは?
  • IR情報の概要
  • IR情報に関する資料
  • IR情報を見ればわかること
  • 企業がIR情報を公開する理由

①IR情報の概要

IRは”Investor Relations(インベスター・リレーションズ)”の略で、企業が自社のことを株主、投資家に周知するための活動のことを指します。

つまりIR情報とは、株主や投資家等を対象として企業が公開する情報のことを指すわけです。

投資家は企業が開示するIR情報を基に、その企業の業績や今後の経営の見通しを見定め、投資するかどうかを判断しています。

②IR情報に関する資料

企業が公開しているIR情報に関する資料には様々な種類のものがありますが、中でも代表的な資料は以下の4種類です。

IR情報に関する代表的な資料
  • 有価証券報告書
  • 決算短信
  • 決算説明会資料
  • 中期経営計画資料

【有価証券報告書】

有価証券報告書とは、財務諸表や企業の概況、事業の状況などを開示するための報告書です。

上場企業は決算日から3ヶ月以内に有価証券報告書を公表しなければなりません。

【決算短信】

決算短信とは、決算書類の速報版のようなイメージのものであり、上場企業は決算から1ヶ月〜2ヶ月以内に公表します。

速報版とはいえその情報の精度は高く、企業の財務状況を広く把握できる資料となっています。

【決算説明会資料】

決算説明会資料とは、投資家向けに決算短信の内容をよりわかりやすく説明している資料のことです。

【中期経営計画資料】

中期経営計画資料とは、企業の中長期的な経営計画、今後の業績の見通しについて説明している資料のことです。

以上の4種類以外にも企業にとって重大な事案(他社との業務提携、合併、企業買収など)を説明するための資料もあります。

③IR情報を見ればわかること

IR情報を見ることで主に以下3つのことがわかります。

IR情報でわかること
  • 過去や現在の業績
  • どんな事業に力を入れているのか
  • 今後の経営の見通し

就活生にとってどれも非常に有益な情報であることがわかりますよね。

④企業がIR情報を公開する理由

企業がIR情報を公開する理由は大きく分けて2つあります。

企業がIR情報を公開する主な理由
  • 公開する義務があるから
  • 自社に投資してもらうため

【公開する義務があるから】

1つ目の理由は、IR情報を公開することが法で定められているからです。

そもそも上場企業は、有価証券報告書や決算短信など決算に関わるIR情報を開示しなければならない義務があるのです。

決算説明会資料や中期経営計画資料については発表する義務はありません。

【自社に投資してもらうため】

2つ目の理由は、株主や投資家に自社へ投資してもらうためです。

冒頭で説明したとおり、投資家たちはIR情報から企業の今後の業績を見定めて投資の判断をします。

企業は自社へどんどん投資してもらうために、業績や魅力を広く投資家たちに周知するわけです。

有価証券報告書や決算短信に加えて、発表を義務付けられていない決算説明会資料や中期経営計画資料も公開しているのはそのためなのです。

IR情報を使って企業研究すれば就活で有利に!

先述のとおりIR情報は就活生にとってとにかく有益な内容となっており、効率的に企業研究を進めていくには欠かせない存在です。

IR情報を使った企業研究について、以下3つの観点から解説していきます。

IR情報を使った企業研究
  • そもそも企業研究とは?
  • 企業研究に必要な情報が揃っている
  • 就活でIR情報を逆質問に使える!

①そもそも企業研究とは?

そもそも企業研究とは、自分が興味関心のある企業の情報を様々な観点から調べ、その企業について深く理解することです。

徹底的に企業研究を行うことで、同業他社との比較、差別化することができるようになります。

また自分自身の就活軸に合致しているのかどうか判断するための指針にもなり、就活を成功させる上で企業研究は欠かせないものなのです。

②企業研究に必要な情報が揃っている

IR情報には、企業研究を行う上で必要な情報が詰まっています。

企業研究に活かせるIRの情報
  • 過去や現在の業績
  • どんな事業に力を入れているのか
  • 今後の経営の見通し

これらは就活情報サイトや書籍でも確認することができますが、それはあくまでIR情報から引っ張ってきた2次的情報です。

内容が最も正確かつ情報量が多いのは1次情報であり、企業が直接公開するIR情報といえるでしょう。

興味のある企業を深く正確に理解するためにはIR情報が欠かせません。

③就活でIR情報を逆質問に使える!

多くの就活生が悩む逆質問に関してもIR情報が使えます。

例えば、

御社の決算説明会資料の中で◯◯という記述があったのですが、今後の具体的な方針について教えていただけますでしょうか?

といったような形で逆質問ができるでしょう。

このような逆質問を行うことで、面接官に対して企業への熱意をアピールすることができます。

なお、逆質問に関しては下記で詳しく解説しているため、どんな質問をしようか悩む学生はぜひ読んでみてください!

IR情報はどこに載ってる?一覧で見られるの?

IR情報はどこに載ってる?一覧で見られるの?

ここではIR情報の探し方について、以下3つの観点から解説していきます。

IR情報の探し方
  • 最も基本的な調べ方
  • 複数の企業のIR情報を一覧で見られるサイト
  • IR情報をまとめて見られるアプリ

①最も基本的な調べ方

最も基本的なIR情報の調べ方は、企業のホームページをチェックすることです。

興味のある企業のホームページの中から「IR情報」や「投資家情報」といった表記を探してみましょう。

情報開示義務のある上場企業は、ほぼ間違いなくホームページ上でIR情報を掲載しています。

なお有価証券報告書と決算短信に関しては、金融庁のシステム「EDINET」からも確認することができます。

②複数の企業のIR情報を一覧で見られるサイト

複数の企業のIR情報を知りたい場合、一社ずつホームページから探していると時間がかかります。

こんな場合に便利なのが複数の企業のIR情報を一覧で見られる以下のようなサイトです。

複数企業のIR情報を一覧で見られるサイト例
  • IR STREET(株式会社フィナンテック)
  • net ir(野村インベスター・リレーションズ株式会社)

このようなサイトを活用することで効率的にIR情報の確認、企業研究を行うことができます。

③IR情報をまとめて見られるアプリ

一覧で見られるサイト以外にも、IR情報をまとめて見られるスマホアプリもあります。

KabuDoc
  • 企業の業績を大まかに把握するのに役立つ「決算説明資料」を一覧化
  • 企業の四半期ごとの「決算短信」を一覧化
適時開示情報
  • 過去3年間の情報を検索できる
  • TDnet、EDINETに対応

スマホアプリなら場所や時間を問わず気軽にIR情報を見ることができますので、より効率的に情報収集したい方は活用してみてください。

 

IR情報が見つからない場合の調べ方

ここまで紹介してきた「上場企業」と違い、日本の株式会社の99%以上を占める「非上場企業」については、ホームページ上でIR情報を公開していないケースが少なくありません。

ここではホームページ上でIR情報を公開していない非上場企業について、ホームページ以外の手段でIR情報を確認する方法を3つ解説します。

IR情報が見つからない場合の調べ方
  • 決算公告を調べる
  • 会社四季報の未上場会社版で調べる
  • 民間調査会社のデータから調べる

①決算公告を調べる

上場、非上場に関わらず、すべての株式会社は本来「決算公告」が義務付けられており、以下のいずれかの媒体で決算公告を行わなければなりません。

決算公告が行われる媒体
  • 官報
  • 日刊新聞
  • ホームページ

その非上場企業がきちんと決算公告をしている場合は、官報または日刊新聞で情報を確認できるでしょう。

なお官報は、国立印刷局の「官報情報検索サービス(有料)」から調べることができ、国立国会図書館の館内からなら、無料で「官報情報検索サービス」を利用できます。

②会社四季報の未上場会社版で調べる

東洋経済新報社が発行する「会社四季報」は、業績予想修正・キャッシュフロー・財務など「株式投資」を行う方向けの情報を網羅する情報誌です。

そして『会社四季報 未上場会社版』には、決算公告をしていない非上場企業の業績等も掲載されています。

なお2次情報であるため決算書類よりも情報精度は落ちます。

就活生御用達の雑誌ですので、大学図書館等なら取り扱っていることが多いですよ。

③民間調査会社のデータから調べる

民間調査会社のデータベースから調べる方法もあります。

民間調査会社のデータベースサイト例
  • 帝国データバンク
  • 東京商工リサーチ

などのサイトが代表的です。

なお民間調査会社のデータ利用は基本的に有料であるとともに、会社四季報と同じく情報精度は決算書類に劣る傾向があることは覚えておきましょう。

 

IR情報を見る時に知っておくべき用語

IR情報を見る時に知っておくべき用語

IR情報を読もうとすると、数々の専門用語が出てきて戸惑うかもしれません。

そこで今回は専門用語の中から、「これだけは知っておきたい」という言葉を3つピックアップしました。

頻出の3単語の意味を知っておけば、IR情報の理解度が格段に上昇するはずですので、きちんと押さえておきましょう。

IR情報を見る時に知っておくべき用語
  • 売上高
  • 営業利益
  • 純利益

①売上高

売上高とは、企業がサービスを提供することによって得た売上金額の総額のことで、企業の業績を表す最も代表的な数値の一つです。

売上高の数値が高ければ高いほど企業の収入が高く、低ければ低いほど収入が小さいことを指しています。

②営業利益

営業利益とは、企業の主要なサービス(商品)の提供によって得た利益のことです。

 「売上高」からサービス(商品)を提供するためにかかった費用を差し引いた数値となります。

営業利益の具体的な計算式は下記の通りです。

営業利益の計算方法

「営業利益」=「売上高」-「売上原価」-「販売費・一般管理費」

なお「売上原価」とは、サービス(商品)の提供(仕入れ)に伴いかかった費用。

 「販売費・一般管理費」は、売上原価以外でサービス(商品)の提供(仕入れ)以外にかかった費用(人件費等)のことを指します。

営業利益は「賞与」を算出する際の指標に使われることがあり、また営業利益を用いて算出される「営業利益率(営業利益÷売上高×100)」ではさらに下記を判断する指標になるため、経営をする上で重要な数値といえるでしょう。

営業利益率でわかること
  • 営業活動の効率性
  • 事業に対しての長期的な収益性・健全性
  • 総合的な経営状況 など 

③純利益

純利益とは、営業利益から各種損益を差し引いて最後に残った金額のことを指します。

すべての収入や経費を総合的に計算しているため、純利益は企業の収益性や成長率を測る分かりやすい指標です。

企業はこの純利益をもとに今後の経営や投資を行っていくことになり、純利益が高水準だった場合は、主に下記の効果が期待できるとされます。

純利益が高水準だった場合の効果
  • 株価の上昇、株主への配当金が上昇
  • 経営が安定し、社会的信用の上昇
  • 社員への充実した福利厚生
  • 賃金や賞与(ボーナス)のアップ

 

IR情報の見方、押さえるべきポイント

最後にIR情報の具体的な見方、押さえるべきポイントについて確認していきましょう。

IR情報は、就活を進める上で資料の隅から隅まで見る必要はありません。

そんなことをしていてはいくら時間があっても足りませんからね。

企業研究を行う上で最も重要な以下3つの要素を抽出して効率的に読むようにしましょう。

IR情報の見方と押さえるべきポイント
  • 売上高の推移、同業他社との比較
  • 営業利益、純利益の推移、競合他社との比較
  • 今後の経営方針 

①売上高の推移、同業他社との比較

まずは有価証券報告書や決算短信、決算説明会資料などに記載されている「売上高」に着目しましょう。

売上高は企業がサービスを提供することによって得た売上金額の総額のことであり、企業の経営規模を測るわかりやすい指標になっています。

見るときのポイントは2つ。

売上高をみるときのポイント
  • 過去の売上高と比較することで、収入の推移がわかる
  • 同業他社の売上高と比較することで、その企業の業界における立ち位置がわかる

②営業利益、純利益の推移、競合他社との比較

「営業利益」や「純利益」もよく見ておきましょう。

「売上高」と同じく有価証券報告書、決算短信、決算説明会資料などに記載されていますよ。

営業利益や純利益は、その企業の売上高に対する経費の大きさや収益性を表しています。

これらを見るときのポイントは売上高と同様です。

営業利益・純利益をみるときのポイント
  • 過去の営業利益や純利益と比較することで、企業の経費の大きさや収益性の推移がわかる
  • 同業他社の営業利益や純利益と比較することで、業界における収益性の高さの程度がわかる

③今後の経営方針

「①売上高の推移、同業他社との比較」と「②営業利益、純利益の推移、競合他社との比較」で企業の過去と現在がわかったので、最後に企業の未来を見ていきましょう。

具体的には、企業の中長期的な経営計画、今後の業績の見通しについて説明している「中期経営計画資料」を確認します。

読む際のポイントは次の2つです。

中期経営計画資料を読む際のポイント
  • 今後はどのようなことに力を入れて経営していくのかを理解する
  • その経営方針に至った背景を理解する

よくある質問

よくある質問

よくある質問をまとめました。

よくある質問
  • Q.IR情報(トヨタ)はどこに載ってる?
  • Q.有価証券報告書の分析サイトとは?
  • Q.IR情報以外で企業分析を行う方法は?

Q.IR情報(トヨタ)はどこに載ってる?

A.トヨタのホームページ上の「投資家情報」から確認することができます。

上場企業の場合は、トヨタと同様に企業のホームページの中から「IR情報」や「投資家情報」といった表記を探してみることでIR情報が確認できるでしょう。

一方で非上場企業はIR情報を公開しないケースが大半のため、下記の手段を用いてIR情報を調べてみてください。

IR情報を公開しない企業のIR情報の調べ方
  • 決算公告
  • 会社四季報
  • 民間調査会社のデータ

Q.財務諸表のの分析サイトとは?

A.財務諸表(損益計算書・貸借対照表など)を様々な観点から分析し、グラフなどで見やすく表示したり、簡単に他社と比較したりすることができるサイトです。

財務諸表分析サイトの例
  • Ullet(ユーレット)
  • Strainer(ストレイナー)
  • 見やすい!グラフで決算
  • バフェット・コード
  • 財務諸表ハック など

Q.IR情報以外で企業分析を行う方法は?

IR情報以外で企業分析を行う方法は、主に下記の通りです。

IR情報以外で企業分析を行う方法
  • 新卒採用ホームページや、インターネット上の就活サイトの閲覧
  • 財務諸表(損益計算書・貸借対照表など)による分析
  • 転職口コミサイト(OpenWork・ライトハウスなど)を確認する
  • 企業説明会に参加する
  • OBOG訪問、座談会に参加して社員と直接話す など

IR情報の閲覧と上記方法を複合的に行うことで、競合他社と比較しながらより適切な企業理解ができるでしょう。

なお「企業分析」については下記記事でも具体的に解説しているため、必要に応じて目を通してみることをおすすめします。

 

さいごに

 

今回は就活で企業研究するのに必要なIR情報について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

記事の内容を簡単にまとめます。

記事のまとめ
  • IR情報とは、株主や投資家等を対象として企業が公開する情報のこと
  • IR情報を見れば企業研究に必要な情報がわかる
  • IR情報を見るときは以下3つの要素を重点的に確認する

①売上高の推移、同業他社との比較
②営業利益、純利益の推移、競合他社との比較
③今後の経営方針

 

面接を突破して内定を獲得するためには、必ず十分な企業分析が必要で、IR情報の閲覧は十分な企業分析の一助を担ってくれるツールのため、ぜひここで見方をマスターしてください。

なお、IR情報に加えて財務諸表(損益計算書・貸借対照表など)で企業研究を行いたい学生は、下記記事も参考にしてみてください!

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