高校名を聞く理由とは?学歴フィルターの意図も徹底解説
2024/9/24更新
はじめに
就活で高校名を参考にする企業があるそうです。
就活生からすれば「すでに卒業した高校名で判断されるのは不利なのでは?」と思う方もいるでしょう。
もちろん「高校名だけ」が選考の判断材料となるわけではありません。
しかし、高校名を参考にするということは、企業としても何かしらのメリットを感じているのです。
そこで今回は、就活における「高校名」をテーマに下記内容を解説していきます。
- 就活で高校名を聞く理由
- 高校名が就活に与える影響
- 就活成功のコツと注意点
- 企業が学歴フィルターを設ける意図
また結論として、高校名のせいで内定獲得が不利になる可能性は極めて低いですが、企業側は学生の出身高校を把握したい理由があります。
「偏差値の高い高校に通っていなくても内定を獲得したい」「就活の基本的なことをおさらいしたい」といった方にもピッタリの内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
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就活で高校名を聞く理由
結論から伝えると、次の2つが主な理由です。
- 大学名が個人の学力を決めるものではないから
- 高校名による学歴フィルターをおこなっているから
企業も優秀な学生を採用したいため、大学名以外の参考資料があれば目を通したいと考えているのでしょう。
大学名が個人の学力を決めるものではないから
入社してから即戦力となるように、企業もなるべく学力の高い学生を採用したいと考えるのが自然です。
面接であればお互いのコミュニケーションで、論理的思考力・話し方・自己PRなどがわかりますが、面接の前段階であればそうはいきません。
また、2023年度の大学の入試状況を見ると、一般入試が49.7%、総合選抜型入試(AO入試)19.3%、推薦入試31.0%でした。
他には、高校からエスカレーター式で入学した学生もいるでしょう。
つまり、大学へ入学をする時点で学力に大きな差がすでに生じていて、大学名が個人の学力を反映するとは限らないのです。
これは、推薦入試やエスカレーター式で入学した学生が劣っていることを述べるのではありません。
しかし、客観的に見たときに企業からすると「推薦入試で入学した学生より、一般入試で入ってきた学生のほうが地頭がいいのでは?」と疑問を抱く材料になります。
高校名による学歴フィルターをおこなっているから
「推薦入試やエスカレーター式で入学した学生は、一般入試の生徒より学力が低い可能性がある」といった背景から、高校名による学歴フィルターをおこなっている企業があります。
特に、競合企業よりも優秀な人材を採用するのであれば、同じことをしていても意味がないと考えるかもしれません。
そのため、大学名だけではなく高校名による判別がおこなわれるのでしょう。
すべての企業が学歴フィルターをおこなっているわけではないですし、選考では学歴だけではわからないことのほうが多いです。
しかし、膨大な就活生に対して、一枚一枚じっくりと目を通す時間はあまりないはず。
少なくとも、企業側の参考にする指標に「高校名」が入っていても不思議ではありません。
高学歴の高校でなくても就活で不利になるわけではない
企業としてはたしかにあらかじめ優秀な人を確保できたら嬉しいです。
しかし「優秀な人かどうか」は、履歴書・エントリーシートだけで判断できるとは限りません。
面接をしてみてはじめてわかる思いや仕事への取り組み方も見えてくるでしょう。
加えて、高学歴な学生だとしても、会社に貢献してくれる人材であるかは話が別です。
「志望動機」「入社してから何をやりたいのか」「どんな未来を描いているのか」などを明確にもっている就活生のほうが、きっと企業に貢献してくれます。
企業としてもそういった就活生に将来性を感じますし、一緒に仕事をしたいと考えるはず。
高校はすでに卒業し過去を変えることはできませんが、これからの想いやビジョンは変えることができます。
興味のある業界、入りたい企業を入念にリサーチしていけば、無事に就活を成功させることができるでしょう。
就活を成功させるコツ
ここでは、無事に就活を成功させるためのコツを紹介していきます。
下記5つをご覧ください。
- 自己分析をおこなっておく
- 働く軸を決めておく
- 業界(企業)研究をおこなう
- エントリーシートは早めに完成させておく
- 興味がある企業はインターンシップに参加する
就活は下準備がとても大切ですので、メモを取りながら読み進めていってください。
①自己分析をおこなっておく
就活でもっとも大切と言っても過言ではない自己分析。
自分のことを深く知ることで「やりたい仕事」「興味のある分野」「自分の強み・弱み」などが見えてきます。
逆に、自分のことをきちんと理解できなければ就活の軸がブレてしまうため、一貫性を失います。
芯の強い志望動機・自己PRが作れなくなるでしょう。
そうならないためにも「自己分析ノート」を書き続けておくとよいです。
たとえば、興味をもった業界・企業に対して「なぜ自分は興味をもったんだろう」「なぜいいと思ったんだろう」と疑問をぶつけていきます。
「なぜ」を2〜3回繰り返していくと「自分が大切にしている価値観」が見えてくるはずです。
加えて、同級生などから「自分はどういう人間なのか」を分析してもらうのもいいかもしれません。
自分のことを自分で客観視するのは難しいからです。
まずは色々と試しながら、ノートに「自分の情報」をまとめていきます。
なお下記で自己分析・他己分析をさらに解説してますので、ぜひ目を通してみてください。
②働く軸を決めておく
これから働く予定であろう企業に「どんな働き方」を求めているのかを明確にしておくのがおすすめです。
具体的には次をご覧ください。
- 在宅ワークを希望
- フレックスタイム制を希望
- スキルアップをどんどんしていきたい
- 福利厚生がしっかりしている会社がいい
- 好きなことを仕事にしたい
上記はあくまで一例ですが「働く軸」があると、業界・企業選びでブレることがないので、就活がおこないやすいです。
事細かく決めすぎるとかえって視野が狭くなるため、2〜3つほど決めて徐々に調整していくといいかもしれません。
就活を進めていくと、はじめた当初より企業への捉え方も変わるので、より肯定的に物事が見られるからです。
「就活を始めた当初は絶対に在宅ワークがいい」と考えていても、途中で変わるかもしれません。
働く軸がブレすぎるのはよくないですが、少し視点を変えてみると、今以上によい企業に出会える可能性もあります。
就活は「めぐりあわせ」でもあるため、チャンスを逃さないようにしましょう。
「働く軸」に悩む学生におすすめの記事は下記になりますので、気になる方はURLをクリックしてみてください!
③業界・企業研究をおこなう
「自分が何をやりたいのか」「何に興味があるのか」を知るためには、多くの企業に目を通してみる必要があります。
プレエントリーをして資料を集めるのもいいですし、大手企業からリサーチしてみるのも一つの手です。
チェックしてほしい項目がいくつかありますので、次をご覧ください。
- 業界(企業)の基本情報
- 業界(企業)がどんなサービスを扱っているか
- 業界(企業)がどんな未来を描いているのか
業界で大枠をつかみ、個別で企業研究をおこないます。
業界研究はそこまで深くやる必要はないですが、企業はそれぞれ特色が異なるので、入念なリサーチが必要です。
特に面接では「当社が他社と比べて劣っている点はどこか?」「それを改善するためには?」といった質問もされるでしょう。
志望する企業や競合を調べていないと回答できない質問ですので、下準備が大切。
基本的な情報は会社のホームページに記載されていますが、より深く知るなら書籍を購入したり、インターンシップに参加したりするのがおすすめです。
企業分析については下記を参考にしてみてください!
④エントリーシートは早めに完成させておく
遅くとも就活が本格的にスタートする1ヶ月前には、エントリーシートを完成させておきたいところ。
自己PRやガクチカの形式は多くの企業で共通するため、早めに仕上げておけばそのまま選考でも使用できます。
企業によっては少し形式は異なりますが、前もってエントリーシートの型を自分の中で構築しておけば、臨機応変に対応することが可能です。
また、就活はやることが他にもあるため、エントリーシートばかりに時間を割いてはいられません。
完成させられるものは早めに済ませ、企業研究や面接対策に時間を使っていきましょう。
なお下記でエントリーシートを効果的に作成するコツを紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
⑤興味がある企業はインターンシップに参加する
「ここに入社したい」「社風があいそうだから興味がある」といった動機があれば、インターンシップに参加するのをおすすめします。
リアルな社風や具体的な業務内容を目で感じ取れますし、モチベーションアップに繋がるでしょう。
または、早い段階で「思っていた感じとちょっと違った…」と断念できれば、他の企業に対象を切り替えられますよね。
ただし、インターンシップに参加をすると時間を費やすことになるので、参加中は他の物事と並行しづらいです。
就活時期に影響が出ないように、早めに参加するのがいいかもしれません。
インターンシップに参加しようか悩む学生に役立つ記事は下記になりますので、ぜひチェックしてみてください!
就活をおこなう際の注意点
最後に、就活をおこなっていくにあたっていくつか注意点をまとめました。
- 選考で落ちたら原因分析をおこなう
- 周りと比べすぎない
- 適当にエントリーしない
ではそれぞれ具体的に見ていきましょう。
選考で落ちたら原因分析をおこなう
就活生の中には選考で落ちても分析をおこなわず、どんどん他の企業を受ける方もいますが、あまりおすすめはできません。
落ちた原因がわからないと次も同じ理由で落ちてしまう可能性があるからです。
事前に防げるなら対策をおこなうのがいいですよね。
書類選考で落ちるなら「内容はわかりやすいのか」「企業が求めている人物像であるのか」などのチェックが必要です。
面接で落ちる場合は、質問されたことに対して適切に答えられていたのかが重要になってきます。
特に面接を受けたあとは内容を忘れてしまうケースもあるため、終了後に質問とその答えをメモしておくのがいいかもしれません。
周りと比べすぎない
早い人だと1ヶ月ほどで内定が出る就活生もいるので、内定をもらっていない学生からすると少々焦りを感じるかもしれません。
しかし、目指している業界も違えば企業も異なります。
隣に座っている友達が内定をもらったとしても、自分の選考には関係がないことを胸に刻んでおいてください。
就活は一斉スタートするといっても、最終的には個人個人のたたかいです。
焦らず、自分のペースを守っていきましょう。
適当にエントリーしない
エントリー数を増やすのはいいですが、適当におこなっても意味がありません。
特に、志望する業界とまったく関係のない業界などにエントリーをすると時間を消耗します。
場数を踏むためにエントリーするのであれば、志望するものに近い業界・企業にしましょう。他の選考に活かそうとする心がけが大切です。
適切なエントリー数については下記で徹底解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
企業が「学歴フィルター」を設ける理由は?
本記事では「高校名」が内定獲得に影響を与える可能性は極めて低い点に言及していますが、「学歴フィルター」という言葉がある通り、企業によっては大学名が就活に影響するとされます。
また万が一「高校名」による学歴フィルターをおこなっている企業がある場合、大学名による学歴フィルターと同様の理由で制限を設けるケースが大半になるでしょう。
そのためここで、企業が学歴フィルターを設ける理由を解説します。
- 新卒採用を効率的に進めたいから
- 優秀な人材に出会える可能性が高いため
新卒採用を効率的に進めたいから
企業が採用大学を重視する理由の1つ目は、「新卒採用を効率的に進めたいから」です。
人気かつ採用予定人数が少ない企業の場合だと、時に採用倍率は数百倍に。
その場合、企業側がすべての学生の情報を1つ1つ確認することは困難なため、学生を絞る手段の1つとして学歴フィルターが使われると考えます。
また学歴フィルターに加えて「適性検査」の能力検査にもボーダーラインを設け、ボーダーライン以下(未満)の学生を一括で落選させるケースも。
企業の人事部は新卒採用のほかにも数多くの業務を抱えているため、一定以上の効率性を求めざるを得ず、そのために学歴フィルターを用いるのでしょう。
優秀な人材に出会える可能性が高いため
企業が採用大学を重視する理由の2つ目は、「優秀な人材に出会える可能性が高いため」です。
「優秀な人材」は抽象的な表現で、かつ企業によって優秀と判断する基準は異なるでしょう。
また学歴が高いから必ず優秀という訳ではなく、かつ勉強が苦手でも仕事は得意というケースも十分ありますが、マクロの視点で考えると相対的に優秀な学生が多いのは「難関大学」になります。
そして受験を勝ち抜いた経験は「逆境に負けない忍耐力」など、社会人として成功するために必要な人物像を持っていると判断できる1つの要素としても考えられるでしょう。
受験を通して培った能力が、企業で働く中においても発揮されるであろうという仮定で、学歴を重要視することはある種「理にかなっている」といえますね。
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質問と回答例は、全部で100種類あります。
さいごに
今回は「高校名」が就活に与える影響について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
記事の内容を簡単にまとめます。
- 就活で高校名を聞く理由は主に2点
- 高学歴の高校でなくても就活で不利になるわけではない
- 高校名によらず、就活のコツを把握して内定獲得を目指すべき
- 「振り返り」「エントリーの質」などが就活の注意点
- 企業が学歴フィルターを設けるのには明確な意図がある
就活で高校名を重視されたとしても、それだけが選考に影響するわけではありません。
企業は、優秀な学生がほしい以上に「貢献してくれる・活躍してくれる人材」を求めています。
そのため、大学で学んだことをしっかりアピールすれば、企業へその想いを伝えられるはず。
エントリーシートやガクチカの添削は私たちジョーカツでもおこなっているので「自分の想い」を形にしたい就活生は、ぜひ気軽にお問合せくださいね。
また大学名による「学歴フィルター」を解説した記事も掲載しているため、気になる学生はぜひ目を通してみてください。