【Web適性検査】 落ちる確率や原因を解説。受かるための対策方法は

2023年5月17日更新

はじめに

Web適性検査になかなか合格できずに、面接までたどり着けない人も多いと思います。

 

なぜ落ちてしまうのか、どれくらいの人が落ちているのか気になると思います。

 

なぜ落ちてしまうのか原因を学ぶことが大切です。

 

落ちやすい人の特徴や原因を学び、対策することで適性検査を突破しましょう。

適性検査は何のために行われるのか

マイナビの調査によるとWeb適性検査を実施した企業は、21年度卒が34.5%に対し、22年度卒業は48.4%と半数近くの企業が活用中です。

参考文献:マイナビ2022年卒 企業新卒採用予定調査

 

適性検査を採用する企業が増えていく中、何のために実施するのか目的を説明します。

 

①面接可能な人数まで足きりするため

人気企業や大企業になればなるほど募集人数が増えますが、すべての学生と面接するわけにもいきません。

 

適性検査で面接可能な人数まで絞り込む必要があります。

 

募集人数が少ない企業だと、絞り込む必要がないため適性検査を実施しない企業もあります。

 

②学生の学力検査のため

基礎能力や学力を測るために使用する目的の一つです。

 

採用後に企業で力を発揮してもらうためにも、最低限の学力を知っておかなければいけません。

 

特に専門的な企業(システムエンジニアやプログラマーなど)は、数字を扱うことが多く個々のスキルや学力を重視します。

 

またベンチャー企業など即戦力を期待しているため、適性検査を重視している企業もあります。

 

③企業との相性確認のため

性格検査では、企業と学生の考え方が近いか判断するために使用されます。

 

企業の求める人物像が「挑戦的」、「自主的」であっても、学生の適性検査が「保守的」な考え方であればマッチしません。

 

企業と学生の相性確認のために使用するのも目的の一つです。

Web適性検査に落ちる確率

結論から言えば、採用に重きを置く部分が企業ごとに異なるため一概に言えません。適性検査の種類も違えば、合格点のボーダーラインも異なるからです。

 

大企業であれば、募集人数が多いため合格点のボーダーラインが7~8割を目安にしているところが多いです。

 

企業によっては、適性検査を行わない企業もあれば、ボーダーラインを設定していない企業もあります。

 

そのため、自分の目指している企業のボーダーラインをネットなどで検索し、それを超えられるように目指しましょう。

Web適性検査に落ちる原因

Web適性検査で落ちる原因は2つあります。

 

自分が落ちてしまう原因がどちらなのか身に覚えのあるほうを見ていきましょう。

 

原因を知って対策することで、次の適性検査で活かせるので学んでいきましょう。

 

知識や能力が基準以下であること

適性検査の「能力検査」での基準が足りていないことが原因です。

 

能力検査は学生の基礎学力を測る検査です。

 

合格のボーダーラインは企業によって異なるため、A社では合格したがB社では不合格だった、ということもあります。

 

自分が目指している企業のレベルに学力が達していない場合は、勉学に励むことが大切です。

 

企業の求める人物像と一致しない

適性検査の「性格検査」で企業の求める人物像と一致していないことが原因です。

 

性格検査は名前の通り、受験者の性格を診断する検査です。

 

どれだけ能力が高くても、企業との相性が悪ければ不合格になる可能性があります。

 

業界や企業ごとに社風や考え方があり、その基準に合うかどうかを評価されています。

Web適性検査に落ちる人の特徴

Web適性検査に落ちる人はありがちなミスをしている人が多いです。

 

落ちる人の特徴と自分が重なっていないか判断しましょう。

 

時間配分ができていない

問題数が多く、最後まで回答できない場合があります。

 

一問を解く時間が長く深く考えすぎていることが原因です。

 

時間配分を学ぶには、問題数と一問にかけていい時間を知っておく必要があります。

 

例えば「SPI」で考えてみましょう。

問題の種類問題数制限時間1問あたりに割ける時間
性格検査300問30分6秒
言語問題40問12分18秒
非言語問題30問20分40秒
英語30問20分40秒
構造把握20問20分60秒

※企業により問題の種類が異なります。

 

性格検査では、1問を6秒で解いていかなければいけません。

 

自分の性格に関することなので深く考える必要はなく、直感で答えていきますが時間は非常に短いです。

 

1秒あたりに割ける時間をわかっていなければ、1問にかける時間が長くなり最後までたどり着けません。

 

回答に一貫性がない

性格検査において、回答に一貫性がなければ企業側が矛盾に気づきます。

 

矛盾があると嘘をついているのではないかと疑われてしまうので注意が必要です。

 

一貫性のない回答になる人は、以下の2つがあります。

 

・問題を見ないで適当に答えている

性格検査だから合否に関係がないと勝手に判断し、適当に答えている人です。

もしくは、時間が足りないため、問題は見ないでとにかく回答している人です。

どちらも問題が確認できていないため、性格検査がでたらめな数値がでてしまいます。

 

・嘘の回答をしている

自分を良く見せようと虚偽の回答をする人もいます。

適性検査で嘘をついて合格しても、面接時に嘘がばれてしまうため、虚偽の回答はしてはいけません。

また一貫性もなくなってしまうため、ありのままの自分で臨みましょう。

 

事前対策をしていない

いわゆる一発本番で試験に臨んでいる人です。

 

適性検査は対策をしておかなければいけません。

 

性格検査はあまり対策しておかなくても問題ありませんが、能力検査は問題の形式になれておく必要があります。

 

逆を言えば、問題の形式と傾向さえわかっていれば高得点を取ることも比較的簡単です。

 

問題集を繰り返しといたり、時間配分に慣れておいたりと事前に対策することが大切です。

事前対策でWeb適性検査を対策しよう

適性検査を突破したいなら、事前対策が一番重要です。

 

何の対策もなしに一発本番はリスクが大きいため、何に注意しておけばいいか学びましょう。

 

受ける企業の問題形式を把握する

Web適正検査は数種類あり、自分の志望する企業がどの問題形式を使用しているのか把握しておく必要があります。

 

代表的な問題形式を紹介していくので見ていきましょう。

 

SPI

SPIには、非言語、言語、性格検査の3種類があります。
(企業によっては英語と構造把握の出題もあります)

 

問題の種類問題数制限時間
性格検査300問30分
言語問題40問12分
非言語問題30問20分
英語30問20分
構造把握20問20分

 

性格検査は自分の性格を直感的に答えていくため、対策方法としては時間配分に気を付ける程度しかありません。

問題数が多いため、どれくらいのペースで解いていけばいいか感覚を身に着けておきましょう。

言語、非言語に関しては、中学・高校で習う範囲の問題を復習しておくといいでしょう。

全般的に問題レベルは低いので、対策をしておけば高得点も十分に狙えます。

そのため、難易度の高い問題が解けたか、というよりも対策をしっかりできていたか、という観点で見られます。

 

<導入企業とボーダーライン>

朝日新聞、東電(85%)

花王、アサヒ、NTTデータ(75%)

明治製菓、東芝、オムロン(70%)

 

玉手箱

問題内容が難しいわけではないが、問題数がかなり多いため1問にかけれる時間が短いことが特徴です。

計数、言語、性格検査の3種類で構成されています。(企業により英語が出題される場合も)

 

<計数>

問題の種類問題数制限時間
四則逆算50問9分
図表の読み取り

※40問で35分の場合あり

29問15分
表の空欄推測

※35問で35分の場合あり

20問20分

 

<言語>

問題の種類問題数制限時間
GAB形式・論理的読解

※52問で25分の場合あり

32問15分
IMAGES形式・趣旨判定32問10分
趣旨把握10問12分

 

<英語>

問題の種類問題数制限時間
GAB形式・論理的読解24問10分
IMAGES形式・長文読解24問10分

 

<性格検査>

68問で20分~30分

 

1つの問題形式に1種類の問題が出されることが特徴です。

例えば、計数の最初の1問が四則逆算であれば、残りの49問も四則逆算が出されます。

英語を含め8種類の解き方さえ理解しておけば、問題数が多くても簡単に解けます。

問題数が多く、一発本番ではすべてを解答することが難しいため、必ず対策しておきましょう。

 

<導入企業とボーダーライン>

Amazon、シティーグループ、JPモルガン(90%)

任天堂、野村アセットマネジメント(80%)

大和証券、みずほ証券、三井住友銀行(50%~60%)

 

Web-GAB

Web-GABは計数、言語、性格検査も3種類で構成されています。

玉手箱を制作している会社と同じなので出題内容も玉手箱とあまり変わらないのが特徴です。

 

問題の種類問題数制限時間
計数(図表の読み取り)40問35分
言語(論理的読解)52問25分
性格テスト68問制限時間なし(およそ20分)

 

玉手箱と同様に対策しておけば問題ありません。

試験最中は電卓の使用が許可されているため、電卓を忘れずに持っていくことと使い慣れておくことが大切です。

 

<導入企業とボーダーライン>

住友商事(70%)

三井物産(60%)

住友不動産、太陽ホールディングス、アトモスエネルギー(50%)

 

Web-CAB

Web-GABと名前は似ていますが試験内容はガラリと変わるのが特徴です。

SPIや玉手箱とも試験内容が変わってくるため、対策なしで挑むと点数が悪くなる可能性が非常に高いです。

 

問題の種類問題数制限時間
四則演算50問9分
法則性30問12分
命令表36問15分
暗号30問16分

 

計算問題に特化したテスト内容であるので、IT業界で採用されていることが多いです。

問題数が多く、制限時間が少ないため対策なしでは得点を稼げません。

 

<導入企業とボーダーライン>

富士通、日立ソリューションズ(50%~60%)

 

TG-Web

TG-Webは言語、計数、性格テストの3種類があります。
(企業により英語が出題される場合もあり)

特徴としては、難易度が非常に高いことです。

旧型と新型の2種類あるためそれぞれ説明していきます。

 

<旧型>

科目出題内容問題数制限時間
言語空欄補充、文字の並び替え、長文読解12問12分
計数図形、推論、集合、その他9問18分
英語長文2問10問15分

 

<新型>

科目出題内容問題数制限時間
言語同意語、対義語、ことわざ、長文読解34問7分
計数図表の読み取り、四則逆算36問8分
英語長文2問10問15分

 

難易度が高いため、対策せず対策せずに受験すると悲惨な目にあうため必ず対策が必要です。

資生堂、キリンホールディングス、花王、ソニーミュージックといった人気企業や大手企業で採用されています。

 

<導入企業とボーダーライン>

ジョンソンエンドジョンソン(80%)

味の素、サントリー(70%)

資生堂、テレビ東京(60%)

 

問題集を繰り返し解く

問題に慣れておくためにも問題集を何度も繰り返し解くことが大切です。

 

計数では、解き方を知っておけば数字が変わるだけなので時間をかけずに解くことができます。

 

まずは問題集を1周解いて苦手なところを重点的に復習するといいでしょう。

 

移動時間など隙間時間を活用したい場合は、スマホアプリを活用するのがおすすめです。

 

空いた時間に勉強ができるので参考にしてみてください。

 

おすすめの適性検査対策アプリをURLを載せておくので気になる方はチェックしてください。

 

SPI対策(【すぐわかる!】『SPI言語・非言語 就活問題集 -適性検査SPI3対応-』 – Appliv (app-liv.jp)

玉手箱Webテスト対策(玉手箱 Webテスト 解説付き 就活対策問題集 – Google Play のアプリ

※こちらはandroidのみ対象です

 

模擬練習をしてみる

いきなり本番に挑戦しても慣れていないため、思わぬミスが起きることもあります。

 

そのため、練習用の企業を設けてテストを受けてみることも大切です。

 

練習問題を解いていた時とは違い、緊張感や操作性を実際に味わうことができるため経験値を上げることができます。

 

また試験に合格できればモチベーションも高まり、本番を想定した面接練習もできるためおすすめです。

 

実際にテストを受けることで、時間配分も参考にできます。

 

問題数が多い玉手箱などは、時間配分を意識しておかなければいけないため、練習してみましょう。

 

苦手分野を減らす

得意分野と苦手分野の差ができてしまうと危険です。

 

例えば玉手箱であれば、1つの問題形式で1種類の問題しか出ないため、苦手分野の問題が出てしまえば、そのあともすべて同じ問題がでてしまいます。

 

苦手分野を作らず、満遍なく対策できるようにしましょう。

Web適性検査を突破して面接に挑もう

適性検査になかなか受からない人は、原因を知ることから始めましょう。

 

基礎学力が足りていないのか、企業が求める人物像とあっていないのか、振り返ってみることが大切です。

 

基礎学力が足りていない場合は、事前対策として問題集やアプリで学習し直すことが大切です。

 

問題の傾向を学び、前回よりも高得点が取れるように勉強しなおしてみましょう。

 

求める人物像がマッチしないときは、企業研究と自己分析をし直すことが大切です。

 

社風と自分の特徴があっていなければ、仮に就職できたとしても職場環境に馴染めない可能性があります。

 

自分と企業が目指しているベクトルが同じかどうか再確認してみましょう。

 

Web適性検査を突破するカギは「事前準備」です。

 

どれだけ対策ができているかが重要なので今回学んだことを活かし、次の適性検査に挑戦してみてください。

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