【企業研究】太平洋セメントの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年9月30日更新

はじめに

本記事は、製紙業界で国内売上高トップを誇る太平洋セメントについて解説していきます。

「太平洋セメントの内定が欲しい!」

「太平洋セメントの就職難易度ってどれくらい?」

「太平洋セメントって学歴フィルターがあるの?」

そんな様々な悩みを持つ就活生に対して有益な情報をまとめてますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

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セメント業界とは

主にコンクリートによく使われる「セメント」を製造する業界です。

我々がよく見かけるコンクリートは「ポルトランドセメント」で、コンクリートやモルタルを作るうえでの原料として利用されます。

また他にも「混合セメント」や「特殊セメント」もあり、セメントは主に3つに分類されます。

国内のセメント業界は下降傾向にあり、2014年では生産量が5,700万トンを超えていましたがここ数年では5,000トンを割ってしまい、近年では最も低い水準で推移しています。

原因としては、東日本大震災の復興・東京オリンピック開催に伴う需要などがある程度落ち着いたことが挙げられます。

一方アメリカで住宅関連の需要が増加したことでセメント業界も伸びるなど、海外においては好調に推移しています。

今後は「海外進出」「非セメント事業」「環境に優しいセメントの製造」という言葉がキーワードになり、先駆的に実践ができる企業はこれからも必要とされていくと考えられます。

本記事では、そんなセメント業界の中で国内売上高1位で、積極的な海外事業を展開する「太平洋セメント」について紹介します。

セメント業界に興味のある学生はぜひ最後まで読んでいってくださいね!

またセメント業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

会社概要

太平洋セメントの会社概要は以下になります。

 

商号太平洋セメント株式会社
本社所在地〒112-8503 東京都文京区小石川1-1-1 文京ガーデン ゲートタワー

㈹ TEL.03-5801-0333(総務部)

社長不死原 正文
設立1881年5月
資本金862億円
売上高連結=8,095億円/単体=3,094億円(2023年3月期)
従業員1,841名(2023年3月31日現在 出向従業員及び休職者等含まず)
生産拠点国内9、米国4、ベトナム1、フィリピン1、パプアニューギニア1
事業概要セメント事業、資源事業、環境事業、建材・建築土木事業、その他

 

引用:会社概要|会社情報:太平洋セメント (taiheiyo-cement.co.jp)

事業内容

太平洋セメントは主に6つの事業を行っているため、下記に記載いたします。

 

1、セメント事業

2、資源事業

3、環境事業

4、海外事業

5、建材・建築土木事業

6、中央研究所

 

1、セメント事業

高層ビルの建ち並ぶ先進の都市空間。日々、快適な社会としての機能を確実に支える道路や鉄道、空港や港湾など。セメント・コンクリートは、わが国の安全・安心を支えるインフラ整備における必要不可欠な資材です。太平洋セメントは幅広い用途に対応する各種セメントおよび固化材の製造・販売を行っています。

引用:セメント事業 | 事業紹介 | 太平洋セメント 採用サイト (taiheiyo-cement.co.jp)

 

2、資源事業

太平洋セメントは全国に多くの石灰石鉱山を保有し、豊富で良質な石灰石資源をセメント原料として供給。また、建築土木・鉄鋼・化学・製紙の分野など多様な用途に向け販売を行っています。さらに無機鉱物を原料とした高付加価値品の販売や、汚染土壌の処理事業も進めています。

引用:資源事業 | 事業紹介 | 太平洋セメント 採用サイト (taiheiyo-cement.co.jp)

 

3、環境事業

地球の天然資源には限りがあります。大切な地球資源消費の抑制と環境負荷の低減は、いま何よりも重要な課題となっています。太平洋セメントでは、生活系から産業系までの廃棄物をセメント原料や燃料に活用。これまでセメント製造で培ってきた様々な技術を投入した環境事業に取り組むことで、資源循環型社会の構築に貢献しています。

引用:環境事業 | 事業紹介 | 太平洋セメント 採用サイト (taiheiyo-cement.co.jp)

 

4、海外事業

日本を中心に、中国、東南アジア、アメリカ西海岸と、太平洋セメントグループのグローバルネットワークは、文字通り太平洋を囲むように配置されています。米国西海岸に3工場、中国に2工場。そしてベトナム。さらにフィリピン、パプアニューギニアなど環太平洋で8工場が稼動。セメントの製造・販売はもちろん、日本で培った環境技術を展開。資源エネルギー問題や温暖化問題など現在から未来にかけて、この星が抱えるテーマを注視し、それぞれの国のインフラ整備に大きく貢献しています。

引用:海外事業 | 事業紹介 | 太平洋セメント 採用サイト (taiheiyo-cement.co.jp)

 

5、建材・建築土木事業

豊かで快適な都市空間を創り上げるために必要な建材製品。人々の生活を守るための社会資本を整備するコンクリート製品、土木工事。太平洋セメントグループの総合力を結集して、その事業フィールドをさらに深めています。

引用:建材・建築土木事業 | 事業紹介 | 太平洋セメント 採用サイト (taiheiyo-cement.co.jp)

 

6、中央研究所

研究開発は、太平洋セメントの将来の活力を生み出す重要な部門です。100年以上にわたって培われてきた確かな技術をベースに研究開発を推進し、優れた製品・サービスを社会に提供していく使命を担っています。各領域における既存事業を深化・拡大するとともに、新たな事業分野の開拓も進めます。

引用:中央研究所 | 事業紹介 | 太平洋セメント 採用サイト (taiheiyo-cement.co.jp)

募集職種

太平洋セメントの募集職種は、「事務系」「技術系」の2種で採用を行っています。

・事務系

営業・総務・法務・経理・人事・企画・海外業務など

引用:新卒採用 | 採用情報 | 太平洋セメント 採用サイト (taiheiyo-cement.co.jp)

 

・技術系

技術系研究開発・生産技術・設備技術・土木技術・資源開発・環境技術・海外業務など

引用:新卒採用 | 採用情報 | 太平洋セメント 採用サイト (taiheiyo-cement.co.jp)

募集要項

太平洋セメントの新卒採用HPに記載のある募集要項は以下になります。

 

応募資格2025年3月までに四年制大学または大学院、高等専門学校を卒業・修了見込みの方

もしくは既に卒業された方で新卒予定者と同等の枠組みでの採用を希望される方

募集学科文系/不問

理系/化学・化工・応化、材料、金属、環境、都市工学、制御工学、原子力工学、土木・建築、農業、水産学、機械、電気・電子、地質・採鉱など

採用予定(24卒データ)事務系/27名 2023年度採用実績25名

技術系/47名 2023年度採用実績38名

初任給修士了270,000円 学部卒250,000円
諸手当家族手当・住宅手当・通勤手当他
昇給年1回(6月)
賞与年2回(6月・11月)
休日休暇年間休日123日(土曜、日曜、祝日、年末年始、メーデー、創立記念日、夏季休暇等)※本社23年度予定

年次有給休暇(4月度入社新入従業員15日付与・2年目17日・最大20日)

待遇・福利厚生・社内制度社宅・寮/全国各地に完備、その他/財形貯蓄制度、リフレッシュ制度、住宅融資、持株会、カフェテリアプラン など
勤務地本社・中央研究所・支店・工場・鉱業所など

※自宅等でのテレワーク勤務制度有り

勤務時間本社・支店/9:00~17:40(フレックスタイム制度有り)

工場/8:00~16:40(フレックスタイム制度有り)

 

引用:新卒採用 | 採用情報 | 太平洋セメント 採用サイト (taiheiyo-cement.co.jp)

新卒選考フロー

太平洋セメントの新卒採用フローは以下になります。

 

1、エントリーシート提出

2、Webテスト

3、面接(3回)

1、エントリーシート提出

マイページ登録後、エントリーシートの提出を行います。

過去に出題されたESの題目は以下になります。

・中学校から大学までの経歴

・志望動機(400字)

・卒論のテーマと内容(100字)

・趣味特技(30字)

・自己PR(400字)

・当社でやってみたいこと(200字)

 

引用:太平洋セメント|19年卒 総合職事務系のエントリーシートの調査レポート|就活サイト【ONE CAREER】

 

2、Webテスト

年度によってWebテストの形式が異なり、24年卒で採用されたWebテストは「GAB」です。

GABは問題のレベルが比較的高いのに制限時間が少なく設定されている特徴があり、対応に苦慮している学生が毎年多くいます。

そのため、問題集を解いたうえで他企業の選考でGABを実際に受けるなど、準備を必ず行うようにしましょう。

3、面接(3回)

内定獲得までに面接は3度実施されます。

 

1次面接は学生1名に対して面接官も1名で、所要時間は20分です。

穏やかな雰囲気で進められ、質問内容も趣味・特技やESに関する質問がほとんどです。

ある程度の自己分析を行っていれば対処可能と予想できます。

 

2次面接は学生1名に対して面接官が2名で、所要時間は20分です。

1次面接と同様にフランクな雰囲気で進められつつも、質問内容は志望動機・他社との比較・希望職種など、志望度を測るような具体的な質問が多いです。

 

3次面接は実質の最終面接で、学生1名に対して面接官は4名で、所要時間は20分です。

他企業の最終面接と同じように、「本当に第1志望か」「熱意があるか」等を確認するような内容が大半です。

また転勤が問題ないかなど、入社後での働き方について問われるケースもあります。

社風

太平洋セメントの社風は「保守的」といえます。

明治時代に創業し、現代に至るまでの長い歴史でセメントという分野で数々の事業に貢献してきた背景があり、その伝統をいい意味で受け継いでいます。

全体的に穏やかな社員が多く、体育会的な社風と対をなすかのような「穏やか」な雰囲気です。

求める人材

太平洋セメントは以下の「育成方針」を掲げています。

 

個人の持てる力を最大限発揮し、一人ひとりが社内外に通用する人材の育成を目指します。

 

・多様な人材の自主性、自律性を醸成し、「個」の成長を図ります。

・人材育成はOJTとそれを補完するOFF-JTを基本とします。

・それぞれの分野および階層において次代を担う後継者を育成します。

・常にグループ経営を視野に入れ行動する人材を育成します。

・世界に通ずるグローバルな人材を育成します。

・サステナビリティ推進を通じ、環境への配慮、社会への貢献ができる人材を育成します。

 

上記の内容をもとに「会社をよりよくしてくれる学生」を採用したいと考えるはずのため、学生に求める人物像としては、主に以下4点であると考えます。

 

(求める人物像)

・多様性を尊重できる

・リーダーシップ

・調整役・協調性

・好奇心旺盛

 

引用:人的資本|サステナビリティ:太平洋セメント (taiheiyo-cement.co.jp)

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

太平洋セメントと競合他社とを比べていくことで、業界内での太平洋セメントの立ち位置を明らかにしていきます。

就職難易度や偏差値について詳しく知りたい方は、【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキングを参考にしてください。

 

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
太平洋セメント4,559億円877万円保守的
住友大阪セメント1,266億円810万円ワークライフバランス重視
UBE三菱セメント1,132億円760万円やや難年功序列

 

参考:【2023年】日本企業500社・就職偏差値ランキング|企業格付.com (corp-ratings.com)

 

セメント業界の売上高としては、太平洋セメントが堂々の1位で、住友大阪セメントが2位、そして僅差でUBE三菱セメントが3位という順位です。

業界として水準が下がっているとはいえ、売上上位の企業は業績も堅調で年収も高い傾向があります。

社風は太平洋セメントが「保守的」、住友大阪セメントは「待遇面の満足度」が他セメント企業より高く「ワークライフバランス重視」な社風といえます。

UBE三菱セメントは三菱マテリアルと宇部興産という歴史のある企業のもとで生まれた会社のため、太平洋セメントと似て伝統を重んじ「年功序列」な社風です。

採用大学

太平洋セメントの採用実績・採用大学を以下で紹介します。

採用実績

採用電度男性女性合計
2022年度45名8名53名
2021年度55名12名67名
2020年度53名14名67名

引用:太平洋セメント(株)の新卒採用・会社概要 | マイナビ2024 (mynavi.jp)

 

採用大学

國學院大学、明治大学、立教大学、法政大学、同志社大学、茨城大学、群馬県立女子大学、 早稲田大学、慶応大学、上智大学、日本大学、お茶の水女子大学、成蹊大学、近畿大学、関西学院大学、名古屋大学、南山大学、山口大学、新潟大学、関西大学、 秋田大学、東北大学、群馬大学、東京農業大学、東京理科大学、芝浦工業大学、長岡技術科学大学、金沢大学、大同大学、大阪公立大学、奈良先端科学技術大学院大学島根学、岡山大学、九州大学、大分大学、立命館大学、北海道大学、弘前大学、埼玉工業大学、中央大学、東京工科大学、日本女子大学、福井大学、広島工業大学、九州工業大学、長崎県立大学

引用:太平洋セメント|シキホー!Mine|就職四季報による発掘型就活サイト (toyokeizai.net)

 

採用大学を見る限り、太平洋セメントに学歴フィルターは「ない」といえます。

最難関私立大学(旧帝大・早慶など)から地方の工業大学や県立大学など、幅広く採用を行っているためです。

ホットニュース

太平洋セメントが100億円投資!?

太平洋セメントのフィリピン法人「タイヘイヨウセメント・フィリピンズ」がマニラでのセメントターミナル新設事業に100億円を投資したことを貿易産業省が発表しました。

年間で70万トンのセメント製品をルソン地方に運んでいくことが主な目的で、国内需要の低下を受けて海外事業に力を入れる太平洋セメントがいかに海外事業に対して熱量をもって取り組んでいるかが分かります。

今後はセメント事業での占有率「10%」を目標に掲げており、引き続き世界のセメント業界を引っ張っていきます。

 

参考:太平洋セメントが100億円投資へ|「日刊まにら新聞」ウェブ The Daily Manila Shimbun Web (manila-shimbun.com)

まとめ

本記事では、【企業研究】太平洋セメントの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説というテーマで就活生向けに役立つ情報をまとめました。

太平洋セメントは業界トップなだけあってスケールの大きな事業に取り組み、また今後はさらにグローバルに活動していく事が予想されます。

そのため、社会的意義のある規模の大きい事業に憧れる学生は、ぜひ太平洋セメントにエントリーすることをオススメします!

この記事を参考にしてくれた学生の方々が、志望する企業から内定をもらえることを祈っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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