経営学部におすすめの就職先まとめ！就活のポイントや人気の業界・職種も紹介
2024年1月27日更新
はじめに
大学の経営学部は、企業や組織の経営理論について学べる学部です。
また会計やマネジメントといった分野においても組織経営について学び、経営だけでなく経済の知識や法律の仕組みについても知識を深められます。
「大学の経営学部で培った知識は、就活でどのように活かせるのか？」と気になる学生もいるのではないでしょうか。
また、自分がどのような業界や職種を目指すべきか迷っている人も多いはずです。
そこで本記事では、経営学部の学生で多い就職先や就活の際に活かせるアピールポイントを紹介します。
経営学部で学べるビジネスや会計の知識を活かして就活を行うためのコツも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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経営学部では何を学べる？
経営学部は、企業をはじめとする組織の経営理論について学べる学部です。
簡単に言えば「企業や組織を正常に機能させる学問」とも言えます。
経営について多種多様なアプローチができて、マネジメントや会計、経営の際に必要な経済や法律の知識が深められます。
また、顧客満足度向上や地域貢献への方法についても経営者目線で考えられるようになるのも大きな特徴です。
経営学部の特徴
現代の移り変わり激しいビジネスにおいて、絶えず情報をアップデートし続ける必要がありますが、経営学の本質的な部分は変わらないという特徴があります。
人・モノ・金・情報をいかに上手く企業の売上につなげられるのか、組織運営を円滑にしていかに生産性を上げられるかについて理解しなくてはいけません。
だからこそ、企業経営の知識を幅広く身につけた経営学部生は多種多様な業界・企業のビジネスモデルへの理解が早いのが強みです。
商学部や経済学部との違い
経営学部と学べる内容が似ている学部に、商学部や経済学部が挙げられます。
商学部では企業や組織の資金の流れについて学べるのに対し、経済学部では社会全体の経済活動や仕組み・歴史・理論についての理解を深められます。
どの学部においても共通して言えるのは、ビジネスや市場経済を学べるという点です。
参照ページTRUNK
経営学部学生から人気の高いおすすめ就職先業界ランキング
それでは、経営学部出身者には一体どのような業界が人気があるのでしょうか。
経営学部に人気の就職先をランキング形式で紹介します。
| 1位：情報・通信業界 2位：金融業界 3位：メーカー業界 |
1位：情報・通信業界
経営学部出身の学生が働く就職先業界ランキング1位は「情報・通信業界」です。
情報・通信業界とは、情報の処理や提供などをメインとしている業界です。
代表的な企業は以下の通りです。
|
（引用ページ：strainer）
情報・通信業界は、情報処理や提供などを主な事業としている業界です。
TV放送局や携帯電話会社、ソフトウェア開発会社、コンテンツ制作会社、出版社などが挙げられます。
経営学部で学ぶ内容は、どの業界でも共通して重要で、情報・通信業界においてもその例外ではありません。
最近は携帯電話会社によるプロバイダーサービスやネットの各種サービスが急速に成長を見せています。
今後はさまざまな情報・通信系の企業がゲームメーカーや映像配信会社と連携してエンターテインメント性の強いコンテンツの展開が進むでしょう。
このような新たなビジネスモデルを生み出すための方法について理解のある経営学部であれば、ほかの学生よりも有利に就活を進められるかもしれません。
さらに情報・通信業界は分野だけではなく、職種も多岐にわたっているのが特徴です。
営業はもちろん、エンジニアやコンサルティングといったさまざまな職種でソリューションを提供することもあります。
2位：金融・保険業界
経営学部出身の学生が働く就職先業界ランキング2位は「金融・保険業界」です。
経営学部で学べる財の知識を活かして働けることが大きな要因のようです。
代表的な企業は以下の通りです。
|
（引用ページ：就活攻略論）
経営学部では、財政や金融に関する知識を活かして金融業界を目指す学生が多いです。
在学中に日商簿記や中小企業診断士といった会計系の資格を取得する人もいます。
学生時代に取得した資格を活かして働けるため、経営学部からも最も人気が高い業界と言えるでしょう。
金融業界では融資を通して多くの企業と関わり、その企業は融資を元に自分たちの事業を展開していきます。
また、金融業界は経営学部で習得した経済や企業が会社を経営する過程を最も間近で見られる業界です。
企業にとっても非常に重要な役割を担う業務に携われるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。
大手の銀行や証券・保険会社、投資会社などの平均年収が約800万～1,000万円以上と言われており、高収入を目指せるのも人気の理由のひとつ。
しかしメリットややりがいが多い分、経営学部以外にも金融業界を目指す人は多く必然的に倍率も高くなります。
ライバルとの競争に打ち勝てるようにESや面接の対策は徹底しておきましょう。
3位：メーカー業界
経営学部出身の学生が働く就職先業界ランキング3位は「メーカー業界」です。
メーカー業界はモノやサービスの生産に携わる業界のため、自分たちの普段の生活にも関わりが深い業界と言えるでしょう。
代表的な企業は以下の通りです。
|
（引用ページ：リクペディア）
メーカーは自社製品をできるだけ多くの顧客に販売して、売上を伸ばすことが主な目的です。
そのためにどうやって顧客にアプローチすれば製品に興味をもってくれるのか、効果的な販売戦略の展開が必要です。
メーカー業界は、経営学部で学んだマーケティングやマネジメントの知識の知識が十分活かせる場でもあります。
マーケティングや戦略がうまくいけば、自社の製品の知名度を高めて売上向上に貢献できるでしょう。
企業の成果に直結しやすい仕事のため、やりがいを感じられるという理由で目指す学生も多いようです。
特に、商品の販売戦略を考えるマーケティング部署は非常に人気が高いです。
また、会社の売上に直接的に関わる営業職も経営学部出身者に人気があります。
この業界ではマーケティング・営業の職種の倍率が高くなる傾向にあるため、エントリーの際は希望する職種で自分のスキルがどのように活かせるのかアピールしましょう。
経営学部学生に目指してほしいおすすめ職種3選
経営学部で学んだ知識を活かせる職種を選んで就活をすれば、選考でも有利になって就活を進めやすいです。
ここからは経営学部の学生に目指してほしいおすすめの職種を3選紹介します。
進みたい業界が決まった人は、ぜひこのおすすめ職種の中からさらに自分のキャリアを選んでみてください。
おすすめ職種①営業職
営業職は顧客の抱えている問題に対してソリューションとして自社の製品やサービスを提案することで、売上を作り出していく職種です。
取引先やお客様との関わりが最も多く売上に直接関係する業務のため、企業でも常に重要性の高い職種と位置づけられています。
営業部を花形部署として捉えている学生も少なくないため、かなり選考倍率が高い部署でもあります。
仕事上では業界や製品に対する豊富な知識はもちろん、高いコミュニケーションスキルや、顧客への理解力が求められます。
経営学部の学部生は経営・経済のノウハウをしっかり把握している人が多いため、営業職として入社してもすぐになじみやすいでしょう。
元々購入を検討している顧客ではなく購入意欲が低い相手にも自社製品を魅力的に売り込む必要があります。
ノルマが高く設定されていることもあるため、華やかな反面かなり厳しい職種であることも覚えておきましょう。
おすすめ職種②マーケティング職
マーケティング職とは、企業全体の売上を向上させるべくプロモーション戦略や企画を立案する職種です。
自社製品をできるだけ多くの顧客に購入してもらうためには、より良い製品を作るだけでは売上につながりません。
つまり、顧客が製品に興味を持って購買意欲をそそられるようなプロモーションが必要です。
マーケティング職は、自社製品が関わる市場を詳しく調べて、どんな商品が売れやすく、どんな販売戦略が有効かを分析するのが仕事です。
つまり、経営学で学んだ企業の経営や市場についてのノウハウを活かせる場でもあるのです。
経営学で培った市場の動向を分析するスキルを活用して常にアンテナを張り、流行の商品やサービスをいち早くキャッチできると良いでしょう。
おすすめ職種③専門職
公認会計士や税理士といった専門職も経営学部の学生から人気が高いです。
公認会計士は企業の会計を監査する専門職で、収支関係の書類内容に誤りがないかどうかをチェックします。
お金の流れや経済・経営に関する知識が必要なので、経営学部で学んだ内容を存分に活かせる職業です。
公認会計士になるためには国家試験に合格する必要があります。
税理士は企業や事業主から依頼を受けて税務書類の作成や税務上のアドバイスをするのがメイン業務です。
公認会計士同様に国家試験に合格しなければならず、そこからさらに2年間の実務経験を積む必要があります。
参照ページJAIC
経営学部学生が就活を有利に進めるためのコツ
経営学部の学生が就職先を決めるためには、自己分析やインターンシップが有効です。就職先を決める4つのコツを紹介するので、参考にしてください。
自己分析や企業研究を入念に行う
就活を有利に進めるためには、自己分析や企業研究を入念に行いましょう。
魅力的な自己PRの作成をするためには、徹底した自己分析と企業への理解が必要不可欠です。
自己分析では、まず「自分がどのようなキャリアを歩みたいのか」「何を成し遂げたいのか」について整理する必要があります。
また企業研究では、その企業独自の強みや考え方、そして今後の展望についてコーポレートサイトなどをチェックしてみてください。
経営学部の場合、経営管理・労務管理・生産管理といった知識をどのように実務で活かしたいのかアピールしてみましょう。
企業や業界を絞り過ぎない
就活を進める際には、企業や業界は絞りすぎないように注意してください。
なぜなら、エントリー数を絞りすぎてしまうと思うように内定が獲得できず就活に失敗するリスクが高くなるからです。
例えば大手企業ばかりエントリーしている学生は、中小企業やベンチャー企業も視野に入れてみるのがおすすめです。
大企業はネームバリューがあり福利厚生が充実しているなど魅力的な反面、年功序列の風潮が強く若いうちから昇給しづらいなどのデメリットもあります。
今は中小企業にも有力企業が多く、実力次第では20代のうちから年収1,000万円プレーヤーを目指せる企業も存在します。
自分の軸をしっかり決めた上で、視野が狭くなりすぎないように気をつけて就活を進めましょう。
インターンシップには積極的に参加する
興味関心のある企業のインターンシップには積極的に参加するのがおすすめです。
インターンシップとは、企業が就職前の学生に業務を体験してもらうための制度です。
インターンシップに参加することで、企業のリアルな雰囲気や実際の業務内容が分かります。
人脈の構築やビジネススキルの習得、さらに内定に直結する選考を優先的に受けられるなどのメリットも多いです。
インターンシップを体験することで企業理解も深められるため、経営学部で身につけた知識やスキルが活かせる会社かどうかチェックしてみましょう。
より深掘りした志望動機を作りたい人や、本当に自分に合った企業を見つけたい人は積極的に参加してみてください。
参照ページキャリアチケット
経営学部出身者が就職先で有利になる資格7選
経営学部の就活生が就職先で評価される資格があれば知りたいですよね。
ここでは、経営学部の就活生が就職先で評価される資格7つを紹介していきたいと思います。
資格①：日商簿記検定
経営学部の就活生が就活の際に有利になりやすい資格のひとつ目は、「日商簿記検定」です。
日商簿記検定は企業の経営成績や財務状態を適切に管理し、経営管理能力を身につける上で必須のスキルを保有している証明になる資格です。
もし事務職を希望している場合、日商簿記検定の資格を取得していると就活が非常に有利になります。
経営学部の就活生であれば大学の講義で簿記を勉強していることも多いので、合格のハードルもあまり高くないでしょう。
エントリーシートで日商簿記検定をアピールする際は、2級以上取得すれば企業の評価対象になりやすいです。
資格②：ファイナンシャル・プランナー
続いて経営学部におすすめの資格は「ファイナンシャル・プランナー」です。
ファイナンシャル・プランナーの資格を取得すれば、社会保険や年金制度の知識が習得できます。
お金に関する幅広い分野においてアドバイスできるスキルが身につき、顧客のライフプランの設計を行うお金の専門家として活躍できる職業です。
経営学部の学生は試験の内容も大学で学んだ内容や暮らしの中でも身近なお金に関する話なので、ほかの学部の学生より試験勉強に取りかかりやすいでしょう。
エントリーシートでアピールする際は、2級以上取得すれば企業の評価対象になりやすいです。
資格③：MOS
経営学部の就活生が就活で評価されやすい資格の3つ目は「MOS」です。
MOSとは「Micro Office Specialist」の略称で、マイクロソフト社のオフィスソフト（WordやExcelなど）のスキルを証明できる資格です。
オフィスソフトは全世界で利用されているため、日本だけでなく世界でも通用する国際資格と言えます。
資料作成や統計データ作成といった実際の業務を行う際にも役立つ資格なので、入社後に効率よく仕事を進めたい人にもおすすめの資格です。
難易度もそこまで高くないので、事務職を目指している人はぜひこのMOS取得を目指してみてください。
資格④：TOEIC
経営学部の就活生が就活で評価されやすい資格の4つ目は「TOEIC」です。
今はグローバルな規模で展開する企業が増加してきているため、ビジネス英会話レベルの英語力が多くの企業で求められます。
TOEICのスコアを伸ばすことでビジネス英語力を習得できるため、入社後にどんどん活躍していきたい人にもおすすめです。
一般的にはTOEICのスコアが600点以上だと就活に有利になりやすく、人事からも評価されやすいと言われています。
TOEICは業種や職種を問わず就活でアピールしやすい資格なので、ぜひ受験にチャレンジしてみてください。
資格⑤：宅地建物取引士
経営学部の就活生が就活で評価されやすい資格の5つ目は「宅建建物取引士」です。
土地や建物といった不動産取引に関する実務や法律上の専門知識を有し、公正な取引のチェックをする国家資格でもあります。
宅地建物取引士の資格を取得すれば、不動産会社などに常駐して宅建士として働くことが可能です。
「建築業界・金融業界・不動産業界」の就職に有利になる資格なので、当該の業界を目指す人は取得しておけば就職でもかなり有利になります。
企業によっては宅地建物取引士の資格手当がもらえるところもあるので、高収入を目指す人は取得しておくとよいでしょう。
資格⑥：中小企業診断士
経営学部の就活生が就活で評価されやすい資格の6つ目は「中小企業診断士」です。
企業の成長戦略策定および実行のためのアドバイスだけでなく、中小企業と行政・金融機関を繋ぐパイプ役や中小企業への経営支援など幅広く活躍できます。
経営学部で学べる経営のノウハウを活かせるので、ほかの学部よりも勉強しやすい部類の資格です。
一般企業だけでなくコンサルや会計事務所、税理事務所などへの勤務にも有利になります。
将来的に転職を考えている人にとってもアピールしやすい資格なので、ぜひ取得してみてください。
資格⑦：税理士
経営学部の就活生が就活で評価されやすい資格の7つ目は「税理士」です。
納税者が所得を算出する際、税の専門家として申告納税制度の推進に関わる業務を担当します。
税理士は定年退職後も個人で税理士の会社を立ち上げられるなど、安定性の高い仕事です。
世界に事業展開をしている大手会計事務所のBig4を目指す学生は絶対に取得しておきたい資格でもあります。
コンサルティング会社や一般会社の経理への就職にも有利なので、安定した収入や老後のプランをしっかり考えたい人にもおすすめです。
参照ページ就活の教科書
まとめ：経営学部学生におすすめの就職先
今回は、経営学部の学生におすすめの就職先について紹介しました。
経営学部は企業をはじめとする組織の経営理論について学べる学部です。
多種多様な業界・企業のビジネスモデルへの理解が早いのが強みです。
経営学部ならではの強みを活かして上手に就活を進めて、第一志望の企業の内定獲得を目指してください。
