【企業分析】ソニーネットワークコミュニケーションズの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月20日更新
はじめに
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、東京都港区に本社を置くIT・通信ビジネス業界に属する企業です。
ソニーグループ唯一の通信事業会社として、個人と法人向けにインターネット環境を提供し、システムやウェブの統合からクラウドサービスまで幅広く扱っています。
固定ブロードバンド光回線の「NURO光」を聞いたことがある人も多いでしょう。
本記事ではそんなソニーネットワークコミュニケーションズの企業研究を行っていきます。
基礎知識や社風、選考対策などがわかるでしょう。
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社への就職に関心がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- ソニーネットワークコミュニケーションズの仕事内容が気になる
- ソニーネットワークコミュニケーションズの就職難易度を知りたい
- ソニーネットワークコミュニケーションズの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、IT・通信ビジネスの業界については以下の記事で概観しているので、あわせてご覧ください。
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この記事の結論
結論からお伝えすると、ソニーネットワークコミュニケーションズの就職難易度はやや高いといえます。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、それなりに高い難易度とわかるでしょう。
ただし、全国の幅広い大学から採用していることから、学歴フィルターは存在しません。
準備を入念に行えば誰にでもチャンスがあるでしょう。
選考対策として、ソニーネットワークコミュニケーションズの事業内容についての理解や、しっかりとした自己分析を行うことが内定獲得の鍵となります。
特に学生時代に頑張ったことや研究テーマについては、一次面接から最終面接まで詳しく聞かれるので、事前準備を怠らないでください。
職種としては、エンジニアと総合職があり、それぞれ技術の開発や営業に従事することになります。
主力商品である「NURO光」や「So-net」だけでなく、IoT事業やAI事業など、時代の最先端を行く事業にも関わることになります。
次の章からは、各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社について
出典元:
OFFICE|Sony Network Communications
会社概要
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、ソニーグループにおける唯一の通信事業会社としてインターネットサービスプロバイダー(ISP)事業や、高速インターネットサービス、モバイル事業、IoT分野、AI分野を主な事業内容としています。
ソニーグループのなかでも新規事業を担うことが多い会社です。
IoT分野やAI分野への参入を通して、時代ごとに変化するニーズに応えた事業展開をしています。
ソニーグループという大きな基盤があるため、安定感を持ちながらもベンチャー企業のようなチャレンジ精神で新事業に挑戦しています。
ソニーネットワークコミュニケーションズのビジネスモデルの一つには、「リカーリング Recurring」があります。
リカーリングとは「繰り返す」という意味で、製品を販売した後も顧客との取引が続き、継続的な収益が見込めるビジネスモデルです。
IoT/AI分野を中心とした、新たなリカーリングビジネスの展開を目指しています。
さらに、ソニーネットワークコミュニケーションズはCHANGEというビジョンも掲げています。
CHANGEは次の頭文字をとったものです。
Challenge:リスクを取って、自ら攻める。
High speed:変化のスピードを、進化のスピードで超えていく。
As One:共創が、進化と成長を生み出す。
No other:私たちだからできる改革を、誰にもできない変化を。
GEnerte:変革の熱源になる。
参照ページ
新卒採用|Sony Network Communications
各事業別の売上規模
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の2023年3月期の総売上高は、約1,493億円で、純利益は約87億円でした。
総売上高はここ3年のうちに、1,489億円から1,468億円、1,493億円とほぼ横ばいです。
ソニーネットワークコミュニケーションズの決算は、事業セグメント別の業績が非公開なので、通信事業やIoT事業を区別した売上はご紹介できません。
各事業セグメントの解説
ソニーネットワークコミュニケーションズの主な事業セグメントは、以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
インターネットサービスプロバイダー(ISP)事業 | So-net光(FTTH)、So-net光 コラボレーション(FTTH・ISPのパッケージサービス) |
NURO事業 | NURO(高速インターネットサービス) |
モバイル事業 | nuroモバイル、MVNE事業 |
法人サービス事業 | システム/ウェブインテグレーション、アプリケーション開発、クラウドサービス、インターネット接続サービス、VPN |
IoT事業 | スマートホーム、ヘルスケア、LPWA |
AI事業 | AIを用いたソリューション事業 |
主力商品のNURO光を手掛けるNURO事業だけでなく、IoT事業やAI事業など時代ごとに変化するニーズに応えた新分野の事業を展開しています。
またインターネットサービスプロバイダである「So-net」は日本だけでなく、台湾やシンガポールでも展開されており、海外市場への進出にも成功しています。
ソニーネットワークコミュニケーションズで働いている社員は?
平均勤続年数は?
ソニーネットワークコミュニケーションズの平均勤続年数は非公開ですが、2021年度の離職率は4.7%でした。
IT業界の平均離職率は10〜15%であることから、業界平均よりも定着率の高い職場といえます。
平均年収は?
ソニーネットワークコミュニケーションズの平均年収は、626万円です。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。
同じ「IT業界」の上場企業平均年収は442万円でした。
平均残業時間は?
ソニーネットワークコミュニケーションズの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり30.0時間でした。
IT業界で働く従業員の平均残業時間は23.2時間のため、業界内では平均よりもやや多い残業時間です。
平均ボーナス額は?
平均ボーナスの情報は特定できませんでしたが、平均年収からいうと103万円程度と推測できます。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%です。
あくまで参考程度にしておいてください。
ちなみに、ソニーネットワークコミュニケーションズは年に夏と冬あわせて5か月分のボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
ソニーネットワークコミュニケーションズは、行動指針としてCHANGEを掲げています。
人事ポリシーとしてCHANCEを掲げており、社員が成長できる環境を提供するために「Diversity(多様性)」「Challenge & Growth(挑戦と成長)」「Partnership & Fairness(パートナーシップと公正さ)」を大事にしています。
主体的に動けばぐんぐん成長できる環境が整っているので、自己成長のために能動的に行動できる人が向いているでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
IT・通信ビジネス業界におけるソニーネットワークコミュニケーションズの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較すると、高い売上を誇っていることがわかります。
その理由としては以下の要因が関係しています。
- 挑戦的な事業戦略:主力商品である「NURO光」や「So-net」に限らず、法人サービス事業やIoT事業、AI事業など時代の変化を見据えて多岐にわたる事業を展開しています。これにより、市場の変化に柔軟に対応し、売上の多角化が可能になっています。
- 安定的な基盤:ソニーネットワークコミュニケーションズは大企業であるソニーを母体としているため、非常に安定感があります。そのため、新しい事業に挑戦する際は安定感を維持しながらも、ベンチャー企業のような挑戦が意欲的にできます。
- 景気に左右されないビジネスモデル:インターネットサービスプロバイダー事業やNURO事業は、リカーリングと呼ばれるビジネス形式です。そのため、基本的に継続的な契約が見込めるでしょう。これにより、景気の良し悪しに左右されることなく、安定的な売上を確保できます。
以上の要素により、ソニーネットワークコミュニケーションズは通信業界の中でも高い売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年度) | 平均収入 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ソニーネットワークコミュニケーションズ | 1,467億円 | 626万円 | 57 | 変化に挑戦する社風 |
BIGLOBE | 1258億円 | 686万円 | 58 | 自ら動ける人は業務を広げていける社風 |
ニフティ | 668億円 | 560万円 | 53 | 自由な空気がある社風 |
オプテージ | 2,484億円 | 564万円 | 54 | 若手の挑戦を後押しする社風 |
ソニーネットワークコミュニケーションズの新卒募集要項
新卒募集要項についてまとめました。
入社3年後の定着率は90%以上となっており、入社後に受けるリアリティ・ショックは少ないでしょう。
有休消化率は50%以上で、土日祝日は必ず休みです。
在宅勤務も可能であることから、ワークライフバランスも保ちながら仕事がしやすいでしょう。
研修は新入社員の育成から始まり、リーダーシップトレーニングやマネジメントトレーニングがあります。
各段階で必要とされるスキルの向上や、OJTではカバーできない研修が充実しています。
口コミサイトからは、転勤を求められる可能性は低いことがわかります。
各項目 | 詳細 |
職種 | (1)【正社員】エンジニア (2)【正社員】総合職 |
給与 | 業務内容・経験を考慮し、当社規定により決定(給与改定 年1回) 参考: 修士了 初任給257,000円(本給[月額]) 大学卒 初任給235,000円(本給[月額]) |
賞与 | 年2回(6月、12月) ※前年度実績:年間賞与5ヶ月+加算金(個人評価に応じて支給) ※別途、年1回の期末賞与を支給(金額は会社業績に応じて変動) |
研修制度 | 階層別研修(年代、ジョブグレードごとの研修を実施)、ITリテラシー研修(資格補助あり)、ソニーグループ通信教育(社員限定でグループ社員向けの研修が受講可能) |
福利厚生 | 社員持株会制度、財形貯蓄制度、ソニーグループ保険、入社に伴う転居費用の補助(条件あり)、ベネフィットステーション、カフェテリアプラン制度(付与ポイントを利用して複数の福利厚生メニューから自由に選択可能)、ソニー製品バーゲン(社員限定でソニー製品の特別価格販売を実施) |
求める人材
ソニーネットワークコミュニケーションズでは、求める人材として下記のものを公表しています。
1.挑戦
変化を恐れず、常に挑戦を続けていくことができる。
2.柔軟性
状況に応じて、自身の考えや行動を柔軟に変えることができる。
3.創造力
変化を機会に変え、創意工夫を自律的に行うことができる。
4.外向性
社外やマーケットに興味関心があり、アンテナ高く自ら新たな情報をキャッチし、取り入れることができる。
5.多様性
多様な個性を大切にし、相手の視点を受容し、考えや意見を汲み取ることができる。
以上の5つは、ソニーネットワークコミュニケーションズが掲げるCHANGEの実現につながります。
エントリーシートや面接中に、これらの意識を持っている人材かどうかがチェックされるはずなので、意識しておいてくださいね。
引用サイト
新卒採用のフロー
ソニーネットワークコミュニケーションズの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いです。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須なので、明確にしておきましょう。
①WEBプレエントリー
まずは、ソニーネットワークコミュニケーションズの採用サイトでプレエントリーをしましょう。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問をされます。
Web上で入力し、送信すれば完了です。
②エントリーシートの提出+適性検査
本選考に進むには、エントリーシートを提出してWEB適性検査を受ける必要があります。
口コミサイトによると、過去のエントリーシートには以下のような設問がありました。
- NURO×SONYで新たなサービスを提案してください。
- 取り組みたい具体的な仕事はありますか。
- 自分で高い目標を設定し、やり遂げたことはありますか。
- 目標に向かう過程で、意見の合わない人とどのように接しましたか。
上記からもわかるように、エントリーシートでは企業研究をしなければ答えられない質問や、ガクチカの具体的な内容を聞かれます。
以下に参考になる記事を紹介します。
WEB適性検査はSPIなので、前もって準備しておきましょう。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
③一次面接
ソニーネットワークコミュニケーションズの一次面接は、最初の面接から学生1 :面接官1で実施されます。
学生が緊張しすぎないように、面接官は穏やかな雰囲気で接してくれるでしょう。
面接は基本的にオンラインで、所要時間は約40分程度とやや長めです。
質問は基本的に、エントリーシートで書いた内容に沿って進められます。
以下は口コミサイトで確認できた質問事項です。
- なぜソニーネットワークコミュニケーションズが展開する事業に携わりたいのですか。
- 大学での学びをどう活かしていきますか。
- 学生時代に力を入れたことはありますか。
- 同業他社で興味のある分野はありますか。
- 現在ゼミでは何を研究していますか。
④最終面接
ソニーネットワークコミュニケーションズでは、二次面接が最終面接となります。
一次面接とは異なり厳格な雰囲気の中、学生1:面接官2で面接が実施されます。
大学での研究内容やガクチカをかなり深堀りされるため、しっかり準備しておきましょう。
入社する熱意も確認されるため、きちんと入社の意思を伝えることも重要です。
以下は口コミサイトで確認できた質問事項です。
- 何か新しい事業案はありますか。
- 具体的な経験を伴った自己PRをしてください。
- 10年後のあなたは何をしていますか。
- 強み、またその強みを形成するまでの過程を教えてください。
- 大学での研究内容について教えてください。
最終に進むにつれて質問がさらに深堀りされます。
そのため、しっかりとした根拠や経験について伝えられるように準備してください。
以下のページも確認し、ぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
最終面接で合格すれば内定が決まります。
採用大学
ソニーネットワークコミュニケーションズの採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられます。
<大学> 会津大学、青山学院大学、神奈川大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学、慶應義塾大学、神戸市外国語大学、国学院大学、芝浦工業大学、首都大学東京、順天堂大学、上智大学、成蹊大学、成城大学、専修大学、中央大学、筑波大学、電気通信大学、東京工科大学、東京女子大学、東京電機大学、東洋大学、日本大学、フェリス女学院大学、法政大学、北海道大学、明治学院大学、明治大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、ソニーネットワークコミュニケーションズは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で書類審査に落ちることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、ソニーネットワークコミュニケーションズの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
偏差値・難易度はやや高いです。
その理由として以下の2点が挙げられます。
- 採用倍率は400〜600倍程度だから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
文系・理系ともに倍率が非常に高いですが、学歴によって弾かれることはあまりないでしょう。
そのため、選好対策をしっかり行えば誰にでもチャンスがあります。
しっかりと準備して内定を獲得しましょう!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
ソニーネットワークコミュニケーションズは、CHANGEという行動方針に沿ったベンチャー企業のような挑戦をしています。
それでも大企業であるソニーを母体としているために、安定感のあるビジネスが実現可能なのです。
IT・通信業界の中では採用倍率が極めて高い企業であるため、しっかりした企業研究や自己分析を行わないと内定は獲得できないでしょう。
とはいっても、明確な学歴フィルターが存在するわけではないので、誰でも挑戦可能です。対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして準備を万全にしておきましょう!