【企業分析】プルデンシャル生命保険の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月28日更新
はじめに
プルデンシャル生命保険は、アメリカのニュージャージー州ニューアークに本社を置くプルデンシャル・ファイナンシャルを本社に持つ企業です。
日本では、東京都千代田区永田町に本社があります。
「ライフプランナー」という言葉がありますが、これはプルデンシャル生命の登録商標です。
現在は分かれていますが、ソニー生命はソニー・プルデンシャル生命からスタートしたという関係と、ほぼ同時期に登録商標化したことで、現在でも「ライフプランナー」という言葉を使います。
「ライフプランナー」は、営業人員の呼称であり、こちらは新卒ではなれません。
これは異業種出身者で構成しているからであり、過去に生命保険会社で働いていた実績があるとなれない決まりを持っています。
この記事ではプルデンシャル生命保険への就職に興味がある以下のような就活生を対象に企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- プルデンシャル生命保険の仕事内容が気になる
- プルデンシャル生命保険の就職難易度を知りたい
- プルデンシャル生命保険の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、生命保険業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、プルデンシャル生命保険の就職難易度は、高難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にしても高難易度です。
創業当初から働き方を重視するなど、入社が難しい企業といっていいでしょう。
採用大学はさまざまで、短期大学や専門学校からの採用まであることからも、しっかりとした選考対策をすることで、内定まで進められる可能性は充分にあります。
選考対策として、生命保険会社のなかでも、なぜ「プルデンシャル生命保険」だったのかという理由を明確化しなければいけません。
基本の部分ですが、ヘッドハンティングによって人材を確保するケースが多い保険業界にとって、プルデンシャル生命でなければいけない理由は非常に重要です。
はっきりとした答えが、新卒としての対策の主軸になってきます。
その後のビジョンにも影響するため、どのような道筋を作るべきかはっきりさせる必要があるでしょう。
ヘッドハンティングの部分では、その人材に強みがあるから採用したいと考えます。
プルデンシャル生命の選考対策としてみても、自分の強みをはっきりさせ、生命保険会社につながるようにすることが大切です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
プルデンシャル生命保険について
出典元
会社概要
プルデンシャル生命保険は、プルデンシャル・ファイナンシャルの100%現地法人という形で1987年10月に誕生しました。
まだ歴史の新しい保険会社ともいえます。
実は1979年にプルデンシャル・ファイナンシャルとソニーとの間にソニー・プルデンシャル生命保険が設立されていますが、のちに解消されており、現在では全く関係がありません。
ただし、ソニー・プルデンシャル生命保険と現在のプルデンシャル生命保険がつながりがなかったというわけではありませんでした。
日本の創業者である坂口陽史は、もともとソニー・プルデンシャル生命保険の社長だったからです。
前項でも挙げたように、「ライフプランナー」という名称が有名ですが、異業種からの転職を原則としています。
エリア制は取っておらず、契約者とライフプランナーという結びつきを徹底しているのも特徴です。
プルデンシャル生命保険には代理店販売もないため、ライフプランナーが唯一の販売チャンネルとなります。
この販売モデルは、プルデンシャル・ファイナンシャルの中核となる世界戦略となり、各国で取り入れられていきました。
扱っている商品は、コンサルティングから決定されるフルオーダーメイドです。
そのため、生命保険として必要な基礎的な部分はすべて網羅しています。
投資性・資産運用向け商品も数多いのは、外資系生命保険会社の証といってもいいでしょう。
変額保険といった、インフレに強い生命保険も持っています。
参照ページ
プルデンシャル生命保険 沿革
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各事業別の売上規模
プルデンシャル生命保険の2023年度の9月期の売上高は1兆4,330億円で、純利益は148億円でした。
この売上は保険料等収入です。
参照ページ
各事業セグメントの解説
プルデンシャル生命保険の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
本社総合職 (東京) | カスタマーサービス部門、営業企画部門、コーポレート部門、中期経営計画案の策定、コンプライアンス、法務、社内ガバナンス、人事管理、社内労務環境整備、社外広報活動 メディカルスタッフ向け就職サイト運営、実習支援、国家試験対策などのコンテンツ。 |
本社総合職(仙台) | カスタマーサービス |
ファイナンス | 会計、決算、会社税務、アメリカ本社へのレポート、資金管理 |
IT | システム戦略立案、営業支援システム開発管理、システム計画、セキュリティ管理 |
アクチュアリー | 保険数理、健全性確保、保険金等の支払い能力確保、収益構造分析、商品開発 |
アクチュアリー(リスク管理) | 資産負債総合管理、統合的リスク管理、経済価値ベースに基づいたリスク管理 |
DX | 分析、機械学習モデル開発運用、各種施策の効果検証 |
フィールドサービススタッフ | 営業事務管理、保険事務業務、営業サポート、ジムトレーニング、コンプライアンス推進、総務事務 |
プルデンシャル生命保険のイメージとしては、やはりライフプランナーがあるでしょう。
この仕組みも内勤が支えているというのがわかります。
営業事務管理といった面だけでなく、営業支援システム開発なども基本的な部分は内制なのがわかりますし、DXなども自社で推進していることがセグメントで見えてくるでしょう。
以下参照ページをご紹介いたしますので、是非確認してみてください。
参照ページ:
プルデンシャル生命保険で働いている社員は?
平均勤続年数は?
プルデンシャル生命保険の内勤の勤続年数は、2022年度末で10.3年でした。
ただし、内勤の実績ですので、フィールドワークは入っていません。
ライフプランナーはもっと短いと考えられます。
平均年収は?
2021年度のプルデンシャル生命保険の平均年収は、内勤で572万円、ライフプランナーで1,237万円でした。
保険業の全国平均の年収が480万円であることを考えると、全国平均よりも高い水準となっています。
参考ページ
転職hub プルデンシャル生命の平均年収は?給料の仕組みやライフプランナー営業の実態
平均残業時間は?
プルデンシャル生命保険の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり49時間でした。
これはかなり高い水準ですが、成績にかかわりやすい生命保険会社としては、そこまで珍しくない数字です。
参考ページ
平均ボーナス額は?
プルデンシャル生命保険の平均ボーナスは20~1,200万円でした。
非常に幅がありますが、達成率などによって大幅に変動するためです。
特に営業、ライフプランナーになると大きな変動となります。
参考ページ
キャリアハイ転職 プルデンシャル生命の平均年収は1169万円!
どんな文化なの?
プルデンシャル生命保険は、コアバリューを導入しています。
コアバリューとは中核となる価値観のことで、独自の企業文化を築き、社内の大多数が共有することです。
そこには社会が高く評価してくれるような社風という意味があり、能力と人格が揃っていることが求められます。
コアバリューとは行動規範であり、共感した際に一人ひとりが集まって、初めてプルデンシャル生命保険が成り立っているとしているのです。
この考え方こそが、プルデンシャル生命保険が形成してきた文化であるといえるでしょう。
プルデンシャル生命保険のコアバリューとは、信頼に値すること、顧客に焦点を合わせること、お互いに尊敬し合うこと、そして勝つことです。
どれも社会的な信用という面で必要なことであり、それぞれが一体感を持って目標に歩まなければできない内容になっています。
顧客に焦点を当て、信頼に値する行動をとるために、お互い尊敬しあうことが勝ちにつながるというのが見えてくるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい生命保険業界の中でのプルデンシャル生命保険の立ち位置をご紹介します。
現在のプルデンシャル生命保険の規模に近いのは、やはりソニー生命です。
世界最大のプルデンシャル・ファイナンシャルと共にスタートしたソニー生命は、現在でも巨大な規模を誇ります。
同様に外資系として日本でも定着しているアフラックも比較対象になるでしょう。
まずはプルデンシャル生命保険の強みから分析します。
- 生命保険のプロフェッショナル:設立当初から、生命保険のプロフェッショナルであり、質の高いサービスを届けてきたのがプルデンシャル生命です。ニーズを把握し分析する能力にたけ、最適なプランを提供しています。
- ライフプランナーとフルオーダー:プルデンシャル生命保険の特徴は、ライフプランナーとフルオーダーの関係にあるでしょう。
ライフプランナーは顧客との関係強化に強め、専門化として寄り添います。エリア担当などとは違い、顧客担当として常に寄り添う立場をとるからです。
顧客を理解しているからこそ、フルオーダーの生命保険を作り上げ満足度を高められるのがプルデンシャル生命保険の強みです。 - 圧倒的営業力:売上規模からも分かるように、プルデンシャル生命保険は圧倒的な営業力を持っています。他社の追随を寄せ付けないほどの強みであり、強い競争力が持ち味です。
以上の要素によりプルデンシャル生命保険は、生命保険業界のなかでも圧倒的な競争力を持つ企業だといえます。
参考までに競合2社との情報もまとめました。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
プルデンシャル生命保険 | 1兆4,330億円 | 873万円 | 61 | 成果主義で実力主義だがチームワークも重視する社風 |
ソニー生命 | 1兆4,738億円 | 715万円 | 59 | 穏やかで自由に挑戦できる社風 |
アフラック生命保険 | 1兆4,788億円 | 643万円 | 57 | 風通しがいい社風 |
参考ページ
プルデンシャル生命保険の新卒募集要項について
以下にプルデンシャル生命保険の新卒募集要項についてまとめました。
採用倍率は7.7倍程度であると予測されています。
募集人数は35~40名程度と会社の規模から考えればさほど多くありません。
採用大学は多岐にわたり、学歴フィルターはそこまで強くかかっていないと考えられます。
研修制度は充実しており、状況に合わせさまざまな研修が行われてきました。
転勤については、入社後数年はないが、個人のキャリアを拡充するために移動があることが示唆されています。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 本社スタッフ、アクチュアリー、フィールドサービススタッフ |
給与 | 1.本社スタッフ 四大卒:233,000円、大学院了:255,000円 2.アクチュアリー 四大卒:244,000円、大学院了:265,000円 3.フィールドサービススタッフ 四大卒:228,000円 |
賞与 | 年4回(3月、6月、9月、12月) |
研修制度 | 新入社員研修、OJT、新卒フォローアップ研修、企業理念研修、外部研修 |
福利厚生 | 社会保険/健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険 施設/契約保養所、契約スポーツ施設 その他/住宅資金借入利子補給(支給要件あり) 財産形成貯蓄、永年勤続表彰、退職金制度、育児支援など |
求める人材
プルデンシャル生命保険では求める人材として下記のような内容があります。
1.主体的行動
顧客重視の姿勢を取ることからも、主体的行動が求められる。
2.挑戦の姿勢
年齢や社歴といった壁が低くフラットな社風からも、自ら手を挙げ常に挑戦する精神。
3.コミュニケーション能力
お客様本位の姿勢を持っているプルデンシャル生命保険だからこそ、常にコミュニケーションをとり、ミスがない細心の注意を払える能力が求められる。
以上の3つは、プルデンシャル生命保険の人事からのメッセージや内勤社員のインタビューから割り出される結論です。
企業理念にもつながりますが、生命保険会社としての姿勢もありますし、プルデンシャル生命保険独自の考え方に根付いた部分ともいえるでしょう。
エントリーシートや面接中にも問われることになるため、常に意識をもって選考に臨まなければいけません。
新卒採用のフロー
プルデンシャル生命保険の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
①新卒エントリー
プルデンシャル生命保険公式サイトにある、新卒エントリーから登録する。
②エントリーシート提出
プルデンシャル生命保険のエントリーシートの対策は、
- 応募動機
- 自己PR
- ガクチカ
- ゼミ・研究内容
- 趣味・特技・資格など
- プルデンシャル生命で実現したいこと
非常に一般的な質問です。
では、この質問の裏には、真意として何が隠れているかを知らなければいけません。
プルデンシャル生命保険では、新卒採用は内勤に限られます。
そのなかで、なぜプルデンシャル生命保険を選んだのでしょうか。
保険を販売するより、会社を運営する側、統括して管理する側であり、商品の内容以上に状況を理解しなければいけません。
成長途上というより、円熟期にあるトップ企業です。
ライフプランナーという独自の制度まで含め、答えを求めなければいけないでしょう。
特にオーダーメイドの生命保険という言葉は、重要になってきます。
③適性検査
SPIとTG-Webを実施していることがわかっています。
言語、非言語、性格になりますが、自宅で実施するタイプです。
どちらになるとしても、情報は多数あるので、対策はしやすいでしょう。
④個人面接3回
プルデンシャル生命保険では、面接が3回あることを明記しています。
どれも個人面接なので、答えは明確に返さなければいけません。
ただし、毎回対面であるとは限らず、Web面接の場合もあるようで、状況によって変わります。
一次面接は穏やかな雰囲気が多いものの、だんだんと内容を突っ込んでいくような形が基本といわれてきました。
これもプルデンシャル生命保険のフルオーダーの生命保険の流れを考えれば予想できるでしょう。
どこで核心をつくのか、しっかり見極められているため、全体としてまとまるようにしなければいけません。
以下のコンテンツも面接対策に役立ててみてください。
⑥内々定
複数回の面接をクリアできれば、内々定に進みます。
現在のプルデンシャル生命保険では、コンプライアンス・リスク管理体制をさらに高度な状態へと引き上げています。
営業上とても大事なポイントになるため、どんな取り組みをしてきているか確認しておくといいでしょう。
【言語/非言語/英語完全網羅】
SPI初心者でも短期間で対策できる資料配布中!
SPIなどの適性検査に自信がない学生は多いでしょう。
「何を勉強したらいいのか…」「どんな問題が出るか知りたい」そんな学生のためにまとめたものがSPI頻出問題集です。
SPIの出題範囲である言語/非言語/英語といった問題を完全網羅しています。
この問題集を解けば、一気に自信がつき内定へと近づくこと間違いなしです。
この機会にぜひ、問題集を解いて対策しておきましょう。
採用大学
プルデンシャル生命保険の採用大学の実績を以下に掲載しますが、幅広く採用されており、学歴フィルターはないと考えます。
<大学院> 東京大学、東北大学、一橋大学、東京工業大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学 <大学> 青山学院大学、秋田大学、岩手大学、大阪大学、大阪市立大学、お茶の水女子大学、学習院大学、京都大学、近畿大学、慶應義塾大学、国際基督教大学、埼玉大学、静岡県立大学、上智大学、聖心女子大学、千葉大学、中央大学、東京大学、東京工業大学、東京女子大学、東京理科大学、東北大学、日本大学、日本女子大学、一橋大学、弘前大学、法政大学、明治大学、山形大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学など |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にあります。
プルデンシャル生命保険は、ライフプランナーの学歴は高卒以上であればいいとしており、全体的に学歴よりも能力を重視しているのは間違いありません。
学歴フィルターがあまり感じられない以上、エントリーシートや面接対策をしっかりとして臨むことが大事なポイントになるでしょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、プルデンシャル生命保険の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高めで競争率の高い企業です。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 全国各地から採用実績があるが、採用人数はそこまで多くない
- 採用大学から見ても、学歴フィルターがない
- 学歴よりも能力重視
基本的な事項の対策は必須ですが、プルデンシャル生命保険独自の考え方なども理解しなければいけません。
業界内でもはっきりと差別化している部分がプルデンシャル生命保険にはあるからです。
内定を獲得するためには、プルデンシャル生命保険を理解し、しっかりと対策してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング
まとめ
プルデンシャル生命保険は、生命保険業のなかでも、非常に強力な事業展開をしてきた企業です。
日本の生命保険の草分け的な存在でもあり、ライフプランナーという新たな形を提案してきました。
ライフプランナーが顧客に寄り添い提案するオーダーメイド保険商品は、ほかの保険会社にはない形です。
独自の形を追求してきたプルデンシャル生命保険だからこそ、スタンダードな設問のエントリーシートや面接に絡めていかなければいけません。
そこに独自性の答えがあるからです。
内定を獲得するためにも、しっかりと対策していきましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。
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