【企業分析】AIGグループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月28日更新
はじめに
AIGグループは、アメリカン・インターナショナル・グループの略です。
本社はアメリカニューヨークで、実は設立は1919年の中国の上海でした。
中国人相手に、西洋人で初めて保険を売ったことがAIGグループの始まりです。
結果として中国で成功し、アジア圏に事業拡大しました。
日本では、1946年に傘下のAIU保険会社がGHQの要請で駐留アメリカ軍に対して保険を始めたことが始まりです。
現在は、本社が東京都港区虎ノ門にあり、損害保険会社3社を傘下に営業展開しています。
世界各国で損害保険を中心に生命保険や退職給付金などを手がけており、世界の保険業界のリーダーと呼ばれてきました。
世界約70国で事業を展開し、商品だけでなく資産を守るサポートまで事業を拡大しています。
この記事ではAIGグループへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- AIGグループの仕事内容が気になる
- AIGグループの就職難易度を知りたい
- AIGグループの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、保険業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、AIGグループの就職難易度は、かなり高い水準と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値からさまざまな情報を分析すると、競争が激しく難易度の高い企業です。
採用大学はさまざまで幅広いことから、学歴ではなく能力で選択していることがわかります。
しっかりとした選考対策ができれば、内定まで進められる可能性は充分にあるでしょう。
選考対策としては、保険業界のなかでもなぜ「AIGグループ」なのか、その理由を明白にすることです。
どの業界、職種でも同じですが、ここに選考のヒントが隠れています。
保険業界は競争が激しく、さまざまな企業が立ち並んでいる状態です。
そのなかでも「AIGグループ」を選択した理由は明白にしなければいけません。
入社からのビジョンも、選択理由がはっきりすれば見えてくることでしょう。
志望動機ともいえる部分ですが、挑戦という言葉も投げかけることで、具体的なビジョンが見えてくるからです。
現在の保険業界でのAIGグループの強みや立ち位置なども理解していけば、選択理由の補強にもつながります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
AIGグループについて
出典元
会社概要
AIGグループは、保険業界のなかでも、世界にネットワークを広げてきた企業です。
損害保険を中心に生命保険や退職給付金などの金融サービスを根幹とし、個人だけでなく法人も対象としたサービスを展開してきました。
AIGグループの持つグローバルネットワークは広がり、現在では215以上の国と地域に広がっています。
現地の保険会社とのつながりを強固なものにしてきたからこそ、ここまでのネットワークができあがったといえるでしょう。
日本でのAIGグループは、傘下にAIG損害保険株式会社、アメリカンホーム医療・損害保険会社、ジェイアイ損害火災保険株式会社の3社を収めています。
3社とも保険事業をおこなう企業ですが、損保会社として有名なのがAIG損保保険です。
リスクを把握し不安を減らすことで、さらなる価値を創造してきました。
アメリカンホーム医療・損害保険会社は、アメリカン・ホーム・ア社ランス・カンパニーの日本支店でしたが、現在はAIGグループの傘下に入っています。
ジェイアイ損害火災保険株式会社は、旅行業大手のJTBとの合弁会社です。
旅行やレジャー分野に特化しており、リスクに見合った保険やサービスを提供しています。
参照ページ
各事業別の売上規模
AIGグループの中枢であるAIGジャパン・ホールディングスの2021年度の総売上高は約7兆7,311億円で、純利益は約1兆3,716億円でした。
この売上は、保険事業とその他関連事業で構成されています。
参照ページ
各事業セグメントの解説
AIGグループの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
ディストリビューション部門 | 代理店のエクスペリエンス向上、コンサルティング |
損害サービス部門 | 損害保険の一連業務 |
商品部門 | 商品の企画設計、マーケティング、販売支援 |
オペレーション部門 | 代理店テクニカル・アドバイザー業務 |
システム部門 | 社内システム構築・保守・運営、IT戦略立案構築 |
中小企業セグメント保険部門 | 中小企業向け商品のサービス開発 |
経理・財務部門 | 経理、財務、総務 |
AIGグループのイメージとしては、損害保険のイメージがあるはずです。
AIGの名前を持つAIG損保がよく知られているからです。
実際にはアメリカンホーム医療・損害保険会社が生命保険を、ジェイアイ損害火災保険株式会社が旅行保険などに対応しています。
保険を総合的に扱っている企業であり、巨大な規模で運営されてきました。
以下参照ページをご紹介いたしますので、是非確認してみてください。
参照ページ:
AIGグループで働いている社員は?
平均勤続年数は?
AIGグループでは、平均勤続年数について細かな情報を出していません。
そのなかでAIG損保の平均勤続年数が15.5年というデータがあります。
平均年収は?
2021年度のAIGグループの平均年収は906万円でした。
この年収は勤務内容によっても違いがあるといえます。
全国平均の年収が461万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。
また、同じ「保険業」の平均年収は374万円でした。
平均残業時間は?
AIGグループの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり30時間以下と考えられます。
保険業では平均残業時間は20~40時間が多いため、業界内では一般的な数値ともいえます。
平均ボーナス額は?
AIGグループのボーナスは年俸を15で割り、12月度に3か月分を支給されます。
営業職など職務手当があり、みなし残業手当などがあるため、平均年収をそのまま計算できませんが、大体70万円から100万円あたりが平均値となるでしょう。
保険業界は平均62万円前後と考えられるため、すこし高額です。
どんな文化なの?
AIGグループは、「一人ひとりが自らの目標を追求し実現できる職場づくり」を掲げています。
だれもが能力を最大限発揮できる環境づくりを目指しており、そのためのコミュニティづくりにも取り組んできました。
それぞれが持つ多様性に対しても、尊重するのがAIGグループの基本です。
保険会社として、みずから決定し行動することも求めます。
それぞれが活き活きとした充実感をもてる環境を作るということもAIGグループの文化です。
The Best Place to WorkもAIGグループの文化的部分で、誇りをもって互いを尊重し、キャリアを形成しながら心身共に健康であることを目指します。
社員に報いる魅力的な仕組みから、ポジティブな職場環境を作り、適切なライフワークバランスを実現して、信頼と評価が生まれる環境を目指すとしているのです。
参考ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい保険業の中でのAIGグループの立ち位置をご紹介します。
外資系という部分で見ると、比較対象の一つがプルデンシャル生命保険です。
売上規模にかなりの違いがありますが、方向性的に近い位置にあります。
売上規模で近いのはアフラック生命保険です。
第三保険という意味でも近い関係があります。
国内の保険会社では、東京海上日動火災保険が売上規模でも接近しています。
立ち位置を探るためにも、AIGグループの強みを分析しましょう。
- グローバルでの経験と情報の蓄積:AIGグループは、これまでさまざまな実績と経験を積んできました。クレームサービスにも活かされている部分で、さまざまな知見が集積されてきました。
- あらゆるリスクに対して発揮する適切な対応力:AIGグループは、世界中にネットワークを巡らせ、これまで培ってきた知見と合わせてリスクに対して適切なサポートができます。
- 異なる文化や習慣を受け入れてきたこと:AIGグループでは、さまざまな人たちが働いており、しっかりとした意見交換ができる土壌を持っています。
異なる分野や習慣も受け入れてきたことで、意思疎通が早く、素早く行動できる文化が形成されました。
以上の要素によりAIGグループは保険業界の中でも、高い競争力を持つ企業だといえます。
参考までに競合3社との2021年での情報もまとめました。
会社名 | 売上高(2021年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
AIGグループ | 7兆7,311億円 | 906万円 | 68 | 多様性を受け入れ尊重し合う社風 |
プルデンシャル生命保険 | 43兆2,580億円 | 873万円 | 61 | お互いを気遣う社風 |
アフラック生命保険 | 1兆6,788億円 | 643万円 | 63 | 自由で社員を大切にする社風 |
東京海上日動火災保険 | 4兆4,436億円 | 619万円 | 68 | 風通しが良く穏やかな社風 |
参考ページ
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AIGグループの新卒募集要項について
以下にAIGグループの新卒募集要項についてまとめました。
採用倍率は公表されていませんが、AIG損保で見た場合、男女比は女性の方が若干多く採用されています。
採用大学は多岐にわたり、学歴フィルターはないといわれてきました。
研修制度も内定者研修からさまざまな研修が用意されています。
転勤については、Work@Homebaseという制度を取っており、自分のキャリアは自分で作るとして、規模の勤務エリアを登録することで希望しない転職が起こりません。
ライフステージによって途中変更も可能です。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | ディストリビューション部門、損害サービス部門、商品部門、IT部門 |
給与 | 【総合職採用】 大卒:370,577円 修士了:382,943円 【ビジネスセンター採用】 183,960円 (国内または海外の大学院・大学・高専・短大・専門学校を卒業予定) |
賞与 | 年1回 |
研修制度 | 制度あり ○新人向けプログラム(新人研修、Global Training) ○社員向けプログラム(プレゼンテーションスキル、ネゴシエーションスキル、など) ○英語プログラム(社内英語プログラム、自己学習用リソースの提供、など) ○女性管理職研修 ○グローバルリーダーシッププログラム ○マネジャー向けプログラム |
福利厚生 | 各種休暇、雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険諸制度、確定拠出年金制度、財形貯蓄制度、各種社員優遇制度ほか |
参考ページ
求める人材
AIGグループでは求める人材として下記のような内容があります。
1.リスクを予見する力
リスクを予見することは、まさかの事態が起こる前に行動できることを意味します。
経験の積み重ねで作り上げる能力ですが、根幹には洞察力があげられるでしょう。
2.傾聴と課題解決
経営理念として「ビジネスパートナーやお客様の意見に真摯に耳を傾け、課題を解決する」ことを挙げています。
そのためには傾聴の姿勢が必要であり、将来的なリスクを予見することにもつながるでしょう。
3.主体的に考えみずから決定する力
The Best Place to Workでも取り上げていますが、みずから意思決定し行動することが求められます。
以上の3つは、AIGグループでの働き方や社長兼CEOからのメッセージに込められていた部分です。
AIGグループの文化的側面にもつながることから、求める人材の能力として注目しなければいけないでしょう。
エントリーシートや面接中にもこれらのポイントは問われることになると考えられます。
新卒採用のフロー
AIGグループの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
AIGグループ内の複数の部署や職種に希望を出せる方法をとっているため、回答にずれが生じないよう注意しなければいけません。
①会社説明会
AIGグループの会社説明会に参加します。
AIGグループの内容を具体的に知るための会社説明会で、ここからスタートです。
Webでの説明会で、時間は約30分になっています。
②新卒エントリー
AIGグループ公式サイトから、マイナビ経由でエントリーします。
AIG損害保険(株)のページです。
③エントリーシート提出
エントリーシートの質問事項は
- ガクチカ
- 希望部署の理由
- AIGの理念と自身の価値観の共通点
- 苦手なことに取り組んで乗り越えた経緯
AIGグループの質問は公開されていませんが、大方このような質問事項が出ているようです。
特にガクチカ、志望動機は抑えておかなければいけない質問になっています。
AIGの理念と自身の価値観の共通点も問われていることがわかっているため、事前に対策しておくといいでしょう。
④適性検査
AIGグループでは、SPIが採用されていることが分かっています。
試験科目は「言語・非言語」という一般的な内容ですので、事前に対策しておくことが大切です。
⑤複数回面接
AIGグループの面接は、1~3次、最終面接となっています。
1次面接は、応募人数によってグループになる例があるようです。
基本はオンライン面接で、逆質問もあり担っています。
2次面接も同様にオンラインですが、1:1の個人面接です。
ここから質問も具体化していきます。
3次面接もオンラインですが、面接官は3人程度と複数になるのが違いです。
人事部以外の部門の社員が面接官としてはいるため、具体性がさらに増します。
最終面接もオンラインですが、人事部長などが面接官となり、最終決定を下す段階です。
面接での主な質問ですが、
- AIGグループでやりたい仕事
- 他社との違い
- なぜAIGグループを選んだのか
- 逆質問
ポイントはAIGグループの理解度です。
どの質問もAIGグループの理念を理解していないと回答につながりません。
面接では基本中の基本で、対策を怠らないようにしていきましょう。
以下のコンテンツも面接対策に役立ててみてください。
⑥内々定
複数回の面接をクリアできれば、内々定に進みます。
参考ページ
採用大学
AIGグループの採用大学の実績を以下に掲載しますが、難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、学歴フィルターはないと考えます。
<大学> 青山学院大学、大阪大学、大阪府立大学、関西大学、関西外国語大学、関西学院大学、北九州市立大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、高知大学、神戸大学、上智大学、成蹊大学、成城大学、東京大学、東京外国語大学、同志社大学、東北大学、東北学院大学、、広島大学、法政大学、北海道大学、明治大学、和歌山大学、早稲田大学など |
偏差値が高い大学からも採用されていますが、多様な学生層を採用しており、学歴を理由として不採用になる可能性は低いといえます。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、AIGグループの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は少し高めですが、競争率の高い企業です。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 外資系で巨大企業だが、採用者数は30名前後と多くない
- 採用大学から見ても、学歴フィルターがなく競争は激化しやすい
- ネームバリューがあり、働き次第でハイレベルの収入にもつながる
基本的な事項の対策は必須ですし、AIGグループの理念などのメッセージの理解も必要ですので、しっかりと対策してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
AIGグループは、保険業のなかでも子会社も含め傘下にさまざまな企業を抱える巨大組織を形成してきました。
損害保険のイメージはありますが、さまざまな保険に対応した巨大グループであり、総合的なサービスを提供可能です。
保険業界のなかでもレベルが高く、就職難易度はかなり高くなっています。
学歴重視の企業姿勢はありませんが、女性比率も高く、だれにでも均等にチャンスがあることも競争に拍車をかけている部分です。
自立した行動や決断力も求められるのは、損害保険を基幹としてきたリスク管理の部分が強く出ています。
洞察力や分析力も求められることから、AIGグループを研究し、自己分析もしながら、しっかりと対策していきましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね
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