【企業分析】JALインフォテックの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年3月20日更新
はじめに
株式会社JALインフォテックは東京都港区に本社を置く情報・通信業に属する企業です。
日本に6つの事業所を構え、JALの空港運営のIT基盤を支えるだけでなく、社外のITコンサル事業も展開しています。
今回はそんなJALインフォテックの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などを紹介していきます。
この記事では株式会社JALインフォテックへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- JALインフォテックの仕事内容が気になる
- JALインフォテックの就職難易度を知りたい
- JALインフォテックの選考内容として何をすればいいのかわからない
また、情報・通信業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、JALインフォテックの就職難易度は、平均的な難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学もさまざまな偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかりと行えば内定を獲得できる可能性は十分にありえます。
選考対策として、JALインフォテックでは面接でパーソナルな情報を深堀りされるため、自己分析をしっかりとすることが挙げられます。
会社に入社してからよりも、今の自分が経験してきたものをどれだけアピールできるかが合否のカギを握っているといえそうです。
また職種はITエンジニアとなっており、業務内容は主にJALの空港内のシステム開発や改良になります。
通常のITエンジニアと比較すると、命に関わる危険が考えられる職場なので、入社してからは安全面の研修が多いのが特徴です。
次の章から各内容や、その他就職に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社JALインフォテックについて
引用ページ:
株式会社JALインフォテック (jalinfotec.co.jp)
会社概要
株式会社JALインフォテックは、JALの事業に欠かせない空港のIT技術の開発、改良を主な事業としている企業です。
JALグループは、日本の航空事業において確固とした地位を確立しており、日本の空の便を支えています。
高いIT技術が必要なJALにとって、JALインフォテックは空港の運営において欠かせないソフトウェアの開発を行っています。
24時間体勢で動き続けるソフトウェアの開発技術は柔軟性に優れており、他社へのITコンサル業も積極的です。
JALグループ内での技術革新のサイクルを活用し、さらに社外での活動を通して得た知見をJALグループへ還元する取り組みをしています。
社員育成のための研修制度が整っており、社員の健康で豊かな生活を優先する経営がされています。
これは社員の幸せの先に、顧客の幸せがあるというJALの基本理念が反映されているからです。
JALインフォテックは、社員の幸せを大切にしながら競争力の高いIT技術を高め、JALのIT技術の基盤を支え続けています。
参照ページ
事業紹介|株式会社JALインフォテック (jalinfotec.co.jp)
各事業別の売上規模
株式会社JALインフォテックの2022年度の総売上高は299億3179万円、純利益は20億3405万円、経常利益は29億9439万円でした。
JALインフォテックの2021年度の総売上高は267億4889万円、純利益は23億1682万円、経常利益は33億5471万円でした。
前年度比で表すと、2022年度の総売上高は11.8%増、純利益は12.2%減、経常利益は10.7%減でした。
この売上は、JALインフォテックが展開する事業のビジネスソリューション事業、サービスデリバリー事業、ITサービス事業、IT基盤事業、フィールドサービス事業の収益によって構成されています。
それぞれの事業の売上高は、インターネット上の情報だけではわかりませんでした。
参照ページ
JALインフォテックで働いている社員は?
平均勤続年数は?
JALインフォテックの平均勤続年数は、15.9年です。
情報・通信業の平均勤続年数は12.0年であることから、業界平均よりも社員の出入りが少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
2022年度のJALインフォテックの平均年収は、667万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、全国平均よりも高い水準となっています。
また、同じ「情報・通信業」の上場企業平均年収は632万円でした。
平均残業時間は?
JALインフォテックの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり17.4時間でした。
情報・通信業で働く従業員の平均残業時間は15.7時間のため、業界内では平均よりも長い残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけではわかりませんでした。
しかし、JALインフォテックの平均年収から、JALインフォテックの平均ボーナス額は105万円程度と推測できます。
理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に締める賞与額の割合は約16%だからです。
あくまで参考程度にしておいてください。
また、JALインフォテックは年に夏季と冬季の合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
JALインフォテックにも、JALグループの「全社員の物心両面の幸福を追求する」という企業理念が息づいています。
社員同士のコミュニケーションが活発なだけでなく、福利厚生もしっかりとしており、社員の幸せを重視した社風です。
上司には役職名の肩書を付けずに「さん」付けで呼ぶ、堅苦しくないコミュニケーションを取れる文化が根づいています。
社員の自主性を求めているので、社員同士で取り組める内容の幅が広い活発な雰囲気です。
JALインフォテックは、入社してから1つの業務のみをやらせるのではなく、2つの業務に触れさせる社員育成をしています。
個人の成長を広げるような試みに加え、自分のアイデアを業務に活かせるよう発表の場を設け、自主的な成長を促す育成方針です。
JALインフォテックでは、自分自身の幸せを実現し、社会貢献に役立つ技術を開発する環境が整っているので、自発的に仕事に取り組める人に向いています。
参照ページ
有価証券報告書|IR資料|IR情報|株式会社JALインフォテック
採用情報|株式会社JALインフォテック (jalinfotec.co.jp)
採用FAQ|株式会社JALインフォテック (jalinfotec.co.jp)
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
外資系会社もあり、競争が激しい情報・通信業におけるJALインフォテックの立ち位置を紹介します。
売上高を比較してみると、JALインフォテックは競争力を持ったトップクラスの企業であるとわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 高い専門性:JALグループのIT戦略を一手に担うJALインフォテックのIT技術は、空港のコンピューター・ネットワークに特化した専門技術です。優れたIT資産管理ソフトウェアである「PalletControl」は、JALだけでなく、他の業種でも採用実績があります。
- 柔軟性のあるソフトウェア開発:24時間稼働し続ける空港と同様に、JALのソフトウェアも24時間稼働し続けなければなりません。ミスなく動き続けるように改良された柔軟性のあるソフトウェアが、JALの空港システムを支え続けています。
- JAL向けに開発するソフトウェアの高い技術力:JALグループであるJALインフォテックの技術は、JALの空港運営に使われます。他社へITコンサル業で培われた技術を、JAL内でより優れた技術に改良する技術革新のサイクルが、JALインフォテックの強みです。
以上の要素により、JALインフォテックは情報・通信業の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合3社との比較情報をまとめてみましたので、紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
JALインフォテック | 299億3197万円 | 667万円 | 54 | 自己発信の場が多い活発な社風 |
関電システムズ | 325億5860万円 | 855万円 | 54 | スキルの成長を重視する社風 |
株式会社オービック | 1000億1670万円 | 1005万円 | 59 | 実力主義で挑戦的な社風 |
JR西日本ITソリューションズ | 185億円 | 596万円 | 59 | プライベート重視の社風 |
参照ページ
JALインフォテックの新卒募集要項について
以下にJALインフォテックの新卒募集要項についてまとめました。
人材育成やキャリア支援に力を入れており、入社後の研修やセミナーが充実しているのが嬉しい点です。
初めの3年間で2種類の業務に携わり、この期間でスキルを重点的に磨いていくカリキュラムが組まれています。
4年目で配属が決定されるので、それまでに自分に合った業務や領域を探れる点が特徴です。
基本的に、入社後は本社のある東京地区での勤務となるので、入社後数年は転勤の可能性は低いと言えます。
ただし、経験、キャリアを考慮して地方へ転勤する可能性はあるので、地方の支店が気になる方は面接や説明会などの際に確認してください。
各項目 | 詳細 |
職種 | ITエンジニア(情報系総合職) 業務内容:アプリケーション開発、システム基盤構築など カスタマーサービスエンジニア(フィールド系専門職) 業務内容:空港施設のITを中心としたフィールドサービス、プロジェクトマネジメントなど |
給与(2023年4月入社実績) | 修士卒:235.000円 学部卒:225.000円 昇給:年1回(4月) 備考:時間外労働勤務手当、通勤費、資格取得報奨金、その他 |
賞与 | 年2回(夏・冬) |
研修制度 | 新入社員研修(4月~8月)、ブラッシュアップ研修 |
福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、財形貯蓄、借上社宅、その他 |
参照ページ
求める人材
JALインフォテックはJALが求める7つの人財像に加えて、JALインフォテック独自の人財像を求めています。
- 感謝の心を持って、謙虚に学ぶ
感謝の気持ちを忘れず、思慮深く学んで自己成長につなげられる
- 感謝の心を持って、謙虚に学ぶ
- 果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
チャレンジ精神を持ち、目標を完遂するまでやり通す
- 果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
- プロ意識を持つ
丁寧に知識と技術を積み上げ、スキルにプライドと責任をもつ
- プロ意識を持つ
- 採算意識を持つ
社会のニーズに応えて、更なる発展のため収益性を最大化する姿勢を持つ
- 採算意識を持つ
- 多文化を尊重し、適応する
個性に溢れるさまざまな文化に興味を持ち、互いを尊重し合える
- 多文化を尊重し、適応する
- 仲間と共に働く
職場の仲間と同じ目標を持ち、共に努力を重ねる醍醐味を楽しめる
- 仲間と共に働く
- お客様に心を尽くす
お客様に満足してもらうサービスを届け、感謝の思いを伝える
- お客様に心を尽くす
- 新しい価値を創造する
あらゆるものに関心を持ち、最高のサービスを生み出す発想力を持つ
JALグループの理念である「世界で一番お客様に選ばれ、愛される空港会社」となるため、以上の8つに共感できる人財を求めています。
JALグループとして命の重さを徹底的に教育されるのが、他のIT企業との違いです。
人を守るための規律を重んじる一方で、質のいいサービスを生み出せる、発想力が高い人材が求められています。
文系・理系・学歴問わず活躍している社員が多く、採用基準においても学歴は重要視されません。
IT技術のみならず、協調性や周りの人を動かす力も重要視し、過去の経験や経歴を見ています。
エントリーシートや面接中には、これらの理念に共感できる人材かどうかを見られているので、意識して選考に臨みましょう。
参照ページ
新卒採用のフロー
JALインフォテックの専攻は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機や入社後の展望など自主的な活動や意見を求める質問が多いのが特徴です。
JALインフォテックは面接、筆記試験ともに基本的な知識や対応が要求されています。
選考対策として、今の自分の長所短所を理解して、自分の意見を述べられるような準備が必要です。
ガクチカも自分の経験をアピールできるように見直しておきましょう。
①新卒エントリー
JALインフォテックからマイナビへのリンクを使い、登録ができます。
エントリーシートでは、志望動機や自己PRの他に、ITに対する質問もあるようです。
今ある経験を存分にアピールして送信しましょう。
以下に参考になる記事を紹介します。
②会社説明会
JALインフォテックの会社概要や、仕事内容の理解を深める会社説明会です。
必要な物はないので、疑問があれば積極的に質問しましょう。
③Webテスト受験
Webテストは、JAL独自の試験内容となります。
一般的なSPIで出題される言語、非言語のレベルが出題されるようです。
難しい問題は出ないので、日々の勉強を怠らないようにしてください。
以下のページもぜひ参考にしてください!
SPIとは?検査の内容と例題を用いて対策方法を徹底解説!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④グループディスカッション
面接時間は2時間程度で、4~6人のグループを作り座談会のような穏やかな雰囲気の中で行われます。
お題に沿って参加者がそれぞれ違う立場でプレゼンをし、最後には全員で結論を出す一般的なグループディスカッションの形式となります。
出題されるお題は、航空業界が抱える問題をどう解決するかを問うものが多いようです。
以下に口コミから確認できたお題を紹介します。
- 航空業界の問題にどう立ち向かうか?
- 企業が今、重点的に取り組むべき課題
自分の立場を踏まえた意見をしっかりアピールしつつ、周りの意見も尊重して考えをまとめる必要があります。
⑤グループ面接
グループ面接の時間は1時間程度で、人数は2~4人で実施されます。
1人あたりの回答時間は10分程度とかなり短く設定されています。
JALインフォテックだけの特殊な質問はなく、基本的な質問が多いようです。
口コミにあった質問内容は以下の通りです。
- 志望動機
- ガクチカ
- 大学でのゼミの内容
- 入社後にしてみたいこと
- JALインフォテックのどこに魅力を感じたか? など
入社後のことよりも、今までの経験をより深堀りされる傾向が強いので、自己分析をしっかりとして対策をしておきましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥個人面接・適性検査
面接時間は30~45分程度で、面接官3人との面接になります。
JALインフォテックは個人の内面を尋ねる質問が多い傾向にあり、個人面接では自己PRや志望動機に関する質問よりも、パーソナルな面に対する深堀りが多いようです。
最初に5分程度のプレゼンがあります。
内容は「自分自身のこれまでの経験」「大学での勉強を社会人生活でどう生かすか」など。
その他の質問内容は以下の通りです。
- 大学での授業をどう取ったか?
- 関心が高い授業はどれか?
- 志望動機
- 入社後にしたいことはあるか?
- 逆質問 など
大学での生活や授業に関する深堀りが多いのが特徴です。
最終面接に逆質問の時間が用意されていることからも、自分の考えをはっきり言える人材が求められているといえます。
面接官から緊張しないようにアナウンスがあり、面接は和やかな雰囲気で行われます。
自己分析をして、自分自身の経験をアピールしてください。
⑦内定
上記の試験を突破すれば、内定決定となります。
採用大学
JALインフォテックの採用大学の実績を以下に掲載します。
難関から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されているため、学歴フィルターはないと考えられます。
<大学院> 東京電機大学、東京理科大学、横浜国立大学、筑波大学、東京女子大学、明治大学 <大学> 会津大学、青山学院大学、鹿児島大学、神奈川大学、神田外語大学、関東学院大学、近畿大学、慶應義塾大学、神戸大学、埼玉大学、芝浦工業大学、昭和女子大学、千葉工業大学、中央大学、中京大学、筑波大学、東京電機大学、東京都市大学、東京農業大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学、同志社大学、福岡大学、三重大学、明治大学、明治学院大学、山梨大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学 |
上記では偏差値が高い大学を採用していますが、JALインフォテックは学歴に囚われず、経験や能力によって採用する旨を公式サイトでも公表しています。
そのため、学歴が原因で不採用になるとは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
引用ページ
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、JALインフォテックの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして難しい質問や出題が見られない
- 公式サイトと採用大学を見る範囲では、学歴フィルターがあまりない
- 給与は業界内で見れば標準的で、福利厚生も特に目立つ点がない
よって、通常の試験と同様に「SPI対策」と面接対策に「自己分析」をしていれば、十分に就職できる可能性があるといえるでしょう。
しっかりと準備をして、内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
JALインフォテックは、情報・通信業に属する企業で、JALのIT技術の中枢を担う企業です。
JAL内で培った技術を社外にも提供し、IT技術の成長と技術の発展を行っています。
命を預かる現場に近いからこそ安全面での研修がしっかりしており、さまざまな状況に対応できる柔軟なソフトウェアの開発に向けた発表の場が多いのが特徴です。
JALインフォテックは、情報・通信業会でトップレベルの技術力を持っていますが、面接ではシンプルに自己の内面や経験といった点が重要視されています。
学歴重視ではないようなので、誰にでも等しくチャンスがあります。
対策をしっかりと行って、選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。