【企業分析】日立コンサルティングの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年3月21日更新
はじめに
株式会社日立コンサルティングは、東京都千代田区麴町に本社を置くコンサルティング業界に属する企業です。
日立製作所100%出資の会社で、経営や事業戦略、業務改善やIT戦略の提案など、コンサル企業としてさまざまな業界を支えています。
今回は、そんな日立コンサルティングの企業研究をするための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
以下のような株式会社日立コンサルティングへの就職に興味がある就活生を対象に企業分析をしています。
ぜひ最後までご覧ください。
- 日立コンサルティングの仕事内容が気になる
- 日立コンサルティングの就職難易度が知りたい
- 日立コンサルティングの選考対策として何をすればいいのかわからない
コンサルティング業界以外の業界については、以下の記事で概観しています。ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先に本記事の結論からお伝えすると、日立コンサルティングの就職難易度はやや高いです。
採用大学は公表していないものの、少なからず学歴フィルターは存在すると考えられるからです。
日立コンサルティングは新卒でも年収が420万円〜と高水準で、コンサル業界自体が人気が高いという理由もあります。
しっかりと選考対策をしなければ、日立コンサルティングに内定されるのは難しいでしょう。
募集している職種は「コンサルタント」で、さまざまな業界の企業や公共機関に対して、社会課題を解決するために最適な提案をします。
次の章からは各事業の詳しい内容や、就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
株式会社日立コンサルティングについて
会社概要
株式会社日立コンサルティングは、日立製作所が100%出資しているビジネスコンサルティング企業です。
経営・事業戦略を提案する「マネジメントコンサルティング」や、業務改善や働き方改革について提案する「業務コンサルティング」。
IT戦略やデジタル技術活用を提案する「ITコンサルティング」など、各業界を支えるコンサルティング事業を展開しています。
日立コンサルティングは、社会インフラの実績とITによる総合力を有する日立グループのコンサルティング部門です。
社会を前進させる駆動力となることを目指しています。
社会全体の発展を活動指針としているだけあり、コンサル対象の業界は日立製作所が属する製造業にとどまらず、金融や生活インフラ、流通など多岐にわたります。
さらに多様化する社会課題の解決に向けて、日立コンサルティングは「コンサルタント」をおよそ20名募集しています。
参照ページ
日立コンサルティングで働いている社員は?
平均勤続年数は?
日立コンサルティングの平均勤続年数は18年です。
ちなみに、コンサルティング業界全体の平均勤続年数はおよそ5年なので、日立コンサルティングは社員の定着率が高いと言えるでしょう。
コンサルティング業界は、キャリアアップや労働時間の長さなどから早期に転職する人が多いため、平均勤続年数の水準は下がりやすいです。
しかし、日立コンサルティングは社内でキャリアアップできる仕組みや、福利厚生や給与面の待遇が充実しているため、社員が根付きやすい環境が整っています。
平均年収は?
2023年の日立コンサルティングの平均年収は、886万円でした。
コンサルティング業界の平均年収は945万円なので、業界全体ではやや低い給与水準です。
とはいえ、全国平均年収は461万円であることからも、日立コンサルティングはおよそ倍近い年収を得られる好待遇の企業です。
平均残業時間は?
日立コンサルティングの平均残業時間は、一ヶ月あたりおよそ53.6時間です。
日本の企業全体の月平均残業時間は21時間ほどであることから、とても残業が多いです。
コンサルティング業界の月平均残業は40時間であるため、業界全体から見ても激務と言えます。
プロジェクトが立て込む繁忙期には深夜まで残業したり、早朝に早出したりすることもあるでしょう。
ただ、閑散期には残業が少なくなるため、あくまで参考程度にしてください。
平均ボーナス額は?
平均ボーナス支給額に関する有力な情報はありませんでした。
ただし、日立コンサルティングの平均年収から換算すると、およそ142万円ほどだと推測できます。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。
ただし、業績や個人のパフォーマンスによって賞与額は増減するので、あくまで推測値として認識しておきましょう。
どんな文化なの?
株式会社日立コンサルティングは、一流の社員へと成長させることに重きを置く社風です。
社員を成長させる仕組みとして、充実した研修プログラムが用意されています。
研修では経験豊富なコンサルタントが講師を担当し、新入社員へのビジネスマナーや自社の基礎知識はもちろん、各分野の知識や理論、実践的な内容を教えてくれます。
また、キャリアステップも明確です。
8段階のステージ(役職)に分かれており、役職ごとに求められる役割や必要スキルがわかりやすくなっています。
キャリアや目標が明確になることで、社員は何をすべきか、どんな努力をすべきかがわかり、結果として成長につながるでしょう。
日立コンサルティングは、「社会人としていつまでも成長を続けたい」「努力が正当に評価される企業がいい」という方に向いています。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
コンサルティング業界における、日立コンサルティングの立ち位置を紹介します。
国内外で競争が激化しているコンサルティング業界ですが、競合他社と売上高を比べてみると、日立コンサルティングはトップクラスの企業だとわかります。
理由として次の要因があると考えられます。
- 日立グループの後ろ盾:日立グループのネームバリューもあり、さまざまな業界の大手企業から案件を獲得しています。日立グループから直接案件も来るので、業績が伸びています。
- 多角的な事業戦略:日立製作所が属する製造業だけでなく、生活インフラや流通、公共、金融など幅広く対応しています。各業界を支えることで、市場の変化にも柔軟に対応できます。社会情勢の影響によるリスク分散や売上げの多角化を実現しています。
- 優秀な人材が多く社員の離職率も低い:社員を成長させる仕組みが整っていて、優秀な人材が多いのが特徴です。企業の利益率アップに大きく貢献しています。直近3年間の新入社員は一人も離職していません。離職者がいないことで採用コストも最小限で済んでいます。浮いたコストは、事業投資や設備投資などの収益拡大に向けて投資できます。
- 多様な働き方を認めている:仕事と家庭を両立させるための制度や在宅ワーク支援制度。サテライトオフィスなど、会社に縛られない自由な働き方が社員の生産性を高めています。
以上の理由により、日立コンサルティングは業界トップクラスの立ち位置を得ています。
競合他社の情報もまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
日立コンサルティング | 117億9000万円 | 886万円 | 61 | 社員の成長を優先する社風 |
富士通総研 | 14億2400万円 | 677万円 | 57 | 社員の自由度が高い社風 |
三菱UFJリサーチ&コンサルティング | 220億円 | 925万円 | 64 | 多様な個性を尊重する社風 |
ドリームインキュベータ | 301億3200万円 | 1078万円 | 68 | 風通しのいい社風 |
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日立コンサルティングの新卒募集要項について
株式会社日立コンサルティングの新卒募集要項について解説します。
日立コンサルティングは年収が420万円〜と、新卒にしてはとても高い給与水準です。
厚生労働省の調査によると新卒の平均年収は239万円なので、およそ2倍近い年収にあたります。
福利厚生も業界大手の日立グループだけあり、かなり充実しています。
たとえば、介護休暇や家族の看護休暇、時短勤務制度、育児・介護に伴う社員の残業・深夜労働制限、リターンエントリー制度(介護などによる退職者向けの再雇用制度)などがあります。
仕事と子育て、介護を両立しやすくなる制度が整っている企業です。
ほかにも、多様な働き方にあわせてリモートワークを推進(支援制度もあり)したり、首都圏各地にサテライトオフィスを設置したり、副業制度を設けたりしています。
研修制度についても、ほかの企業なら高額が必要なくらい高品質な内容です。
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勤務地は「東京」ですが、プロジェクトや雇い入れなどの状況によっては国内外に出張・赴任する可能性があります。
出張や赴任の有無が気になる人は、面接や会社説明会などの際に事前に確認しておきましょう。
職種 | コンサルタント |
勤務地 | 東京(プロジェクトや雇い入れ状況によって転勤あり) |
初年度月収(2023年実績) | 420万円~ |
賞与 | 年1回(6月)※業績やパフォーマンスによって変動 |
研修制度 | 新卒向け導入研修、クラス別共通研修、コンサルティング技術研修、選抜研修、 |
福利厚生 | 各種保険完備、日立グループ団体保険(医療保険、生命保険、自動車保険)、カフェテリアプラン制度、住宅・リモート支援制度、持ち株会制度、確定拠出金制度、財形貯蓄制度、介護休暇、出産・育児休暇(子供一人当たり3年間)、家族の看護休暇、生理休暇、時短勤務制度、配偶者転勤休暇、首都圏各地にサテライトオフィス完備ほか |
求める人材
株式会社日立コンサルティングが公表している、以下の「求める人材」について解説します。
1.チャレンジ精神がある人材
日立コンサルティングでは、仕事でより高い成果を出すために努力し、主体性を持って取り組める人材を求めています。
安定を求めているだけでは人として成長せず、仕事で大きな成果を上げることはできないと考えているからです。
困難な課題にもめげず、解決に向けてチャレンジできる人は、日立コンサルティングに向いているでしょう。
2.責任感がある人材
日立コンサルティングは、仕事に対して誠実に、責任感を持てる人材を求めています。
クライアントや自社の成功のためには、プロのコンサルタントとして最後までやりきる精神力が必要だからです。
リーダーシップを発揮しながら何事にも取り組める人は、日立コンサルティングに向いているでしょう。
3.論理的で柔軟な思考力のある人材
日立コンサルティングでは、論理的で柔軟な思考力がある人材を求めています。
固定観念にとらわれていると、クライアントの多様な要望に応えたり、難解な社会課題を解決したりできないからです。
チームワークを意識しながら柔軟に対応できる人は、日立コンサルティングに向いているでしょう。
以上の3つは、日立コンサルティングの企業理念である「ビジネスの最前線で多様なパートナーとともに、社会を一歩進める駆動力となる」へとつながっています。
エントリーシートや面接では「思考力」「責任感」「チャレンジ精神」がある人材がどうかを重視されるので、ぜひ意識して選考に臨んでください。
新卒採用の選考フロー
日立コンサルティングの新卒採用の選考フローについて解説します。
最初のステップとして、エントリーシートによる書類選考があります。
エントリーシートの対策が不十分だと書類選考の段階で落選してしまうので、内容を突き詰めておきましょう。
面接では「志望動機」「ガクチカ」「なぜ日立コンサルティングなのか」といった基本的な質問が中心です。
ただし、ケース面接が出題されることもあるので、事前に対策しておき、本番で返答に詰まったり、的外れな回答をしたりしないようにしましょう。
①新卒エントリー
日立コンサルティング公式サイトより、新卒エントリーをしましょう。
必要事項を入力し、マイページ登録をすれば完了です。
②エントリーシート
日立コンサルティング公式サイトのマイページより、エントリーシートを提出します。
エントリーシートの質問内容は、
- ガクチカ
- 志望動機
- コンサルティング業界を選んだ理由
といったスタンダードなものが中心です。
先述したとおり、提出したエントリーシートをもとに選考がおこなわれます。
記載する内容をしっかりと突き詰め、まずは書類選考の通過を目指しましょう。
書類選考の通過率がアップするエントリーシートの書き方については、以下の記事を参考にしてください。
参照ページ
③適性検査
就活生のコンサルティング業務への適性や必要な学力レベル、価値観、性格などを見極めるためのテストです。
エントリーシートでの書類選考を通過した人のみ案内が届くので、期日までに受検しておきましょう。
適性検査については、以下の記事もぜひ参考にしてください。
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④複数回面接
適性検査の合格者を対象に、コンサルティングの現場で働いている先輩社員と、2~3回ほど対面での面接をします。
お住まいの地域によっては、オンラインでの面接も可能です。
質問内容は、基本的にエントリーシートに書かれている内容の深掘りです。
とはいえ、ケース面接も出題されることもあります。
出題される内容は、
- ○○店の売上を上げるためにはどうすればいいか
- 10年間で日本から海外に転居する人の数はどのくらいか
- イベントの参加人数を増やすためにはなにをすればいいか
など、やや難しい質問をされる可能性があります。
日立コンサルティングは課題解決能力のあるコンサルタントを求めているので、ケース面接で就活生の思考力を図っているのでしょう。
ケース面接は数をこなすことで回答のパターンを覚えることができます。
必ずケース面接が出題されるとは限りませんが、事前にしっかり対策しておきましょう。
採用担当者に好印象を与える面接のコツは、以下の記事を参考にしてください。
⑤内定
最終面接を通過すれば内定が出ます。
【言語/非言語/英語完全網羅】
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SPIなどの適性検査に自信がない学生は多いでしょう。
「何を勉強したらいいのか…」「どんな問題が出るか知りたい」そんな学生のためにまとめたものがSPI頻出問題集です。
SPIの出題範囲である言語/非言語/英語といった問題を完全網羅しています。
この問題集を解けば、一気に自信がつき内定へと近づくこと間違いなしです。
この機会にぜひ、問題集を解いて対策しておきましょう。
採用大学
日立コンサルティングの過去の採用大学の実績は、インターネット上で公表されていませんでした。
ただ、日立コンサルティングは大手の日立グループに属し、とりわけ人気の高いコンサルティング業界であることからも、学歴フィルターはあると考えられるでしょう。
求人倍率は全国平均の1.31倍を大きく上回る8.6倍です。
日立コンサルティングと同程度の就職難易度である「富士フィルム」「日本生命」「毎日新聞社」なども、東京大学や早稲田大学といった高偏差値の大学出身者を積極的に採用しています。
しかし、日立コンサルティングは新卒の応募条件に「全学部全学科」と記載しているので、学歴だけでは判断していない可能性があります。
標準的な難易度の大学出身でもあきらめず、本記事を参考にしっかりと対策して日立コンサルティングの選考に臨みましょう。
就職偏差値・難易度
日立コンサルティングの就職偏差値・難易度は高いといえるでしょう。
理由はつぎの3つが挙げられます。
- 少なからず学歴フィルターがあるから
- 全国平均年収よりも倍近い年収を得られるから
- 論理的思考力が試されるケース面接があるから
面接で質問される内容はスタンダードなものが多いですが、「なぜ」「どうして」と深掘りされることがあるでしょう。
一貫性のある回答ができるように、自分の考えやビジョンを整理しておいてください。
日立コンサルティングの就職難易度は高いですが、本記事を参考に選考対策をして、ぜひとも内定を勝ち取ってください。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
株式会社日立コンサルティングは日立製作所100%出資の企業で、製造業や金融業、公共機関など幅広い業界を対象としたコンサルティングをメイン事業としています。
業界大手のコンサルティング企業だけあって就職難易度は高いので、抜かりない選考対策が必要です。
少なからず学歴フィルターはありますが、まずは採用担当者の目に留まるエントリーシート作成から始めてみましょう。
本記事を参考に選考対策をして、日立コンサルティングの内定を目指してみてください。
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