【企業分析】アンリツの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2024/7/30更新

はじめに

アンリツ株式会社(以下、アンリツ)は、神奈川県厚木市に本社がある電子計測機器、食品・医薬品の品質保証システム、環境測定機器などの開発・販売・製造を行っている会社です。

本記事では、以下のような対象者に向けた内容となっています。

対象
  • アンリツに関する情報を収集し、企業研究や業界研究をしたい
  • アンリツの就職難易度や新卒採用実施の流れを知りたい

ぜひ、最後までご覧ください。

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この記事の結論

この記事の結論から先に言うと、アンリツは通信計測事業としては日本で最も歴史のある会社であり、約120年の間、その事業を軸に今も成長を続ける企業で、JPX日経インデックス400の1社として存在しています。

商材が専門的な企業向け機器販売と言うこともあり、アンリツがどの様な仕事をしているかを研究し理解することは、完全な専門外だと少し難しいかもしれません。

会社サイトの内容や、上場企業ですので有価証券報告書などをみて、事業内容をしっかり研究しましょう。

採用では、技術系の場合筆記試験があり、最終面接は10分間のプレゼンテーションなど、少し異色のプロセスがありますので、是非この記事で確認ください。

次の章より、アンリツの会社の歴史や事業領域、会社の特色など、企業・業界研究に役立つ情報を紹介していきます。

アンリツについて

アンリツ株式会社とは

出典元:

アンリツ株式会社

会社概要

アンリツは神奈川県厚木市に本社を置く機器製造メーカーであり、主に電子計測器、食品・医薬品の品質保証システム、環境計測機器といった分野となります。

東証プライム上場企業であり、JPX日経インデックス400の中の1社として日本経済の指標を示す重要な企業と言えます。

創業は1895年(明治28年)となり、創業から100年を超える老舗企業です。

創業100年を超える企業は日本では4万社近くあり、全世界だと7万5000社なので半数以上は日本が占めているということになります。

製造業に限定すれば、沖電気(1881年)、SEIKO(1881年)に続いて、アンリツ(1895年)が入り、その後には日本電気=NEC(1899年)、日立製作所(1910年)、松下電器産業=パナソニック(1918年)といった有名企業が続いていきます。

アンリツの歴史に戻ると、1985年に祖となる「石杉社(せきさんしゃ)」が設立され、無線電信送信機の製造が行われます。

1905年、日露戦争の最中、哨艦(しょうかん:警備艦のこと)信濃丸が「敵艦見ゆ」の信号を発信したのは安中電機製作所(アンリツの前身)が製造した無線機であり、この通信は日本海海戦及び日露戦争の結果に大きく影響したと言われています。

戦前までは無線式電話機の実用化、放送事業が始まったことによるラジオ・スピーカー・ヘッドホンの製造と、日本の産業と発展に大きく貢献することとなりました。

1931年、安中電機製作所と共立電機が合併することで、両者の名前を冠した「安立電気株式会社」が設立され、これが現在の社名である「アンリツ」の起源となります。

戦後、現在の測定器製造へと特化していき、1985年の創業90年で現在の「アンリツ株式会社」へ商号変更します。

2024年現在、神奈川県を中心とした日本国内グループ7社に加えて、世界20カ国26社のグループ企業を持つ世界的な企業となっています。

 

各事業セグメントの解説

アンリツおよびアンリツグループ事業における事業セグメントは以下の通りです。

事業部門活動内容
通信計測事業アンリツの主力事業。スマートフォンなどのモバイル端末の通信機能認証、光ファイバー網、IoTに使われる通信用電子部品の開発・製造・保守。
PQA(プロダクツ・クオリティ・アシュアランス)事業食品・薬品・化粧品産業向けの異物混入検出、金属検出器、重量選別機など生産管理・品質管理システムを提供。
環境計測事業電波状況の可視化、道路河川状況の遠隔地リアルタイム監視、上下水道管理システム、防災・減災ソリューション
その他の事業物流、厚生サービス、不動産賃貸など

 

アンリツで働いている社員は?(2024年現在)

アンリツで働いている社員は?

アンリツの従業員数は単体で1,732名、グループ企業も含めた連結従業員数では4,083名となっています(2024年4月)。

平均勤続年数は?

アンリツの平均勤続年数は20.3年です。

雇用統計調査による日本の全企業の平均勤続年数は約12.7年、上場企業の平均勤続年数は約15年といわれているので、非常に勤続年数が長いと言えます。

東証プライム企業約1600社で平均勤続年数が20年を超えるのは100社ほどといわれています。

アンリツは長期雇用を実現している会社であるといえます。

以下では、アンリツと競合事業を持つ上場企業を比較します。

アンリツ従業員数1,732名、平均勤続年数20.3年、平均年齢43.7歳
横河電機従業員数2,342名、平均勤続年数18.8年、平均年齢44.6歳
東陽テクニカ従業員数517名、平均勤続年数14.2年、平均年齢42歳
アルチザネットワークス従業員数146名、平均勤続年数6.3年、平均年齢36.3歳

平均年収は?

アンリツの平均年収は755万円です。

東証プライム企業の平均年収が620万円と言われているので、平均よりも高いと言えそうです。

業務用専門機器の製造販売となると、高い知識レベルが要求される業種ですし、社会のニーズに合わせた高度な技術の習得も必要ですので、レベルとしては十分と言えます。

アンリツ平均年収755万円、年収幅370~1,050万円
横河電機平均年収921万円、年収幅300~1,500万円
東陽テクニカ平均年収688万円、年収幅400~1,050万円
アルチザネットワークス平均年収537万円、年収幅250~750万円

平均残業時間は?

アンリツに関しては、そもそも残業が月20時間(1日当たり1時間)の上限があり、部署によっては残業が全くないというケースもあるようです。

業務状況によっては多少残業が発生する可能性があるものの、ワークライフバランスとしては適切に維持できる職場と言えるでしょう。

一方で、残業してでも仕事をこなしたいと言う人には向かず、しっかり時間内で成果を出せる人が求められていると言えます。

以前は残業時間が公表されることはありませんでしたが、近年は働き方の良さという面で、採用ページで会社公表の残業時間実績を公表するケースも増えています。

アンリツ月上限20時間。部署によっては全くない場合もあり
横河電機18.7時間/月(会社公表値)
東陽テクニカ15.2時間/月(会社公表値)
アルチザネットワークス削減施策中だが、月30~40時間

平均ボーナス額は?

アンリツでは賞与は年2回支給となっています。

業種的にあまり景気に左右されないという面もあるため、報酬面は他の企業よりも安定して高水準である印象があります。

アンリツ年2回支給(6月・12月)。約4~5カ月分
横河電機年2回支給(6月・12月)。約5カ月分
東陽テクニカ年2回支給(6月・12月)。約4~5カ月分
アルチザネットワークス年2回支給(6月・12月)、業績により決算賞与あり

どんな文化なの?

アンリツの競合含む年間売上高

アンリツに関しては、個人の能力というよりも、どの様な局面においてもチームワークで駆使するという特徴が見られるようです。

技術はもちろん、営業であっても相互に助け合い成長するという社風が生かされているようです。

会社の状況からも中途社員よりアンリツで育ってきた人たちが多くを占めており、飛び出した才能の人が努力する、というよりも組織の力で持続的成長を支えているといえるでしょう。

会社名売上高
(2023年)
平均年収就職偏差値・難易度社風
アンリツ1,100億円755万円57(Aランク)協力、団結、相互で成長
横河電機5,402億円921万円62(Sランク)社員を大切にする、保守的
東陽テクニカ281億円688万円52(Aランク)積極投資、技術者集団
アルチザネットワークス41億円537万円50(Aランク)若さ、伸びしろ豊富

アンリツの新卒募集要項について

アンリツの新卒募集要項について

この章では、アンリツの新卒採用の募集要項や採用プロセスについての紹介をします。

この情報は2024年(2025年新卒採用)をベースとしています。

大きく採用方針が変わらないと考えられるものの、状況によりプロセスが変更となる可能性もありますので、必ず最新の募集要項や採用案内を確認するようにしてください。

各項目詳細
職種技術系(対応分野は募集要項を確認)
事務系(国内管理及び海外マーケティング)
募集学科技術系:理工学系(電気、電子、通信、機会、計測、物理、応用物理、数学、経営工学など)
事務系:全学部全学科
給与◆大学院卒(博士)
308,500円

◆大学院卒(修士)
280,000円

◆4年制大学卒
250,000円

◆高専卒
225,000円
賞与年2回(6月・12月)
勤務地神奈川県厚木市(本社・設計開発)
福島県郡山市(資材調達・生産管理)
営業拠点は北海道、宮城、埼玉、新潟、愛知、静岡、大阪、香川、福岡県
勤務時間8:30~17:00、フレックスタイム制あり
休日・休暇完全週休2日(土日)、年間休日127日、年3回大型連休、有給休暇(年21日付与)
待遇・福利厚生社保完備、社員持株会、企業年金制度、共済金、独身寮、社員寮、保養施設、ほか

 

求める人材

アンリツの経営理念は「誠と和と意欲」が掲げられており、創業100年を超える企業の根幹となる部分と言えます。

実際の採用プロセスに入る際には、自分自身の持ち味や個性の中に、アンリツの経営理念を照らし合わせて是非考えてみてください。

特に重要なキーワードは「誠(誠意)」であると、人事担当者からのメッセージでは述べられています。

アンリツでは電気工学、特に通信という分野において、100年間目まぐるしく変わる時代の中でもしっかりと根付いて活動してきました。

社会の要請に誠実に向き合い、目の前の課題に対して真摯に受け止めて、成果を社会へ還元することが、アンリツをこれまで支え、これからもそのように社会に答えていくとしています。

社会人として・人間としての成長も見据えた人材となれるかどうか、自分自身がそうなれることを、是非アピールしていきましょう。

新卒採用のフロー

アンリツの新卒採用フローについて説明します。

流れは2024年新卒をベースに説明していますが、最新の採用プロセスは採用ページや会社説明会などで必ず確認をするようにしましょう。

なお、理工学出身の場合、学校によっては推薦応募を受けることも可能です。

実際に推薦応募ができるかどうか、また、推薦応募に関する各種連絡窓口は学校の就職課などに集約されますので、まずは就職課に相談をしてみてください。

①マイナビでエントリー(アンリツ採用ページでも可)

エントリーはアンリツ新卒採用サイトから応募できますが、マイナビのシステムを利用しているため、マイナビに既に登録済みであればマイナビからのエントリーも可能です。

または、マイナビに連携するMyCareerIDを持っていても、連絡先情報を連携することができます。

そのため、アンリツへの志望をする場合は、まずマイナビへの登録を済ませておくとよいでしょう。

マイナビの翌々年入社向け新卒サイトは、毎年4月1日にオープンします(例:マイナビ2026は2024年4月1日にオープン)。

②web会社説明会(任意)

会社説明会は3月頃より随時webで開催されます。

ほぼ毎週のペースで開催していて、参加自体は採用プロセスとは任意となりますが、採用に関する詳細な情報、会社に関するより詳しい情報や現役の社員との質疑応答・座談会などが実施されることがありますので、応募するのであれば是非参加しましょう。

なお、会社説明会は6月頃までといった長い期間開催を受け付けていますが、採用状況によっては早めに受付を終了する可能性もありますので、早めに参加することをおすすめします。

③エントリーシート提出

エントリーシートはweb上での提出となります。

質問内容は比較的簡潔な一問一答形式、文字数は200〜500文字程度のボリュームが多いようです。

エントリーシート出題例
  • 大学の専攻について(500文字)
  • 得意科目(400文字)
  • 志望動機(300文字)
  • 興味のある仕事とその理由(500文字)

主に大学の学業についての質問があり、自分がなぜ今の専攻を選んだのか、どういうことを学んだのかと言うことについては整理できるようにしておきましょう。

なお、技術系の場合は研究内容や卒論のテーマなどの問いがあるようです。

④web適性検査

エントリーシートが通過するとweb適性検査の案内が届きます。

内容はアンリツオリジナルのweb適性試験ですが、内容はほぼSPIに近い内容で難易度もSPI相当と言われており、平易な問題を数多くこなします。

対策にたくさんの時間を割く必要はありませんが、SPIの対策本を1冊一通りやってみて、特に苦手と思う分野について重点的に対策をしておくとよいでしょう。

以下に参考になる記事を紹介します。

 

⑤一次面接、二次面接

インターネットweb会議システムを使った1対1もしくは面接官が複数名のオンライン面接となります。

質問事項は自己紹介、大学の専攻内容、志望動機を中心とし、エントリーシートの記載内容に沿った質疑応答が行われるようです。

一次面接と二次面接は担当者・役職が違うだけで、質問内容は概ね似たような感じになるため、しっかり自己分析と志望動機を整えたうえで行うようにしましょう。

⑥(技術系のみ)筆記試験

技術系に関しては一次面接と二次面接の間、もしくは二次面接後に筆記試験があります。

科目は数学・英語・専門分野で合計約2時間となります。

専門分野では物理、電気回路、情報数理などの分野が出るとされています。

技術系のため、大学で学んでいる部分でカバーできると考えられますが、時間があれば高校数学や大学入試レベルの数学や物理関係の復習をしておいたほうが良いかもしれません。

なお、英語に関しては辞書(電子辞書)利用可です。

⑦最終面接

役員複数名による最終面接で、最終面接もweb上で実施されます。

アンリツの最終面接は少し通常とは異なるようで、最終面接に参加する前に、事前に「役員に向けた10分間のプレゼンテーション」が行われることが通知されます。

プレゼンテーションの内容は志望者に任されるようです。

10分間は自由PR時間としてはかなり長めの時間となりますので、こうしたプレゼンテーションが得意でないのであれば、しっかりとシナリオとを段取りを考えておくことをおすすめします。

10分間で自己PRだけ、専攻内容だけ、あるいは志望動機だけを説明するにはすこし難しい点がありますので、自己PRを軸とし、大学での専攻内容と、志望動機がどう繋がっていくのかということを流れを追って説明するほうが自然です。

なお、PowerPointが利用可能なので、言葉や文字だけでは説明しにくい図や写真を活用することもぜひ検討しましょう。

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。

 

⑧内々定

約1カ月半~2カ月の採用プロセスを経て、最終面接を通過することで内々定となります。

採用大学

アンリツは幅広い大学からの採用実績があり、学歴フィルターも存在していないと考えられます。

技術系は理工学部からの採用となりますが、特に採用大学の制限自体はなく、実際に多くの大学の採用実績があります。

事務系は全学部からの応募が可能ですが、採用人数が技術系に比べ少なく、倍率は高めになる傾向にあるようです。

<大学(大学院含む)>

青山学院大学、大阪府立大学、神奈川工科大学、関西大学、九州工業大学、京都大学、京都情報大学院大学、慶応義塾大学、工学院大学、甲南大学、国際基督教大学、上智大学、中央大学、筑波大学、電気通信大学、東京工業大学、他

就職偏差値・難易度

アンリツの就活偏差値は、以下のような理由からやや高いと判断されます。

アンリツ 就職偏差値考察
  • 学歴フィルターはないが、技術系採用では採用試験に筆記試験があり、採用においては一定水準の学力が求められる。
  • 東証プライム企業であり、一定の知名度があるため倍率は高めになりやすく、特に事務系の倍率は高い。
  • 高度な企業向け商材を扱う会社であり、業界研究・企業研究が他の企業よりも難しい。

まとめ

アンリツの会社情報や採用プロセスについてご紹介しました。

創業120年を超える企業ですが、100年以上も日本の通信や電器産業という部分を支え続けた非常に貴重な企業です。

ぜひその歴史を感じながら、今も最先端で日本経済を代表する企業という重みをやりがいに変えて日本及び世界の通信や品質管理といった面で末永く活躍する人材を目指してみるのはいかがでしょうか。

採用の難易度は高めですが、それを乗り越えてアンリツで得られる経験、出会える人たちは人生を通じて刺激を与え続けて、自分自身を高められるような人たちであると期待できるでしょう。

本記事を通して、より良い就職活動の参考となることを願っています。

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