【企業分析】JCUの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年4月25日更新
はじめに
株式会社JCUは東京都大東区に本社を置く、化学・精密機器業界に属する企業です。
自動車・パソコン・スマートフォンをはじめとした、私たちの生活に欠かせない製品のめっき開発を中心に行っており、世界中のモノづくりと人々の生活を支えています。
今回はそんなJCUの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では株式会社JCUへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- JCUの仕事内容が気になる
- JCUの就職難易度を知りたい
- JCUの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、家電量販店・小売以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、JCUの就職難易度は、やや高めと考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、やや高めの難易度といえるでしょう。
しかし、採用大学は最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
そのため、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
また職種としては、技術職、営業職、事務職の3種類から募集しています。
技術職の業務内容は、装置技術・研究開発・技術営業・機械開発です。
営業職の業務内容は、装置営業・薬品営業で、事務職の業務内容は、営業事務・管理事務(人事・総務等)となっています。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社JCUについて
出典元
会社概要
株式会社JCUは、自動車部品へのめっき処理や、プリント基板・電子部品・半導体の製造工程に携わり、装置の提供や表面処理薬品の開発・販売、カスタマーサポートを主な事業内容としています。
業界では数少ない薬品と装置の合同販売を行うことで、創業以来育まれてきた豊富な現場経験力から顧客に適したプロセスを提供できています。
JCUは業界唯一、薬品を使用するウェット処理と、ドライ処理を融合させた技術を提供。
この従来のウェット技術とドライ技術を組み合わせることで、微細化・高密度化していく電子部品の製造に役立てられ、今後高い需要が見込まれるIoTやBeyond 5Gに向けた技術の開発・提供を行っています。
自動車分野では、国内主要部品メーカーの現場で当社薬品が使用され、約65%のシェアを誇っているのも特徴です。
また、ハイエンドスマートフォンなど高機能電子機器のプリント基板用薬品では、世界シェアのおよそ70%を占めています。
さらに、アジアを中心に海外市場にも進出しており、海外10ヵ国・12ヵ所で事業を展開しています。
各国に日本人技術者を常駐し、グローバルに連携したスピーディーで手厚いサポート体制を整えているのです。
現地法人の技術営業スタッフも、高いカスタマー対応力を備えており、顧客の多様なニーズに対応・提案しています。
参照ページ
各事業別の売上規模
株式会社JCUの2023年度3月期の総売上高は271億3700万円で、純利益は60億1300万円でした。
この売上はデジタル家電専門店運営事業、キャリアショップ運営事業、インターネット事業、および海外事業からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 薬品事業: 売上高は245億2800万円で、前年同期比6.9%増となりました。
- 装置事業: 売上高は26億800万円で、99.6%減となりました。
- その他事業: 売上高は100万円で、11.6%減となりました。
参照ページ
各事業セグメントの解説
株式会社JCUの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
表面処理薬品事業 | 表面処理薬品の開発販売・国内外の顧客への技術サポートを通して、さまざまな産業分野のニーズに対応している。 |
装置関連事業 | 薬品と装置の合同販売により、薬品のみでは到達できない技術課題を装置構造のあらゆる性質から検証し、業界内でも識別された装置を提供している。 |
自動車部品へのめっき処理や、プリント基板・電子部品・半導体の製造工程に携わり、装置の提供や表面処理薬品の開発・販売、国内外の顧客へのカスタマーサポートを提供することで、産業の成長を支えています。
最先端の技術研究も進んでおり、業界では数少ない薬品と装置の合同販売を行うことで、JCUは業界唯一、薬品を使用するウェット処理と、ドライ処理を融合させた技術を提供。
この技術の融合により、微細化・高密度化していく電子部品の製造に役立てられ、今後高い需要が見込まれるIoTやBeyond 5Gに向けた技術の開発・提供も進めています。
アジアを中心とした海外市場でも、スピーディーで手厚いカスタマーサポートを提供しており、顧客の多様なニーズに対応・提案しているのです。
JCUで働いている社員は?
平均勤続年数は?
JCUの平均勤続年数は男性16.1年、女性15.2年で、男女平均は15.7年です。
精密機器業界の平均勤続年数は13年であることから、業界平均よりも社員の出入りが少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
JCUの平均年収は、812万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
また、精密機器メーカーの平均年収は655万円でした。
平均残業時間は?
JCUの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり6.3時間でした。
化学業界で働く従業員の平均残業時間は14.2時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
JCUの従業員の平均ボーナス額は、135万円でした。
精密機器業界で働く従業員の平均ボーナス額は104万円のため、業界内では平均よりも多いボーナス額といえます。
どんな文化なの?
JCUは企業理念に「表面処理技術から未来を創造する」を掲げています。
従業員の想像力を大事にしており、社会に貢献できる環境が整っています。
自己啓発のためのセミナーや語学研修、目標設定を行うことで日々の業務にやりがいをもたらし、個々の成長に繋げているのです。
福利厚生が充実しており、働きやすい環境づくりを進めています。
実際に新入社員の定着率の上昇や、育児休暇取得者数は年々増加傾向にあります。
ハラスメント対策にも力を入れており、社内外にパワハラ・セクハラの相談室を設けて、従業員の悩みやストレスにいち早く対応できるようにしているのです。
全従業員対象のハラスメント防止方針を打ち出し、各種ハラスメントの未然抑止と問題解決、プライバシーの保護に努めています。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい小売業界の中でのJCUの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、JCUは上村工業に続いてトップクラスの企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 高いシェアを誇る:自動車分野のシェアが約65%、高機能電子機器のプリント基板用薬品では、世界シェアのおよそ70%を占めている。
- 需要の高い製品を取り扱う:自動車・パソコン・スマートフォンなど、需要の高い製品のめっき開発を中心に行っており、今後も高い需要が見込まれる。
- 積極的な海外進出:アジアを中心に、海外10ヵ国・12ヵ所で事業を展開しています。
これにより、新しい市場への進出や既存事業の拡大を図り、売上の増加に寄与しています。
以上の要素によりJCUは小売業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
JCU | 271億3700万円 | 135万円 | 58 | 挑戦心と継続力を歓迎する社風 |
メック | 163億2900万円 | 779万円 | 58 | ライフワークバランスが整っていて仕事を楽しめる社風 |
日本高純度化学 | 187億1400万円 | 826万円 | 60 | 風通しがよく自由度の高い社風 |
上村工業 | 704億9400万円 | 546万円 | 58 | 風通しがよく穏やかな社風 |
JCUの新卒募集要項について
以下にJCUの新卒募集要項についてまとめました。
2023年度の年間休日が127日と多く、福利厚生も充実しています。
加えて、社内環境に対する積極的な取り組みを行っており、全社を挙げてのハラスメント対策や、メンタルヘルス対策など、働きやすい環境が整っている点は非常に嬉しいポイントです。
また、研修制度は入社6ヶ月後のフォローアップ研修や、新入社員研修はもちろんのこと、自主参加セミナーや、フォローアップ研修、中堅社員研修、管理者研修などの年代ごとに設定された研修もあり、全社員を対象としたグローバル人材育成研修、メンタルヘルスケア研修、コンプライアンス・情報セキュリティ教育など、充実しています。
勤務地に関しては国内は、東京、神奈川、新潟、愛知、大阪、福岡で、海外はアジアを中心とした中国、台湾、韓国、タイ、ベトナムなどの勤務地となっており、海外勤務もあり得るでしょう。
気になる方は面接や説明会などの際に確認すると良いでしょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術職 業務内容:装置技術・研究開発・技術営業・機械開発 営業職 事務職 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 専門・短大卒:200,000円 高専卒:220,000円 大学卒:220,000円 大学院卒:240,000円 備考:交通費、住宅手当、食事手当、家族手当等別途支給 |
賞与 | 年2回(6月、12月) 平均賞与7.2カ月分(2023年度実績) |
研修制度 | 入社前研修、フォローアップ研修(入社6ヶ月後)、新入社員研修、OJT研修、フォローアップ研修(20代後半~)、中堅社員研修(30代~)、管理者研修(40代~)、グローバル人材育成研修(全社員対象)、メンタルヘルスケア研修(全社員対象)、コンプライアンス・情報セキュリティ教育(全社員対象)、外部セミナー(自主参加)、資格取得奨励・通信教育補助制度 |
福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、育児・介護休業制度、借上社宅・独身寮、団体生命保険、財形貯蓄制度、従業員持株会、財形貯蓄制度、企業型確定拠出年金制度、その他 |
参照ページ
求める人材
株式会社JCUでは求める人材として下記のものを公表しています。
グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通になっている可能性が高いです。
- 高い開発力のある方
- 高いサポート力のある方
- グローバルに対応できる方
- 経営視点を持つ方
- 変化を楽しめ、挑戦心旺盛な方
- どんなときも諦めず、継続力のある方
以上の6つはJCUの採用メッセージの『何事も前向きに捉え、創造性と変化に対応できる柔軟性をもった人と働きたい』につながっていきます。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
参照ページ
新卒採用のフロー
JCUの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
筆記試験や性格診断などの情報はなく、書類選考はシンプルなようです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴になります。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
リクナビ2025の新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。
②エントリーシート
エントリーシートでは志望動機や自己PR、ガクチカ、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 学業・ゼミ・研究室で取り組んだ内容
- 現時点で希望する職種について、複数回答も可(配属先の参考として)
- 働きたい部署とその理由について
- JCUでやりたいこと
- JCUで発揮できる強みとそのエピソードについて
会社説明会の参加前に書くことになりますので、準備して臨んでください。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
【就活】自分史とは?書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説
JCU公式の新卒採用サイトやリクナビ2025では、WEBテストや試験に関する記載はありませんでしたが、開催される可能性もあるので、以下の参照ページも確認しておくと良いでしょう。
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
③会社説明会(3月)
JCUのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
④面接(4月)
一次面接はオンライン形式で、20分程度となります。
面接官は、役員2名・人事1名の3名ほどのようです。
最終面接の面接官は、社長・営業部長・人事の3名のようです。
最終面接後は先輩社員との座談会を通しての交流があります。
面接では自己紹介や志望理由、化学業界を選んだ理由などが聞かれますので自分の答えを見つけておきましょう。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 企業研究で行ったことについて
- 専攻した学部や学科について
- ガクチカ
- 学業以外で頑張ったこと
- 長所・短所
- 語学力について
- 趣味(普段何をしているのか)
- 行ってみたい国はどこか
- 自分の変えていきたいところや意識すべきところについて
- キャリアプラン
- JCUを知ったきっかけ(詳しく)
- 子供を出産後も仕事を続けたいか
最終面接では質問が深堀されたり、入社に対する理由や熱意について深く確認がされます。
実務に適性があるのかを確かめるような質問も多くなされるため、自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、イメージトレーニングをしておきましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内々定
複数回の面接を突破して内々定が決まります。
採用大学
JCUの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
<大学院> 愛媛大学、明治大学、立命館大学、青山学院大学、山梨大学、関東学院大学、北海道大学、北里大学、九州工業大学、熊本大学、慶應義塾大学、千葉工業大学、静岡大学、東京電機大学、千葉大学、東京都立大学、東北大学、名古屋大学、福岡大学、文教大学、宮崎大学 <大学> 近畿大学、群馬大学、甲南大学、成蹊大学、新潟大学、日本大学、名古屋工業大学、名城大学、武蔵野大学、立教大学、東京理科大学、大妻女子大学、熊本県立大学、早稲田大学、法政大学、東京工科大学、首都大学東京、大東文化大学、東京農業大学、工学院大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、JCUは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、JCUの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや高めといえるでしょう。
その理由として以下の4点が挙げられます。
- 化学業界における平均年収ランキングが13位。
- 海外進出に積極的で、現在アジアを中心に、海外10ヵ国・12ヵ所で事業を展開しており、語学力も問われている。
- 自動車分野のシェアが約65%、高機能電子機器のプリント基板用薬品では、世界シェアのおよそ70%を占めている。
- 自動車・パソコン・スマートフォンなど、需要の高い製品のめっき開発を中心に行っており、今後も高い需要が見込まれる。
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策に加えて、企業分析をしっかりと行う必要があります。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
株式会社JCUは、化学・精密機器業界に属する企業で、自動車・パソコン・スマートフォンをはじめとした、私たちの生活に欠かせない製品のめっき開発を中心に行っており、世界中のモノづくりと人々の生活を支えています。
明確な学歴フィルターは見受けられませんが、就職難易度はやや高めなので、しっかりと企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。