【例文付き】履歴書の「私の特徴」の書き方と注意点を解説!
2024年8月28日更新
はじめに
履歴書を作成する際に、「私の特徴」にどのような内容を書けばいいかやどのような書き方をするとより伝わるのか悩む人も多いのではないでしょうか。
人事の採用担当者にとって、面接の選考に進むかどうかの判断は、多くの場合で履歴書やエントリーシートのみで判断することになります。
そのため、履歴書の1項目である「私の特徴」では、より自分自身をアピールできるように作り込む必要があるでしょう。
そこで、本記事では「私の特徴」の次のようなポイントについて解説していきます。
- 人事受けする「私の特徴」の書き方
- 「私の特徴」を作成する際の注意点
- 「私の特徴」の例文と添削例
自分の特徴が分からない場合の見つけ方も紹介しているので、「私の特徴」の作成に悩んでいる方は最後までお読みください。
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就活生必見!人事受けする「私の特徴」の書き方3つ
「私の特徴」とは、履歴書やエントリーシートで自分の性格や強みをアピールするための項目です。
企業はこの項目を通じて、応募者がどのような人物であるかや、会社にどのように貢献できるかを判断する1つの項目となります。
そのため、具体的なエピソードや経験を交えて、あなたの個性や価値観をしっかりと伝えられる記載が必要です。
「私の特徴」を人事に効果的に伝えるには、ポイントをおさえた構成が重要になってきます。
これから紹介する3つのポイントを意識して記載することで、採用担当者にしっかりとアピールできる内容を作成しましょう。
結論 → エピソード → ベネフィットの流れを意識する
「私の特徴」を書く際には、「結論→エピソード→ベネフィット」という流れを意識した文章が重要になります。
これはPREP法と呼ばれ、要点→理由→具体例→要点の流れに沿って相手にわかりやすく伝える手法です。
最初に結論をシンプルに書きます。
「私の特徴は~です。」
このような形で端的に伝えることで、読み手に伝わりやすいメッセージを伝えられます。
その後、その特徴がどのように形成されたのかを示すエピソードで裏付けます。
具体的なエピソードを交えることで、特徴に対する説得力がますため、読み手にあなたの特徴をより印象づけることができるでしょう。
そして、最後はベネフィットで締めくくります。
ベネフィットとは「相手が得たい未来や結果」を指しますが、あなたが入社してからその特徴が企業側にどのようなメリットになるのかを伝えて文章を締めくくることが大切です。
ベネフィットは、「そのため、御社では〜な部分で貢献できると考えます。」といった形で記載することで自然な流れで自己PRができます。
ここでは、単なるあなたの特徴を説明するだけではなく、具体的な企業側が採用するメリットを記載することで、より採用担当者に興味を持ってもらいやすくなります。
企業にどのように貢献できるかを具体的に記載するようにしましょう。
PREP法ついての詳細はこちらをご覧ください。
伝える特徴は1つに絞る
2つ目のポイントは、伝える特徴は1つに絞ることです。
「私の特徴」は、多くの情報を詰め込むのではなく、1つの特徴に絞って記載することが重要です。
多くの特徴を詰め込んでしまうと、1つ1つの特徴に対して記載できる字数が少なくなってしまうため、あなたの特徴が読み手に伝わりにくくなってしまいます。
そのため、特徴は1つに絞って、より読み手に印象に残るようにすることで、あなたの個性をより際立たせることができます。
履歴書の「私の特徴」は、限られたスペースもしくは字数しかありません。
メッセージはシンプルに、最も強調したい特徴をしっかりと採用担当者に伝えるようにしましょう。
一文目はインパクトのある言葉を書く
3つ目のポイントは、インパクトのある言葉を最初の1文目に記載することです。
履歴書の印象は、最初の1行が大きな影響を与えます。
最初にインパクトのある言葉を使うことで、採用担当者の興味を引きつけ、関心を持ってエピソードなどのその後の内容について読んでもらえるでしょう。
たとえば、「私の特徴」であれば、大概の就活生が下記のようなキーワードを使ってアピールしています。
粘り強さ、積極性、明るさ、柔軟性、主体性、リーダーシップ、チャレンジ精神旺盛、コミュニケーション能力が高い、責任感が強い、忍耐力 など
実はこのようなキーワードは誰もが使用していて、人事は見飽きていますので心に響きません。
このように見慣れたキーワードが出てくると、「またか…」となって以降の文章を読む集中力が削がれるのが実態です。
そのため、他の就活生が使っていないような単語を使う必要があり、たとえば、先ほどの例だと次のように言い換えることができます。
- 粘り強さ → いい意味のあきらめの悪さ、何事にも動じない忍耐力
- 積極性 → 前進力、起動力
- 明るさ → 周りを巻き込む明るさ
このように「他にインパクトのある単語を使えないだろうか?」、「比喩を枕詞にしてイメージを植えつけられないだろうか?」と他の人と差別化できないかを考えながら工夫を凝らしてみましょう。
どうしてもインパクトのある単語が思いつかない場合は「類義語辞典」を使うと、自分では気付かないような「お宝キーワード」が発見できます。
「類義語辞典」で検索すると色々なサイトが見つかりますが、「類語辞典・シソーラス・対義語 – Weblio辞書」がおすすめです。
たとえば、「主体性」という言葉を類義語辞典で調べると、「当事者意識」や「自主性」、「自立心」などの単語が確認できます。
この中から人事の採用担当者の目に止まるような単語を選ぶと興味を引くことができるため、ぜひ活用してみてください。
「私の特徴」を書く時の5つの注意点
「私の特徴」を書く際には、いくつかの重要な注意点をおさえて作成する必要があります。
ここでは、履歴書で「私の特徴」を効果的に記載するポイントを5つ解説します。
長所を中心に据える
注意点の1つ目は、長所を中心に据えた文章を心がける点です。
「私の特徴」では、自分の長所を強調することが基本になります。
そのため、「私の特徴」で短所を記載する就活生がいますが、自己アピールの場であることから、記載する必要はありません。
「私の特徴」では、あなた自身の魅力をしっかりと伝えていきましょう。
簡潔な文章を心がける
注意点の2つ目は、簡潔な文章を心がけることです。
まず、「私の特徴」を記載する際は、200~300字程度の文章量を意識できるといいでしょう。
「私の特徴」の記載スペースを余白が一切残らないほどビッシリと埋めてしまうと、読み手にとって読みにくい文章に見えてしまい、あなたの伝えたいことがうまく伝わらない可能性があります。
そのため、適切な文章量を記載するようにしましょう。
また、1文の文章の長さも重要です。
基本的には、簡潔な文章を心がけるようにしましょう。
1文が長くなることで、相手に伝わりにくくなるため、1文の長さは長くても80文字以内を意識できるといいでしょう。
企業が求める人物像に合わせる
3つ目の注意点が、企業が求める人物像に合わせることです。
業界や企業によって、求められる人物や資質は異なってきます。
たとえば、IT業界や半導体業界ではテクノロジーが日進月歩で進化しており、仕事に対するスピードが要求されます。
以下に業界別に求められる資質や特徴の例をまとめていますので参考にしてみてください。
そのため、あらかじめその会社が求める人物像をリサーチし、あなたの特徴の中からその人物像に近しいワードを選択してアピールすることが大切です。
「特になし」は避ける
注意点の4つ目は、「特になし」は避けることです。
先述したとおり、履歴書やエントリーシートの記入欄はすべてアピール欄です。
「特になし」と記載してしまうとアピールのチャンスを自ら失うことになってしまいます。
また、採用担当者から「やる気がない」「志望度が低い」と捉えられる可能性もあります。
そのため、しっかりと自分自身をアピールできる内容を記載するようにしましょう。
協調性を欠く表現に注意する
最後の注意点が、協調性を欠くような表現には注意することです。
会社は組織で動いています。
そのため、どの企業においてもチームワークや協調性、相手を尊重する仕事の進め方が求められます。
以下のような表現は、協調性を欠くと判断されることがあるためアピールの仕方には注意するようにしましょう。
「チャレンジ力」をアピールする際に、「スピードが最優先で自分の考えたアイディアを周りを気にせず即行し、迅速に具現化する特徴があります。」
と記載した場合、組織を無視して個人で動いてしまう可能性があると捉えられるため、マイナスに捉えられてしまうでしょう。
組織人としての資質は必ず問われますので、社内の秩序を乱すような表現は避けましょう。
「私の特徴」の添削例
「私の特徴」について具体的な例文を見ることで、実際にどのように書けば良いかイメージしやすくなるでしょう。
ここでは、実際の例文とその添削例を比較することで、具体的にどのように改善して、より効果的にアピールできるかを解説していきます。
今回の添削は、実際に「YAHOO!知恵袋」にあがっていた例文をベースに行います。
まずは「原文」と「添削例」を見て、あなたなりに違いを分析してみてください。
【原文】
私の特徴は人の意見を素直を受け止めるところです。
アルバイトをしている時にお客様にもう少しこうして欲しいと言われる場合が時々ありました。それを素直に受け止め改善し、次に来店される際や他のお客様にも今よりより良く居てもらうことを考えていました。
人と向き合うときに自分の考えや正論に固執せず、常に相手のことを知りたいという素直な気持ちで接していきたいです。
仕事でも自分の意見を通そうとするのでなく、まず先輩方や同僚の意見に耳を傾けようと考えております。
それが自分の成長や結果につながると信じています。
(247字)
【添削例】
私の特徴はあらゆる意見を包容し改善に繋げるところです。
例えば、飲食店のアルバイトではお客様から「もう少しこうして欲しい」というご意見をいただきました。
その際に従来のやり方や先入観に固執せず、店長に相談しながら、私が考えた新しい方法をまずは小さくテストしました。
その結果、クレームのあったお客様からも「ありがとう」と感謝され、評判を上げることに繋がりました。
この経験から御社では価値観の異なる意見にも耳を傾け、仲間と共に解決に導くことで自身を成長させて御社に貢献していきたいと考えます。
(242字)
まず添削例の最初の一文に注目してください。
「あらゆる意見を包容し改善に繋げる」という表現は、「人の意見を素直に受け止める」よりもインパクトがあります。
次に、具体的なエピソードとして「飲食店でのアルバイト」を示し、その中での取り組みを具体的に述べることで、特徴をしっかりと裏付けることができます。
塾の講師やスーパー、弁当屋、飲食店など業種や職種を明確に示すことで、仕事やお客様の人物像がリアルにイメージできます。
また、第三者の評価として「ありがとう」という具体的な言葉をもらったことを記載することで、信憑性やリアリティが増す点もポイントです。
最後にベネフィットでは、より企業で自分自身がどのように活躍できるかをイメージできるように記載します。
あらあかじめその会社の求める人物像をリサーチしておいてその求める人物像に沿ったベネフィットを繰り出すことが重要です。
「私の特徴」が分からない人必見!「私の特徴」の見つけ方3選
そもそも「私の特徴」がわからず、見つからないと悩む学生も多いのではないでしょうか。
ここでは、そのような場合に私の特徴を見つける方法について3つ紹介します。
これらのアプローチを行うことで、あなた自身が気が付いていなかった強みや特徴を見つけることにも繋がるため、試してみるといいでしょう。
短所を裏返す
「私の特徴」を見つける方法として、短所を裏返す方法があります。
長所と短所はコインの裏表です。
人によっては長所がわからなくても、短所はすぐに見つかる場合もあるでしょう。
その場合は短所を裏返して長所に変換してみてください。
長所に変換するコツは短所の後に接続詞「逆を言えば」を入れていくことです。
たとえば、「団体行動が苦手」→(逆を言えば)→「主体性がある」
「相手の顔色を伺う」→(逆を言えば)→「相手の感情を読み取り、適切な対応ができる」
「せっかち」→(逆を言えば)→「スピーディーに物事を推進する」
など、「逆を言えば」を間に挟むと、長所がスムーズに生成できます。
長所がわからないという場合は短所から変換するというアプローチを1度試してみてください。
言い換えの例を表にまとめていますので参考にしてみてください。
より詳しく知りたいという方はこちらの記事をチェックしてみましょう。
他己分析を行う
2つ目の方法が他己分析を行うことです。
他己分析のメリットは、他人から見てもらうことで自分自身では気づかない特徴を明確に見えるようになる点にあります。
心理学で「ジョハリの窓」という単語を1度は聞いたことがあると思いますが、
人間は自分では見ることのできない自分という領域が必ずあります。
逆に他人には見えているあなたの領域があります。
それを「盲目の窓」と言いますが、この領域をあきらかにするには「他己分析」を行う必要があります。
友人や家族、先輩・後輩、学校の先生、バイト先の店長など、あなたのことをよく理解している人物に
「私ってどんな人間?」
「どういうところが長所で、どういうところが短所?」
「他の人にはない変わった特徴ってある?」
というように質問して意見を収集してみてください。
あなたがまったく想定してなかった答えが返ってくるかもしれません。
自分の特徴を他人に聞くのは恥ずかしかったり、照れ臭くて躊躇するかもしれません。
しかし、意外な一面を知ることで、新たな特徴を見つけることができるため、ぜひやってみてください。
自己分析ツールを使う
3つ目の方法が、自己分析ツールを使うことです。
ジョハリの窓の中で「自分が知らない、他人も知らない領域=未知の窓」が存在します。
これは自己分析しても、他己分析しても発見できない領域なので、その場合は「自己分析ツール」に頼るという方法があります。
インターネット上には、無料で利用できる自己分析ツールが多くあります。
現在は昔に比べると、データーベースも豊富で一定の質問に答えると、かなりの高精度であなたの資質や特徴を言語化してくれます。
こうした自己分析ツールを使うことで客観的なデータに基づいた、自分でも他人でも気づかない特徴に気づく良い機会にもなるため、ぜひ活用してみてください。
さまざまな自己分析ツールがあるため迷ってしまうという方は、こちらで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
「私の特徴」と自己PRの違い
「私の特徴」を作成する際に、「自己PR」との違いがわからずに困ることがある人もいるのではないでしょうか。
実はこの2つは似ているようで、実は異なる目的を持っています。
ここでは、それぞれの違いを解説するので、適切に使い分けることができるようになりましょう。
「私の特徴」は、あなたの人柄や性格を示すものです。
これはあなたがどのような人物であるかを企業に伝えるためのものになります。
一方で、自己PRはあなたの強みや能力をアピールするもので、企業にとってどのように貢献できるかを直接的に示すことが目的になります。
簡潔にまとめると、「私の特徴」は人柄を指し、「自己PR」とは自分の強みをアピールすることです。
また、エピソードの選び方にも違いがあります。
「私の特徴」は今までの人生全体の中のエピソードを交えてOKですが、「自己PR」の場合は直近のエピソードのほうが効果絶大です。
なぜなら、「特徴」は人生のあらゆる出来事や体験が積み重なって形成されたのに対して、自己PRは直近のエピソードを交えて説明したほうが新鮮な情報で相手に強い印象を与えやすいからです。
たとえば、
- 小学校6年生の50メートル走の記録は「8.2秒」でした。
- 大学3年生の50メートル走の記録は「6.8秒」でした。
この場合、大学3年生の情報の方が重要な判断材料となります。
このように私の特徴と自己PRの違いを理解して、それぞれ適切なエピソードを交えつつアピールすることで、一貫性を持って記載することができます。
人事が「私の特徴」で重視しているポイント
採用担当者が履歴書の「私の特徴」を通じて、どのようなことを見極めているかを理解することは、履歴書を通じて効果的にアピールすることに繋がります。
ここでは、採用担当者が重視している2つのポイントについて解説します。
企業の文化に馴染めるか
まず人事が採用選考で注視しているポイントが「企業の文化や風土に馴染めるかどうか」です。
採用は、単に能力やスキルだけを評価して採用を行っているわけではありません。
その人が企業の一員として長期的に活躍できるかどうかも重要な要素として評価しています。
採用担当者の目線は、「この学生は、当社の価値観や部署に馴染めるかどうか」を履歴書を読みながら判断しています。
「私の特徴」を欠く際には、その企業の社風や価値観など企業文化を事前にリサーチした上で、マッチングするような内容を意識して作成することが重要です。
例えば、チームワークを重視する企業であれば、協調性やコミュニケーション能力を強調できるようなエピソードや内容を用いるといいでしょう。
応募職種に求められる資質に合致している
2つ目のポイントが「応募職種に求められる資質に合致しているか」です。
会社の採用活動は、職種ごとに求められる資質が大きく異なります。
たとえば、営業職であれば、人当たりがよく、相手の心理を適切に洞察して、巧みに折衝していく能力が求められます。
特にコミュニケーション能力や交渉力、洞察力などは重視されるでしょう。
逆に技術職はそこまで人当たりが良くなくても、技術課題の本質的な原因を発見する能力や、それを検証するためのテストや緻密な分析を通じて問題解決していく能力が求められます。
そのため、専門知識や問題解決能力が重視される傾向にあります。
このように職種により求められる資質が大きく異なります。
特に応募する職種に求められる能力やスキルを考慮した特徴を「私の特徴」に記載することを意識できるといいでしょう。
その結果、採用担当者に「この人であれば、この職種で活躍してもらえるだろう」と思ってもらえるでしょう。
さいごに
本記事では、履歴書の「私の特徴」を記載するための書き方や注意点、そして自分の特徴の見つけ方について解説してきました。
「私の特徴」を記載するためには、結論→エピソード→ベネフィットの順番で記載することや伝えたい特徴は1つに絞り、1文目にインパクトのある単語で惹きつけることが重要であることを紹介しました。
このようなポイントをしっかりとおさえた上で、「私の特徴」を作成することで、より採用担当者にあなた自身の特徴が伝わりやすくなります。
企業が求める人物像は事前にしっかりとリサーチをした上で、企業の人物像に寄せた「私の特徴」のエピソードや表現を使用するようにしましょう。
本記事のポイントをおさえて、ぜひ履歴書にあなたの魅力を最大限伝えていきましょう。
みなさんの就職活動が成功することを願っています。